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コロナ禍で結婚式を挙げる方へのエール


久しぶりに結婚式について書きます。

書くのが遅くなりましたが、昨年10月に無事結婚式を執り行いました。


コロナ渦ということで、準備や心構えも今までの結婚式とは部分があります。

これから結婚式予定の花嫁様へエールも込めて、私の経験談も交えて書いていきたいと思います。


はじめに


コロナ渦に結婚式を挙げるにあたって、批判的なご意見は花嫁の耳にも入っています。

さまざまな意見があって然るべきだと思います。

ただ、今回の記事は今このコロナ渦で結婚式を挙げるべきかどうかの話ではなく、コロナ渦だけれど様々な事情で結婚式をすると決めた方へのお話です。

そのため、こんなときに結婚式なんてするべきじゃない、等の意見は今回の記事の論点ではないのでご遠慮いただけると幸いですm(__)m



結婚式って早い者勝ち


「結婚」ではなく「結婚式」は早い者勝ちだなーと思っといた方がいい気がします。

これはコロナとか関係なく、もともとそういうものだったのが、コロナ渦でさらに顕著に現れてしまったと感じています。

結婚式って自分が招待してもらったら、自分も招待し、自分が招待したら、招待され、というのが通例。

なので自分が結婚式を挙げるときは、招待してもらった友人も招待すると思うんですが、自分が参列したから皆も当然来てくれる、とは言えないです。
もちろん誰でも欠席の可能性はあるけれど、やっぱり先に結婚した友人の方がぐんと可能性は高いな、と思います。

特に女性は出産するとどうしても今まで通りとはいかないです。
妊娠すると体もつらいし、出産直後は心も体も余裕がない。
子供も手が離せない。
卒乳しても、まだ3時間旦那さんが一人で子供を見てられないという家庭はそんなに珍しくないです。
独身時代の優先順位とは大きく変わって、子供がダントツの1位になります。

また、子供を産むと今まで通り独身の友達と会うことができず疎遠になってしまうこともあります。
頑張ったら行けないことはないけど、どうせもう疎遠になっちゃったしなー、と欠席のパターンもあるかと思います。

自分も参列したんだから来て欲しい!という気持ちもわかりますし、3時間すら子供と離れられないのが普通なんて個人的には改善すべき世の中だとは思うけど、こればっかりは仕方ないかなと思います。

挙式披露宴はまだそれでも出席される方も多い印象だけど、二次会とかは特に子持ちの人がいない。
その人はかつて二次会を開催していて自分は出席したとしても。
グループで呼び合っていても、一人また一人と出席メンバーが減っていってますね。


今までより断りやすい


今まででもそうだったのに、コロナ渦はさらに感染リスクの心配があります。
もちろん式場も新郎新婦も対策万全で臨まれると思いますが、参列する方の不安は完全には取り除けないことだってあります。

この1年感じたのは、コロナって(変異ウイルスはあるけど)同じものなのに、人によって認識が大きく違うということ。
殺人鬼のようだったり、インフルのようだったり。

そして、それは社会的な繋がりが薄い人程、実体以上に怖がっている印象です。
あくまで私の周りでは、独身のOLと専業主婦では圧倒的に専業主婦の方が怖がっています。

恐怖レベルは専業主婦>>>既婚OL≧独身OLというのが私の体感です。

(恐らく子あり専業主婦、子なし専業主婦でも違うのかな?と思うのですが私の周りに子なし専業主婦がいなかったので一緒にさせて頂きましたm(__)m)

あくまでこれは私の周りがベースですが、実際この恐怖レベルに応じて、欠席になっている印象です。
男性の場合は、奥様の恐怖レベルに応じて欠席になっていました。


そして、さらに実はほかの理由で欠席の場合も「こんな時期だから」と断りやすいのが現状です。

そもそも結婚式というものに肯定的ではない人はたくさんいます。
新郎新婦は当たり前ですが、参列者だって貴重な時間とお金を使います。

自分はめちゃくちゃ仲良いと思っていても、相手は結婚式に行くほどでもないと思っていることもあります。

面倒だから、お金がもったいないから、行きたくないという声は以前からあります。
私も正直、少しわかります。
ドレス用意して、美容院予約して、ご祝儀用意して、、、時間もお金も労力もかかります。
しかもそれがアラサーになると2週連続とか、3週連続になることも。
行きたくないとまでは思ったことないけど、大概行くまでは面倒だなって少し思っています。
でも行ったら、行って良かったと本当に思うので、結婚式好きなんですけどね。

と、そもそも出席意欲は低いけれど、断りにくいから今まで出席していたゲストが、コロナ禍を理由に欠席する、ということもあります。

これももう、仕方ないのかなと私は思います。

そもそも、そんなに来たくない人に無理して出席してもらうのが嬉しい事なのか、お互いの為にも良かったんじゃないかと改めて考えさせられました。

多様な結婚式が増えてきたように、招待されたら断れない、という風習自体が古くなってきているのかなと。
結婚式というもの自体が、今後、もう少しフランクなものになっていくような気がしています。



たくさん呼べばその分欠席も増える


当たり前と言えば当たり前なんですが、たくさん呼べば欠席者も多くなります。
単純に1割の人が欠席となると60人規模だと6人、200人規模だと20人ですよね。

ただそれ以上に、規模が大きくなればなるほど、人間関係が気薄になっている人や遠い親戚も招待していたりするので、その人たちの出席率が下がります。

また、大人数になればなるほど感染リスクが高くなる、と気にする方もいます。

なので、規模が大きくなればなるほど、指数関数的に欠席者数は増える可能性が高いと思います。

欠席ハガキって、覚悟していてもその10倍はメンタルやられます。
規模を大きくするということは、ある程度の人数欠席が出てしまう可能性が高いということ。

生理が止まったり、白髪が増えたり、十円ハゲができたり、、、ストレスって体にも現れます。
私もかなり白髪増えました^^;

盛大な結婚式を夢見てらっしゃる方も、ご自身のメンタルと相談して、自分の精神・体調を大事にしながら計画する必要があるのかなと思います。


延期って本当に難しい


はじめのほうは
「コロナが長引いていれば延期すればいーや」
「欠席者が多ければ延期すればいーや」
と単純に考えていました。

いざ日が近づいてきて、延期するかの決断を迫られると、延期って本当に本当に難しいと実感しました。

ちなみに私の式場の延期ルールは下記の通りでした。
・半年先までの日程の延期は何回でもOK
・延期料は規定の割合で支払う(見積もりの3割とかでした)
・支払った延期料は結婚式代から相殺される

一応実質無料で延期できるので、良心的と言えば良心的。
ただ、それでも延期って難しい。

私が難しいなと感じたのは下記の5つ

①延期した日程にコロナが収まっている保証はない
②延期している間に式場が潰れる可能性もある→先に支払った延期料は返ってこないかも
③延期後に招待客の妊娠・出産等によりさらに欠席が増える可能性もある
④2回招待状を送るメンタルがあるかどうか
⑤各式場経営悪化により値上げしているので、延期すればするほど代金が高くなる可能性

軽く考えてたけど、延期っていろんなリスクがあります。

特に私は④のメンタル面が大きかったです。
欠席ハガキの破壊力は本当にすごい。
前述したとおり、欠席自体は仕方ないことなので、怒りとかは全くないのですが、ただただ悲しい。

GoToから緊急事態宣言の急転換のように、新型コロナの状況は刻一刻と変化するので、招待状を送る前に延期判断をするのは難しいです。
1ヶ月前~2週間前くらいに最終の判断をする方が多いので、そのときには1回目招待状を送って、ほとんどの返事が返ってきてる状況。

そこですでにメンタルやられてるのに、またその経験をするなんて、私には到底無理でした。
また、完全に収束していない限り、1回目に欠席と決めた人にもう一回招待状を送ったところで、出席にはならないでしょう。
(挙式日が緊急事態宣言期間中だったらこの限りではないです)

逆に見通しの立たない今の段階では、1回目出席の返事をくれた人が、次欠席になる可能性の方が高いと思うんです。

つまり、

一回目→二回目
出席 → 出席
出席 → 欠席
欠席 → 欠席

先半年くらいまでは、ほぼほぼこの3パターンなんじゃないかと思っています。

個人的に今後、コロナは収束せず、人々の慣れやワクチン普及等により扱い方が変わるだけだと思っています。

もちろんそうなるまで待つのも、一つの選択肢です。
ただ、いつまでこの状況が続くかが明確じゃない今、とてもとても難しい判断でした。


参列者としての思い


これはいち参列者としての意見です。

昨年4月に緊急事態宣言が発令され、5月の結婚式を延期した友人がいます。
私も参列予定でした。

延期が決まり、とても申し訳なさそうに連絡が来ました。
「せっかく日を空けてくれていたのに」と謝罪と延期日程の連絡が来ました。

でも、そんなに気に病まないでいいと思うんです。

もちろん楽しみにしていたので、残念だな、とは思ったけれど、そんなの新郎新婦に比べたら大したことない。

延期後の日程も半年後とか1年後だし、よっぽど多忙な人じゃない限り予定も空けられる。
妊娠出産や転勤などで延期後の日程だと欠席になる可能性もあるけど、それは仕方のないこと。

どのみちコロナで大した予定も入らないので、もともとの日の予定がなくなっても、「せっかく空けたのに!!!」なんて思わない。

延期した友人への感情は
「そうか、、かわいそうに。辛い思いしてないといいな。こっちは全然大丈夫だから、気にしないで大丈夫だよ」
といった感じでしょうか。

もちろん遠方の方には、飛行機や新幹線、宿泊の手配をしている人もいると思うので、そのあたりのケアはしないといけないですが。


友人のときはそう思っていたのに、いざ自分の結婚式になると「延期したらせっかく空けてもらったのに・・・」とか「こんなときに申し訳ない」とかたくさん思いました。

でも後々、参列者の立場を思い出したときに、もちろんマナーや誠意は大切ですが、自分が病むほどに参列者へ罪悪感は抱かなくても大丈夫だったな、と思います。



こんなときだからこそ


コロナ禍だからこそ、喜んでもらえたこともありました。

もう約1年、人と集まるのを避ける生活になっています。
特に飲み会なんかはなかなかできない状態になりました。

それまでは、各地方から関西へ来てもらって、月1回程度大学の友人と集まっていました。
高校の友人とも年に2~3回、各地方から集まって会っていました。

それがこの1年間、まったく集まることがなくなりました。

2020年、唯一集まれたのが、私の結婚式。

私自身は高砂にいるので、それほどゆっくり話せる状態ではなかったけれど、みんなが久々に集まれて楽しそうにしてくれていたのが何よりでした。

冠婚葬祭という集まりやすい口実になる
普通の飲食店よりテーブルが大きく、距離が取れる
料理も取り分けないので普通の飲食より安心
飲食店のように不特定多数が出入りしない→万一のとき全員追跡可能
検温・消毒・換気等の対策は当然実施

そう考えてくれている人も多く
「久しぶりに集まれる機会をくれて、ありがとう」「こういう機会じゃないと今は集まれないから本当に嬉しい」とたくさんの人に言ってもらいました。
いつも以上に参列することを喜んでもらえたと思います。

ずっと、「今の時期に開催する=悪」と思われているんじゃないか、って気にしていました。
思っていたよりもずっとずっと暖かかったです。


考え方は人それぞれです。

何も気にならない人
人の目が気になるだけで、コロナ自体は気にならない人
対策すれば、大丈夫な人
大人数は避けたい人
少人数でも気になる人
外出自体が気になる人

収束と経済が両立できていない現状、どれが良い悪いなんて、今はないと思っています。

気になる人にはもちろん無理しないでいただいて、楽しみにしてくれている人には最大限の対策とおもてなしを。



さいごに


今、結婚式を控えている多くの方が、不安を抱えていると思います。

ある程度の割り切りや、覚悟なんかも必要になってくると思います。

欠席もあるかもしれません。

傷つく言葉をかけられることもあります。


それでも、当日は最高の日を迎えられます。

今までの不安や辛さが嘘のような1日になります。

挙げて良かった、と心から思います。


コロナ禍で挙げた方は口を揃えて「本当に楽しかった。挙げてよかった。欠席者のことは当日全く気にならなかった。」と言っていました。


最高に素敵な1日を迎えられますように。

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