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生霊に関わる話

この事件は2015年に起きた事件で、
その時もFacebookに投稿していたのですが、
今回改めて、補足情報も加えて再投稿します。
ややこしい話なのでちょっと長くなりますよ。

2015年のその日の夜、
お風呂からあがったうちの奥さんが、
洗面所でなにやらワアワア騒いでいるので、
なにごとかと思って行ってみたら、
髪が濡れたまま、目が真っ赤に充血して、
わけのわからないことを言っていました。

それは、「ああ、そうだったんだ、
今日やっとわかった」というような内容でした。

その話を要約すると、
お風呂あがりに突然具合が悪くなったのだが、
実はここ2年くらいの間に、
そういう事が起きたのは今回が3回目で、
どこか身体の具合でも悪いのかと
自分でも心配していたのだが、
その原因がやっと今日わかった、
というような話だったのです。

それは、一回目が一番ひどく、
その時僕は外出していていませんでしたが、
気が付いたら奥さんは
トイレの中で裸で気絶していて、
倒れる時に便器に頭をぶつけたらしく、
頭にコブができていたそうです。

二回目の話は詳しく聞いていませんが、
三回目がその日の夜のことで、
三回目にしてやっとわかったことは、
誰かの「生霊(いきりょう)」が来た、
ということだったそうです。

その後、奥さんはダメージを受けて、
すぐに寝てしまったので、
一夜明けて次の日の朝、
もう一度その話を確認したのですが、
一回目と三回目については、
誰の生霊が来たかもわかったそうです。

奥さんがお風呂に入る前に僕と、
「Aさんが、Bさんと仲がいいことで、
周りのみんなから妬まれているらしいんだけど、
CさんとかDさんたちも同じような感じだよね」
というような話をしていたのですが、
来ていたのはそのCさんの生霊だったということでした。

生霊にもルールがあるらしく、
霊体でどこでも通り抜けられるからといって、
自由に誰の家にでも出入りできるわけではなく、
その人のことが話題になっていたりしたら、
そこに「来れる」のだそうです。
それは「怖い話をしていると霊が寄ってくる」
というのと同じようなことだそうです。

うちの奥さんは不思議な霊感体質で、
いつでもどこでもそんな体験をするというわけではなく、
このように、何回か同じようなことを体験することによって、
徐々にその真相を知っていくというようなやり方で、
少しずつ、あちらの世界のことを
学んでいっているようなのです。

次の日、仕事中の僕の携帯に奥さんから電話があり、
昨夜の事について話したいと言うので、
それでは晩飯でも食べながら話しましょうということになり、
奥さんが「昨日のダメージがまだあるので、
景気づけに焼肉を食べたい」と言ったので、
焼肉屋で待ち合わせました。
別に家に帰れば会って話せるのですが、
一刻も早く報告したかったのだそうです。

焼肉屋で奥さんは、
昨夜の生霊事件のダメージにより、
仕事でも凡ミスをしてしまって、
取引先のお客さんのところに
あやまりに行かなければならなくなって、
その帰りに僕と合流することにしたのだと言いました。

僕が「なんでCさんの生霊だったってわかったの?」と聞くと、
僕と会話をしている時に、
「Aさん」と言わなければならない場面で、
なぜか「Cさん」と言い間違えてしまうことが
何回かあったので、それで、
「ああ、Cさんが来ていたんだ」と思ったのだそうです。

これが4年前の事件のあらまし、
そして最近になってから、
生霊に関する新たな話を聞いたので、
その話についても改めて投稿します。

4年前の事件が起きた時には、
僕たちは福岡に住んでいました。
その後、諸事情から熊本に転居し、
奥さんは実家の不動産屋を継いで、
実質的に今はしょぼい不動産屋の「社長」です。

それで熊本市周辺の
不動産業者の団体にも所属しているのですが、
その団体の婦人部にいる、
Mさんという女性がかなりの霊感体質で、
この人も不思議な体験をいくつかしていたのです。

ある日、そのMさんがバスの中で
バッタリ中学の先輩に会いました。
その先輩は中学の頃は、
わりとカッコイイ感じだった人で、
Mさんはその人が卒業する時に、
学生服の第二ボタンをもらっていたそうです。

今では50歳を過ぎているその先輩は、
いまだに独身で公務員をしているということでした。

Mさんは「お久しぶりですね」というような
世間話をして別れたのですが、
それ以来、時々思いがけない所で、
その先輩と会うようになったそうです。

そしてその頃から、
自宅にいても、
なんとなく誰かの気配を感じたり、
人の影のようなものが、
部屋を横切ったりするようになったそうです。

Mさんは以前から
ある霊能者の方のところに出入りしていたので、
そのことについて相談してみたところ、
あなたには生霊がついている、
知り合いにこういう体格の男性はいないかと言われ、
それが中学の先輩に似ていたので、
おそらくその人だと思うと答えると、
その人の名前を教えてくれと言われ、
名前を教えると、
霊能者の方がその生霊と話し始めたそうです。

先輩は中学の時に自分に憧れていたMさんと
バスでバッタリ会い、
相変わらず可愛いなあと思い、
なんとか自分の勤め先に来るよう誘導して、
いずれはMさんと
不倫関係になりたいと思っているそうです。

Mさんの勤め先では、
2年に一回くらい
社長が代わるそうなのですが、
それはグループ企業の中の
どこかの会社から
定年間際の人が配属されて、
最後の2年間をそこの社長として勤め、
そして定年で引退するというシステムなのだそうです。

それで次の社長も
〇〇社の××さんというふうに、
大体想像できるそうなのですが、
ある日まったく予定になかった人が、
突然Mさんの会社の社長になったそうです。

そしてその社長が
Mさんをいじめるようになったそうです。

それでMさんは
だんだんその会社に居づらくなり、
辞めることを考えるようになったそうです。

Mさんからその話を聞いたうちの奥さんは
霊感アンテナがピピピっと反応し、
「その社長をMさんの会社に送り込んだのは、
その中学の先輩よ」と、
Mさんに指摘したそうです。

その社長をMさんの会社に送り込んで
Mさんをいじめさせ、
嫌になって仕事を辞めたMさんと、
偶然をよそおって街で会って、
自分の勤め先に来るように仕向けていると
奥さんは察知したそうです。

これはけしてうちの奥さんの妄想ではなく、
Mさんが霊能者の方に確認しても、
同じことを言われたそうです。

そこでうちの奥さんは
社長からの念力による、
嫌がらせ攻撃をかわすために
銀色のものを身に付けなさいと
Mさんにアドバイスしたそうです。

銀色のものというのは
念力を弾き返す作用があるのです。

嫌がらせをする社長の席は
Mさんの後ろにあり、
とりあえずMさんは
卓上にあったクリップ(銀色)を
くっつけておくマグネットの位置を、
社長に向けて弾き返す角度に調節したそうです。

するとその日のうちに
同じオフィスで働いていた人の
体調が悪くなり、その人は早退して、
結局は肺炎になったそうです。

そしてその人は
正月休み中に
自宅で階段から落ちて
足を骨折したそうです。

そしてもう一人、同じオフィスに、
パソコン入力の人がいたそうですが、
その人が使っていたパソコンが故障したそうです。

銀色のものは効くんだなと
確信を持ったMさんは、
自分の髪留めを銀色のものに変えたそうです。

すると今度は社長が腰が痛いと言い出し、
Mさんへのいじめ攻撃は軽くなっていったそうです。

Mさんは自分が社長の念力を
弾き返してしまったせいで、
同じオフィスの人が肺炎になったり、
骨折してしまったりしたことに罪悪感をおぼえ、
霊能者の方のところに
ふたたび相談に行ったそうですが、
その方にはその方の事情があって
そういう症状が出ているのだから、
あなたが気に病むことはないと言われたそうです。

それよりも今度先輩に会ったら、
先輩が食事に誘ってくるから
その時は絶対断りなさい。

もし食事に行ったら
その席で先輩は
付き合ってくれと告白してきて、
それを断ったら激昂して大騒ぎになるから、
絶対に食事には行ってはいけないと言われたそうです。

その後の展開についてはまだ聞いていません。



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