これから5月病を迎えそうな人へ、「4月病」を経験した私からのアドバイス

4月の毎日がつらかった。

今年に入って3月くらいまで、noteを定期的に更新していきた。その時は毎日楽しかった。何度かnoteにもピックアップしてもらったことで、自分の書いた記事が、いろんな人の目に触れた。すごく嬉しかった。

4月に入り、仕事の忙しさが少し増したくらいに、新たにライティング塾に通い始めた。今、自分は仕事以外にも、仲間内でイベントをやったり、暇を見つけては日々の気づきをエッセイとしてまとめている。ここに活動軸をもう一つ増やす形で、ライティングの塾を入れてみた。

これが、かなりキツかった。普段の仕事に加え、新たに締め切りに追われる日々。知らない人に囲まれた新しい環境。適応することに時間がかかった。

また一方で、仕事のストレスが増えた。迫りくるイベントに対し、曖昧なものを具体的にしていかなければいけないフェーズの中、徐々に仕事にさく時間が増えていった。さらに、プライベートのスラックのメンションが飛んでくる。タスクは休まずに降ってくる。

ある日、ベットからなかなか起きられない日があった。その日の前日は、あまりに疲れてしまい、仕事から帰って諸々の連絡を返した後、お風呂に入らずにそのままベッドで眠ってしまった日だ。不意に、頭の中に声が響く。

「休んじゃえばいいじゃん」

うん、確かにそうだ。疲れているし、休もう。と、納得しかけた時に我に返る。いや、今日は大切なミーティングがあるし、今日いきなり休むのもいろんな人に迷惑がかかる。とりあえず起き上がって、風呂に入ろう。そう思い、むりやり体を起こして会社に向かった。仕事を始めてしまえばなんてことはなく、スムーズに仕事が進む。

しかしその日の夜も、眠りたくなく、自分の予想以上に夜更かしをしてしまった。風呂にも入らずである。その次の日の朝、同じく頭に声が響く。

「休んでしまおう。今日は誰にも迷惑がかからない。1日くらいいいよ」

そうだ、体調が悪いから休みたくなるのだ。体温計を取り出し脇の下に当てると、36度。平熱である。それから、休む理由を探すも、見当たらない。いっそもう会社に連絡をとってしまおうと、メッセージを入力し、下書きに残す。が、我に返る。今日も仕事をしなければ、少しずつでも進むんだ。体を無理やり起こし、風呂に入り仕事に向かう。

そんな行動を、4月はほぼ毎日のように繰り返していた。休む連絡を入れようとメッセージを書くも、送る勇気がない。勇気がないというか、自分の中でも休む理由が見当たらず、納得がいかない。とりあえず起きて風呂であったまってから考えよう。この考えのおかげで、必要以上に落ち込まないで済んだのではないかと思う。

このヒントは、最近読んだ「食べること、出すこと」という本から得た。これは2021年に読んだ本の中で一番面白かったのだが、そこに書いてあったのは、「病気が性格を作る」ということだ(うろ覚えだから間違っているかもしれないが。)ようは、自分を取り巻く環境(体調)によって、性格は変化する、というもの。

この本を読んでよかったことは、実際に自分の不摂生がもとで会社にいきたくないと思っているのでは?という認識をもとに、一度立ち止まり、自分のことを客観的に捉える視点が得られたことだ。普段なら、そのままずるずると休んでいたかもしれない。しかし、とりあえず風呂に入ってあったまってから仕事にいくか考えよう、と冷静になれたこと。そして大抵あったりおわった後の考えは、起きた直後の冷え切った体で考えたことと全く異なっていることが明らかであった。

もう一つ、この時期に感じたことは、自分の時間をとった方がいいということだ。4月はほぼ毎日、毎秒何かを考えていた。それは仕事のことであったり、プライベートのことでもあったが、スラックの通知を常に気にしていたりと、自分以外の何かを考えている時間が圧倒的に多かった。その結果、自分の体調や精神状態もそうだが、目の前に取り組んでいる何かの意味自体がわからなくなり、辛かった。繰り返し使うと消耗していく品のように、定期的に自分を休ませなければいけない、と強く感じた。

頑張る、って本当に素敵な言葉だと思うし、自分もよく自分自身を鼓舞する時に使ったりする。頑張ること自体は悪くない。いろんなことを「やってみよう」という言葉を信じてチャレンジすることも悪くない。大事なのは、自分を大切にできるかだ。具体的には、自分のことを考えてあげる時間を取ること。今何を感じ、何に疲れ、何に楽しみを覚えているのか。定期的に立ち止まり、メンテナンスをすることがとても重要に思える。

これからGWを迎えるが、3度目の緊急事態宣言も始まる(始まった)。また外出できない時間が増え、鬱屈とした時間を過ごすことも増えるかもしれない。ストレスがたまる機会も増えるかもしれない。発散できない分、5月病も、普段より辛いかもしれない。

ただ、5月に差し掛かる前に、「4月病」にかかった私から一言言いたい。自分の時間を取ろう。自分のことを大切にしよう。頑張りながらも、自分に向き合い、休むこと。4月鬱になった私からの、ささやかなアドバイスである。立ち止まろう。自分の時間を取ろう。辛い時、結構精神的にも体力的にも回復するので、おすすめである。

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