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クラフトビール日記:WCB GMT+9 Curious Conundrum

なんとなく気分じゃなかったので、今週は登山はおやすみ。
家でゆっくりしていたので、どうせなら冷蔵庫をかなり圧迫している例のデカいやつを開けよう、ということで引っ張り出してみた。
日本が誇るWest Coast Brewingによるバレルエイジドビールに特化したライン、GMT+9。そのGMT+9シリーズに、ついにインペリアルスタウトがやってきた。
値段もかなりのものだけど、インペリアルスタウト界隈で日本を牽引するWCBが出すBAインペリアルスタウトなら、ということで買ったもの。

11%で750mlということでちょっと開けるのに躊躇もあるのだけど、総アルコール量で言えばDarkLab02を500ml飲むのとそんなに変わらないから!
日本酒の四合瓶ともそんなに変わらないから!
……いや、やっぱ躊躇するよね。

感想

口に含むとじんわりと広がる、BAスタウトならではの熟成感。
チョコ系の香りがありつつ、メインで感じるのはロースト感と、木樽っぽい酸味を伴ったベリー感。微かに、オイリーな印象が舌に残るかな。
実は既に都内某所で、同時期に発売された副原料入りバージョンと飲み比べたので知っているのだけど、フレーバーを司るような副原料の入っていないこちらのバージョンは、樽感がモロに出ているなという印象。

ベースになっているのはどうやらTBBなのだとか。
なので最近のWCBのスタウトのような濃厚さはなく、意外とさらっとしたボディ感。あれらと比べると余韻も比較的短くて、ビターな苦みも控えめ。
最初にロースト感とベリー感を感じて、その後に樽のフレーバーが長く残るといった感じ。

1年ほど前に用宗に行って、1年熟成版のBBA TBBも飲んでいるのだけど、あの時と比べて濃厚になるかと思いきや、そうでもない。
長時間熟成で味が濃くなったわけではなく、樽感が強くなったわけでもない印象。ただ、角が取れたマイルドな印象はより強くなっていて、甘くはないのに飲みやすい。

美味いかどうかと訊かれたら、もちろん美味いと即答するレベル。
ただ、日本には既に三銃士がある。
もちろん好みはあるのだけど、インペリアルスタウトに濃厚さも求めたい身としては、率直に言って三銃士の方がクオリティは上かなという印象。
まぁ三銃士はなぜあの時期にあんなヤバいものが出てきたのか理解できない、ほとんどオーパーツみたいな代物。なので、さすがに比較するのは酷かな(笑
とは言え、副原料のフレーバーを足していない、シンプルなBBAインペリアルスタウトとしてのクオリティは非常に高い。
しかし価格なども考えると、ある種ファンアイテムのようなものかな、とも思う。

おそらく次にGTMシリーズとしてインペリアルスタウトが出てくるのは、The GatewayのBBA版だろうね。BAしているという話は聞いているけど、未だに姿を見せないということは、今回と同じく24ヶ月熟成してGTMシリーズとして出すのだろうと思う。あとはDarkLab01……これは今年出たばかりなので、まだ当分先の話だけど。
GatewayはTBBと比べても一世代新しい、長時間マッシュ?の濃厚さが加わったもの。おそらく三銃士に並ぶものが出てくるのは、そのタイミングだろう。
あの時期のWCBのスタウトは比較的甘めのものが多いので、長時間熟成が悪い方向に転ばなければいいな、と思いつつ。おそらくその時も買うのだろうと思う。

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