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ファイターとしてのピークと衰えを感じた瞬間。

2023/06/10のじりラジオメンバーシップ配信の内容を文字起こししたものです。

音声で聴きたい方はコチラです↓
https://stand.fm/channels/5f5e1d87f04555115d0dc503



川尻達也のじりラジオ。
はい。みなさんどーもです。

今回はメンバーシップ配信です。
よろしくお願いします。
今回はファイターの全盛期と、衰えを感じた瞬間、その辺について話していこうと思います。
よろしくお願いします。
これを思ったきっかけは6月4日に行われたUFCファイトナイトラスベガス74での アンドレイ・アルロフスキーの戦いです。

ドンテイル・メイエスに2ラウンド右フックでKO負けしてしまったんですけど、そのアルロフスキーは1979年2月生まれの44歳で、僕と同い年なんです。
元UFCヘビー級王者で、現UFC最年長でもあるファイターです。
60戦近くやって58戦かな34勝22敗2NCの大ベテランですね。
UFCでの戦績23勝はUFCヘビー級で史上最多。
UFC全体でも多分同じ大会に出て勝利したジム・ミラーに次ぐ2位ぐらいに位置しているんだと思います。

彼がUFC王者になったのは2005年26歳の頃でした。
その頃は、ちょうど僕がPRIDE武士道に参戦した年です。
同い年といっても、アルロフスキーはUFC28からUFCに参戦してて若くて格好良くて強い。
僕にとっては憧れていた大好きなファイターだったんですよね。

今のアルロフスキーを見るとおじさんになってお腹も少し出てるんですけど、その頃のアルロフスキーはヘビー級なのに身体はバキバキで、髪型も長髪でワイルドでめちゃくちゃ格好良いんでUFCファイトパスを契約している人はぜひ観てみてほしいです。

20代でUFC王者になったアルロフスキーは、そのままUFCで戦い続けていたのかというとそうではなくて、29歳でUFCを飛び出して35歳でUFCに戻ってきて現在に至ります。
UFCにいなかった間はアフリクション、エリートXC、プロエリート、ストライクフォース、WSOF、ONEなどに出場し、当時UFCの盛り上がりからアメリカでできては消えていった非UFC系のビッグイベントに出てました。

中でも印象深いのは当時29歳で伝説の格闘技イベント『アフリクション』元々Tシャツのブランドでしたよね。
アフリクションという大会でヒョードルにKO負けしてから始まる4連敗です。
この4連敗のうち3つは1ラウンドKO負けでした。

この頃のアルロフスキーはだいぶ落ちたなというのが僕の印象でした。
めちゃくちゃ強かったんだけど29歳で打たれ脆くもなっていて、あれだけ強かったアルロフスキーもハードな戦いを続けていると、やっぱり30歳くらいで落ちるんだなと思っていました。
その後UFCに戻って2016年37歳で元UFCヘビー級王者ミオシッチに1ラウンドKO負けしてからの5連敗中その中でも3つのKO負けがあるんですよね。
もうこの頃はさすがにダメージで危険だろうと、引退した方がいいんじゃないかなと思っていました。

だけどそこから勝ったり負けたりしながら、4連勝もしつつ44歳の現在まで元気なんですよ。
アルロフスキーって僕の中では一度打たれ脆くなったのに復活したファイターなんですよね。
時々いるんですよ。
日本人ファイターでも頭に浮かぶ人はいるんですけど、本当にこれ何なんでしょうね?

ごめんなさい。答えが分からないんですけど、僕的には格闘家って一度打たれ脆くなったら終わりなんですよ。
二度と戻ることはないイメージなんですけどそうじゃない人が時々いるんです。
これ謎なんですよ。

というわけで、前置きは長くなったんですけど、44歳でもUFCという世界最高峰の舞台の第一戦で戦い続けるアルロフスキーを見て尊敬の念を抱きつつ、自分自身の衰えについて話していこうと思います。

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FIGHT BOX FITNESS代表 茨城県つくば市並木ショッピングセンター 初めての人のための格闘技フィットネスジム RIZIN・Bellator・UFC解説者 ジムトレーナーや解説者として格闘技の楽しさを伝えていきます。