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クラフトビール日記:京都醸造 三銃士

明日は朝早いんだよなあ、といって仕事を早く切り上げたのに、2杯目のインペリアルスタウトに手を出してしまったので全てがチャラになりそう。
でもしょうがないよね、周囲をざわつかせている京都醸造のアレが届いたんだもの。
そりゃあ飲むしかないでしょ。

感想

かなり濃い目のチョコ香と、その奥にしっかりと木樽の香り。
これはかなり驚いた。濃いスタウトにはいくつも出会ってきたけど、ここまで”香り”が濃厚なスタウトは珍しい。
口に含んでみるとやはり濃厚。ビターチョコとベリー系ドライフルーツ、そして樽の豊潤さとわずかな塩辛さ。
甘みはごく僅かに感じる程度で、お菓子系ではなく、複雑なフレーバーを辛うじて繋ぎ止めるためのもの。
温度が上がってくると、カラメル感や若干の渋みも出てくるかな。黒糖由来の蜜っぽさ、飴っぽさも出てくる。
ここまで濃厚だと醤油っぽさも結構あるかなとは思うけど、美味すぎて嫌味な感じは全然ない。

舌触りはとろっとした感じ。
べたつきはないけど粘性はある、といった具合。
飲みにくくはないけど、まぁ飲みやすいビールではないんじゃないかな。
そもそも飲みやすさを求めるタイプのビールではないと思うけど。

しかし恐ろしいことに、こんなに複雑な味でありながら、副原料に使っているのはブラウンシュガーと黒糖のみ。
ほとんど全部麦とホップが作った風味と香りなのか。
焙煎注意も美味しいと思ったけど、これの美味さには思わず唸らされる。恐ろしいくらいレベルが高い。
まさか京都醸造がこんなにヤバいものを作るとは。
比較するのは無粋だけど、BBAスタウトとしてはKBSと同じ系統。自分の記憶の中で美化されたKBSと同等か、それ以上に美味い。

鮮度というアドバンテージがあるのでヘイジーは国産が美味いとは思っていたけど、本気を出せばインペリアルスタウトも世界に充分勝負できるものが作れるじゃないか。
しかしこれで終わりじゃないんだよね。三銃士はまだ、あと2回の変身を残している。もちろん買ってるので、いずれ飲んで日記に残したいと思う。

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