ギターリペア初心者のジャンクギター再生 三年目

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趣味のギター修理も四年目に突入した。この一年は生活環境の変化によってギターをいじれる時間が減ってしまったが、その中でも色々新しいチャレンジがあった。

初めてのリフレット

この一年で最も大きなチャレンジはリフレットだった。

元々リフレットに挑戦しようと思っていたわけではなかったが、オークションで購入して届いたギターのネックの反りがあまりにひどく、一年以上放置した上で重い腰を上げて指板修正とリフレットに挑戦した。

フレットの打ち込みはなかなか苦戦の連続で、やり方を調べたりやり直したりを繰り返していたら結局作業に数ヶ月の時間がかかってしまった。それでも100%満足できる仕上がりになったわけではなかったが、なんとか弾ける状態に持っていくことができた。それまでに何度もやっていた擦り合わせとナット交換の経験がここでは大分役に立った。

修理前は全く「弾けない」状態のギターで、ここまでコンディションの酷いギターの修理は初めてだったので、大分自信がついて楽しいリペアになった。2回目はもっと上手く行きそうな気がするので、リフレットはまたどこかで挑戦したい。

慣れとスピード

上のギター以外にもいくつかのギターを修理した。

三年目になり、作業にも慣れが出てきてシール剥がし以外で壁にぶつかったり作業が滞るようなことはほとんどなくなった。効率化のための工具の導入に加えて、工程もある程度フォーマットになってきたことで、短いものだと一日2-3時間 x 2日程度で作業を終わらせることができるようになってきた。

調整がうまくいかないギター

一方で、時間をかけてあれこれ調整してもなぜか弾きやすさが改善しないギターもあった。擦り合わせをおこない、ブリッジとナット、ピックアップの高さを調整しても、弦のテンションや響きが一向に改善しない一本があった。数ヶ月あれこれ試してみたのだが、結局原因がわからず手放してしまったが、少し自信をなくすことになった。

3年目の所感

大抵の不具合は治せるのではないかという自信がついてきたと感じていたところに、セッティングの詰めが思い通りにいかないという経験があり、ギターリペアはまだまだ奥が深いなと感じる一年だった。4年目はもう少しセッティングに重点を置いて、リペアを楽しんでいきたい。

ギターリペアを始めた当初の目的は、コンディションの悪い中古ギターが届いた時に怯まずに自分で対処できるようにすることだった。その点に関しては、三年間の間にだいぶ目指していたところに近づいてこれた気がしている。木工的なダメージやトラスロッドの限界などどうしようもないものはあるものの、それ以外だったらなんとかできそうだというある程度の自信は持てるようになった。

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