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メイプル指板ストラト探しの旅

色々なストラトタイプのギターを弾いてきて、自分はメイプル指板が好きだということに気がついた。特にフロントピックアップにシングルコイルを搭載したギターのサウンドが好きだ。まだまだ自信を持って言えるほどではないが、以前に比べれば少しずつメイプル指板ストラトの美味しい部分を出すための音作り、弾き方がわかってきたような感覚もあり、メイプル指板ストラトに惹かれている。

少し前に「Suhr V63+(ML)を3つのストラトタイプのギターに載せてみて音を比較する」という実験をした。この実験は「安いギターと高いギターで音は違うのか」を検証するのが元々の目的だったが、「ストラトならではの音を引き出すための音作り、弾き方」を意識する良い経験になった。その中で、メイプル指板ならではの音の立ち上がり・鈴鳴り感というのを改めて感じることになった。

もう一つ、きっかけとして大きかったのがPAC112VMだったと思う。他のローズ指板のPacificaとは違うキャラクターで、ニュアンスが出やすくクリーントーンの輪郭もシャープで、大分楽しいギターだった。ネックの幅が若干細めなのが手に合わず手放してしまったが、このギター以降積極的にメイプル指板のギターを探すようになった。

その前に所有していた90年代のフジゲン製のSquierもメイプル指板だったが、これも実に良い音だった。ハーフトーンはとても分離の良い音で、フロントシングルの音もパリパリし過ぎず、ピッキングの強弱・角度による音の変化が大きく、すごく良かったのだがこのギターは指板のアールがかなりきつめで、自分には弾きにくく手放してしまった。

FGN Expert OSも、メイプル指板のストラトタイプのギターだった。このギターを所有していた頃はまだメイプル指板の良さの引き出し方を今ほどわかっておらず、今考えると全然魅力を引き出しきれないまま手放してしまった。非常に惜しいことをした。いつか機会があったら買い直したいとうっすら考えている。

色々手放した結果、今手元に残ったメイプル指板+フロントシングルのストラトタイプのギターはFender American Performer Stratocaster(フロントはSuhr ML(V63+)に換装)とIbanez AZ224Fの2本になった。多くのギターを所有しすぎても弾ききれないし、スペースの問題もあるので本数を絞っていきたいという気持ちも多少あり、一度ここでどちらのギターが理想に近いのか、弾き比べをしてみた。

こうやって改めて弾き比べてみると、同じメイプル指板+フロントシングルでもやはり音と演奏時時のフィールは全然違うものなのだなと実感した。ローゲイン時のローフレット〜ミドルフレットあたりのサウンドはFenderのサウンドがまさに自分が求めているサウンドなのだが、少し歪みを足した場合のIbanezのミドルフレット〜ハイフレットの音も捨てがたい。そして何よりIbanezはステンレスフレットで演奏性が抜群に良い。

結局比較をしたことでさらに頭を悩ませる結果になった。


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