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利他主義こそ最高のエゴイズム

誰かのためになりたい。
そんな思いをもって仕事をしている人は少なからずいらっしゃると思います。
ボランティア活動をされる方の中にも、そんな思いを持っている人がいると思います。

一般的に、そうした考えは利他主義と呼ばれます。
世の中には利己主義と利他主義という言葉があります。

利己主義とは自分の利益を考えるやり方、利他主義は他人の利益を考えるやり方と定義づけられることが多いです。
通常、これらは対義語として取り扱われますが、同じ性格を持っているのではないかと思います。

ボランティア活動をすると達成感や満足感が得られると思います。
仕事もそうです。
誰かの役に立てるというのは、やりがいになるし自己実現に繋がります。
ある意味で自分の欲求を満たすことができると言えます。

他の人の役に立ちたいという感情も欲求の1つではないかと思います。
あまりメジャーな言葉ではないのかもしれませんが、「ベネボランスの快」という言葉があります。
大学の哲学の授業の中で知った言葉です。
ベネボランスの快とは、他の人のためになるということで生まれる心地よさのことを指しています。

他の人のためになりたいという利己主義的な思想を表しています。
つまり、利他主義の中に利己主義が含まれているのです。

1つ付け加えると、利己主義的な考え方は悪だとは思いません。
利他主義的な考え方も素晴らしいものだと思っています。

一方で、利他主義的な考え方や行動がキレイごとであるかのように扱われたり、いけ好かないと思われることがあるのが残念に思われます。
偽善という言葉がありますが、善な行いに対して下心があるかどうかでその行動すら否定されることがあります。

しかしながら、そもそも利他主義とは最高のエゴイズムなのです。
利他主義的な行動のきっかけに下心も何もなくて、すべては利己主義的な考えが内在しているものだと思います。

そういう風に考えると、利他的な行動のハードルが低くなるのかなと思います。
誰かのためになることをしようとする時、少し勇気がいると思います。
それこそ偽善だと思われたり、否定されたりするのではないかという思いが出てくることもあるかもしれません。

そんな行動も、全部自分のためにやることだと割り切って行動をすれば、誰にも気を遣わずに思いっきり行動できるのではないかと思います。

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