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クラフトビール日記:WCB GMT+9 Dubious Decisions

WCBのBAシリーズGMT+9、そのインペリアルスタウトの副原料入りバージョン。開けたら確実に翌日がダメになる(なった)ので、飲むなら今日しかないと決めていた。
明日の予定もほとんどないので、今夜はじっくりこいつを飲むことにしよう。

副原料なし版のほうの感想はこちら。
本当は飲み比べたかったんだけど、さすがにBAインペリアルスタウト1.5lを一日で飲むのはどう考えても無理なので日を分ける。
まぁ某所で一度飲み比べてるからいいかな、とも思うし。

感想

スタウトのビター感とピーナッツのコクとバニラの甘みが合わさって、ナッツ入りのチョコレートみたいなお菓子感。
といっても甘ったるいわけではなく、フレーバーに甘みを感じる程度でペイストリーな感じではない。
ナッツ系のオイリーな感じも結構出ていて、ピーナッツそのものというよりはピーナッツバターのようなテイスト。
Belching Beaverのピーナッツバターミルクスタウトに近い印象かな、重量感や樽感があるので同じではないけど。

副原料なし版で感じた濃厚な樽感は、健在ではあるけど比較するとやや控えめ。樽が醸し出す、アルコール感とはまた別のお酒っぽさを、ピーナッツフレーバーでうまく包み込んだような感じかな?
温度が上がっても樽感が前に出てくることはなく、むしろピーナッツバターのフレーバーが増す感じで、ビター感がやや引っ込むかな?
樽熟成で出るベリーっぽい感じは、どの温度でも一定の存在感がある印象。

副原料なし版とどちらが飲みやすいかと言うと、こちらの方だと思う。
ただ、ペイストリースタウトのような甘さがない分、特に温度が上がってからはこちらの方がフレーバーがとっ散らかってるような印象もある。
温度が低いうちはローストモルトのビター感が下支えしてくれるのでまとまりがあるのだけど、温度が上がるとピーナッツのフレーバーやオイリー感が増す分、ボディ感はそこまで強くはないので軽くないのに軽く感じてしまうというか。
その点樽感一色の副原料なし版の方が、飲みやすくはないけど温度が上がっても方向性がブレずに一定なので、個人的には好印象。

TBB BA Coffee & Coconutの方がバランスは良かった印象があるので、ちょっと副原料のチョイスがもったいなかったかなーという気もする。
コーヒーも加えてビター感を足したりした方が、ピーナッツバターのふわっとした感じが出過ぎなくて良かったんじゃないかなぁと、素人視点では考えてみたり。
温度が低い時のビター感とのバランスが悪くないだけに、そのあと一歩の部分が非常に惜しい。
まぁ一定の温度まではバランスも良いので、そもそもこのデカい瓶を独り占めするなよっていう話なのかもしれないけど。

……などと辛口な評価をしつつ、美味いか美味くないかで言えばもちろん美味いのだが。
WCBのスタウトに対する期待値が跳ね上がっているのと、やはりどうしても比較対象が三銃士になってしまうからか。
いや、ほんとあれはオーパーツなんで、比較するのは酷なんだけど。
でも次は液質的に引けを取らないGatewayのBA版。そちらにはより強い期待を寄せて、あと約1年待たせてもらうよ。

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