見出し画像

日本企業もビットコイン購入へ、マイクロストラテジーの戦略に続く

とうとう、日本の会社にもビットコインを買うぞと言い始めるところが現れました。マイクロストラテジーと同じ戦略です。

マイクロストラテジーは2020年からずっとビットコインを買い続けています。ビットコインが低迷を続けていた2022年、23年あたりは周りからずいぶん批判されていた様ですが、勝てば官軍、今は含み益が大きくなり、株価も評価されています。
なかなか後に続く企業が現れていませんが、日本で後続が出て来ました。最終的には様々な企業や国家がビットコインを準備資産として持つ流れになるのではないかと考えていますが、その動きはなかなかに遅い。しかし、今年、いよいよ後続が現れ始めたと言うことで、少しずつこの流れが出始める気がしています。
とはいえ、メタプラネットって?あんまり聞いたことない会社です。私も中身は分かりません。2006年に株価が3万7,600円あったそうですが、今は19円とか。どれだけ下がってるんだ、っていう感じですけど。どうやらこの発表の後、一気に株価が上がって37円になってました。ちょっと、怪しい気配もしますけど、どうなんでしょう。あんまり業績は芳しくないようです。もう少し堅実な企業が手を出してくれる方が面白いのですが。

とにかく、チャレンジしないと浮上しないような目立たない企業?がまずはリスクをとって、ビットコインを買い始め、徐々に堅実な企業もリスクのない範囲で資産として持つ、というのは有り得るシナリオです。メタプラネットが企業としてどうなのかはちゃんと調べてないので全く分かりませんが、日本円のリスクを感じているという部分には共感します。
長らく続く、金融緩和政策で円はジャブジャブに発行されています。それに見合った日本の経済は失われた30年と言われるくらい低迷しました。ということは円の価値は下がっていると言える気がします。理屈からすると、そうなります。今の円安も分からなくもない。行きすぎだ、という話もありますが、アメリカの経済とその成長に比べれば、個人的にはこんな円安で済んでるけど大丈夫?と言いたくなります。もちろん、直近では賃金を上げるとか半導体投資が日本にされているとか、企業業績が堅調だとかプラスの要因もたくさんあるので、ある程度の経済成長はするかもしれないと思っています。
しかし、アメリカのダイナミズムと日本の低位安定を比べると差が縮まる気が今はしていません。なんか知らないけど給料が上がって、世の中が少し明るくなったとすると、企業改革は停滞するかもしれない。まだ、日本経済が一気に好転する感じはしていません。なので日本円が強くなる、特にアメリカドルに対して強くなるというのはしばらくはなさそうな気がしています。そうなると、ビットコインを持っていた方が安全かも。と考えるのは割とまともです。
国家で明確にビットコインを保持しているのはエルサルバドルだけのようですが、これに続く国が出てくるかもしれません。自国通貨が価値が低い国は他にもいくつもありそうです。まだ、国民レベルでの資産防衛にとどまっているようですが、国家そのものが自国通貨を廃止する可能性もあります。もちろん自国通貨の発行をやめてしまうとデメリットもあるので簡単ではないでしょうが、発行したところで紙切れになっているのであればリスクは少ない。
自国通貨が強いアメリカを代表とする国はもちろん自国通貨を放棄することは無いと思いますが、密かにビットコインを買い集めることはやるかもしれません。自国通貨を持つことは経済的な実力行使が出来るカードを持つと言うことなので、経済規模がある場合には非常に有利です。しかし、逆に国家戦略と国同士の争いの中で使えたり使えなかったりするのでリスクマネーでもあります。そして、国家経済が弱いと、通貨も弱い。
今は万が一の時に備えて金をため込むというのが一つの手段なのですが、いずれ選択肢の一つとしてビットコインも出てくる可能性があります。

日本円がこの先、もっと安くなるか、それとも経済が拡大して強くなるかは経済成長次第ではありますが、当面、日銀は緩和を続けると言っているので、お札は刷り続けられるようです。それに対してもうすぐ半減期を迎えるビットコインはどんどん発行量がへります。だとすると、日本円を抱えているよりビットコインを抱えている方が資産を毀損せずに済むかもしれません。と、考える企業、国家が後に続いても不思議ではない気がしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?