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老舗感

オシャカフェで働いていて、オーガニックとかヴィーガンとかに特化した料理を日々作っている。

野菜を作った料理が得意。食材を無駄にはしたくない。根も葉も捨てずに使う。

そんなわたしだが、家で料理を作るときに一番心がけていることがある。

それは老舗感だ。

わたしが子供の頃に憧れた洋食屋のような昭和の老舗スタイルを盛り込んだ料理を作るのが好きだ。家では肉や魚もふんだんに使用する。

この前の長女の誕生日にはプリンアラモードのようなケーキを作ってみた。間には苺とバナナを挟み込んだ。
切るのが難しくて食べにくかったけれど、子供たちはそれも込みで楽しんで喜んでくれた。

今は美味しいものはお金を払えばいくらでも食べられる時代なので、家庭料理も美味しくお洒落にを目指し過ぎなのが世の風潮のような気がする。

たとえお洒落だとしても「過ぎる」のは良くないし、長く続くと飽きてしまう。

仕事では野菜とひたすら向き合い自然のエネルギーを最大限に活かせる調理法で勝負し、家では街の洋食屋さんのコックさんと勝負するような気持ちで料理している。

(街の洋食屋さんの食べ歩きはわたしの密かな趣味でもある)

今日もたくさんの人の胃を満たした。

料理人っていい仕事だな。

くりえ。


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