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音楽、世界情勢、暗号資産、地政学、マクロ経済などに興味を持つ個人投資家。コンテンツクリエイター兼クリプトリサーチもやっています。日々の出来事に疑問を持ち、それを理解しながら時々の思いを綴っていきたいと思います。

マガジン

  • 暗号資産とか経済とか株とか

    暗号資産、ビットコイン、金融、経済などについて書いています。個人の視点でのコラムになっていますので参考になればと思います。

  • 投資の勉強マガジン

    私自身がこれまでの投資を通して、感じたことを紹介していきます。2020年に始まったバブルに乗っただけかもしれませんが、それなりに資産は増えました。それまで全く鳴かず飛ばずだったのに比べるとうまく乗れたと感じています。その心得を共有していきたいと思います。

最近の記事

困難な命題、ビットコインが市民権を得るには時間がかかる

ビットコイン現物ETFは承認され、流入も続いていますが、毎度毎度、ビットコインが認知度を上げるごとに出てくる、懐疑論、今回もまだまだ根強いです。 分からなくもない話です。ビットコインがどういうモノなのかを理解するのはなかなか難しい。今、ビットコインを買っている人の大半はおそらく、どういうモノか深く考えて理解した上で買ったり、保持したりしている人は少ないと思われます。そんなモノについて価値があると一定の考えを持って言えるには金融業界の人たちは忙しすぎて時間が足りないと思われま

    • 円安が継続、またも円高先送り アメリカの政策転換見送りで

      思った以上に、円安が継続中です。23年は世界の金融政策の転換により円高になると予想されていましたが、アメリカのインフレの収束が思ったより遅くなり、24年に持ち越しました。そして、24年こそ、アメリカの金融政策が転換され、円高になるとの想定ですが、今のところ全くその兆しはありません。 要因は明確です。アメリカのインフレがなかなか収まらず、ドルの金利は高止まり、一方、日本銀行の金融政策は転換しましたが、緩和は継続と言うことで、まだ継続的なインフレが確認できていないというところだか

      • 半減期到来、ビットコイン価格の行方は?

        今週、ビットコインの半減期がやってきます。個人的にはあまりコメントできることがないのですが、界隈ではそれなりの話題ですので、一応触れておきたいと思います。 半減期というのはビットコインの発行量が半分になるというタイミングですが、これがどのような影響を及ぼすのかについてはいろいろ言われており、それによるビットコインの価格変動についてもいろいろ言われています。 ビットコインマイナーの収益は半減 直接的にはビットコインマイナーの収入が半減するというのが大きいと思うのですが、それ

        • SECの次なる狙いはDEX取引所、取り締まりの線引きを模索か

          いよいよ、次のステップに入ってきたのかもしれません。SEC(米国証券取引委員会)がDEX、すなわち分散型取引所のUNISWAPに警告を出しました。 DEXというのは中央集権的なサーバで運用している管理者がいるわけではないのですが、今あるDEXは微妙です。たしかにプログラムで動いており、UNISWAPなどの開発者が通貨ペアを用意し、取引を成立させているわけではありません。あくまで、資金の提供者は参加者であり、開発側はプログラムだけを提供し、後は勝手にプログラムが動くという仕組

        困難な命題、ビットコインが市民権を得るには時間がかかる

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        記事

          日本企業もビットコイン購入へ、マイクロストラテジーの戦略に続く

          とうとう、日本の会社にもビットコインを買うぞと言い始めるところが現れました。マイクロストラテジーと同じ戦略です。 マイクロストラテジーは2020年からずっとビットコインを買い続けています。ビットコインが低迷を続けていた2022年、23年あたりは周りからずいぶん批判されていた様ですが、勝てば官軍、今は含み益が大きくなり、株価も評価されています。 なかなか後に続く企業が現れていませんが、日本で後続が出て来ました。最終的には様々な企業や国家がビットコインを準備資産として持つ流れに

          日本企業もビットコイン購入へ、マイクロストラテジーの戦略に続く

          EV(電気自動車)を巡る思惑

          今日はいつもと少し違って車の話です。といっても本当はどうなのかを考えるといういつものスタンスに変わりはありません。 さて、気がつくと、メディアではEVが減速しているという話があふれています。日本にいると、基本的にマスメディアの論調は、日本びいき、中国嫌い、米国偏重のきらいがあるので歪んでいるとは思うのですが、いつも通り、メディアの報道は風見鶏のように北に南に振れまくります。 EVは駄目なの?いいの?どっち? つい先日まで、日本メーカーは電動化に乗り遅れた、トヨタの戦略は後

          EV(電気自動車)を巡る思惑

          株高騒動も冷めた目で、NISAもヌルい?盛り上がりはまだまだ

          年明けから快調に値上がりしたビットコインですが、なんとなく、世間は静かです。また、メディアの報道の仕方も大人になったのか、どちらかというと既存資産と同列に扱われ始めている感じがします。 そういう意味では市民権を得たのかもしれません。もはや、テクノロジーオタクが片隅で盛り上がった時代は過ぎてしまったようです。チャートの動き方もずいぶん変わりました。かつては週末に乱高下することはままありましたが、今はどちらかというと平日の方が動きが激しくなっています。 つまりは、普通の市場に近づ

          株高騒動も冷めた目で、NISAもヌルい?盛り上がりはまだまだ

          独占と共有、国家が求めるバランスとは?

          一社占有が行きすぎると反発を招く。いつの時代もそういうことを繰り返してきました。 メディアの報道の仕方のせいかもしれませんが、欧州当局も米国司法省もなんのためにやってるのかよく分からない気がしています。ユーザ目線でいうと、アップルやグーグルを便利に使っているだけなのに、そのサービスに茶々を入れて、もし使えなくなったり、アップルが今後低迷して、次のiPhoneが出なかったりしたら困るなーと思ったりします。もはや、スマホは個人にとっても重要なインフラなので、使えなくなったら死活

          独占と共有、国家が求めるバランスとは?

          暗号資産業界、ビットコインが上がり続ける理由は?

          暗号資産業界、どうなの? 余り話題にも上りませんが、上がったり下がったりを繰り返しつつ、ビットコインは上がり続けています。日本ではビットコインETFが買えないこともあり、余り盛り上がっている感じはしません。NISAの対象外ですし。まだまだ日本ではマイナーな存在のようです。今はアメリカから完全に置いてきぼりにされている感じです。 また、政府の戦略であるweb3もだいぶ実態が見えてきた感じがあり、新しさ感が乏しくなっています。所詮は仮想通貨ワールドを言い換えただけなので仕方ない

          暗号資産業界、ビットコインが上がり続ける理由は?

          経済力比較に基づく為替レート見通し、ドルベースでの考え方が重要か

          日本銀行がマイナス金利政策を終了しました。ただし、金融緩和的な方向は変えてはいません。それは元々植田総裁も言っていたのでその通りの発表になっているようです。 これも想定通りなので、動きとしては特にびっくりすることはないのですが、元々、円に金利が復活し、アメリカが金融引き締めをやめれば、円高方向に振れるかと思っていたのですが、実際にはさらに円安が進むという状況になっています。 あれあれ?という感じが個人的には否めません。昨年の2023年は年初、アナリストたちがこぞって円高に

          経済力比較に基づく為替レート見通し、ドルベースでの考え方が重要か

          投資世界におけるニュースバイアスとは?考えるべき視点は?

          大体においてニュースは悲観バイアスがかかっています。たくさん研究されているようですが、いいニュースよりも悪いニュースの方が注目されやすいからなのでしょう。なのでメディアにどっぷりつかると悲観的になりがちです。 しかし、ここは冷静に考えるべきだと常々言い聞かせています。世の中の8割の人が満足していたとしても、2割の人が不満を持っていると、メディアはその2割を取り上げがちです。そうすると、世の中は不満だらけだと感じてしまう。 ここでは投資の世界にフォーカスして書きますが、投資の世

          投資世界におけるニュースバイアスとは?考えるべき視点は?

          信用コストゼロの時代が到来?ブロックチェーンの真価とは

          どういうわけか、仮想通貨や暗号資産、ビットコインなどの単語はネガティブな反応が多いですが、ブロックチェーンは新しい技術と言われるようです。 普段は暗号資産に対してポジティブな見出しをつけない日経新聞が比較的前向きな見出しをつけてきました。最も暗号資産とは書かずにイーサリアムと書いていますが。 ビットコインやアルトコインなどの暗号資産といえば、そもそもメディアにはあまり評判が良くなく、批判的に書かれることが多いですが、昔からなぜかブロックチェーンという言葉はあまりネガティブに

          信用コストゼロの時代が到来?ブロックチェーンの真価とは

          そろそろ相場が暖まってきたか

          とうとう、日経平均は4万円を超え、ビットコインは1000万円を超えました。 一部の記事ではAIによる革命はドットコムバブルの前段の1995年のインターネットブームに似た香りがするというのもありました。 日経平均は6000円台まで落ちたのが4万円に、ビットコインは10万円以下だった頃もあり(というか元々は1円以下)、それがとうとう1000万円にまでなっています。 相場というのはそういうものなんだなということを改めて感じさせられています。今の所、関係者だけが盛り上がっていて、世

          そろそろ相場が暖まってきたか

          ビットコインのリスクは気持ち次第

          気がつけばビットコインが6万ドルを突破し、日本円では900万円を超しました。当たり前と言えば当たり前なのですが、ビットコインの価値は価値があると思う人が増えるかどうかで上下しているようです。つまりは気持ちだけが変動要素に見えるのは気のせいでしょうか。 この先、どこまでいくのでしょう。今の所、ビットコインはリスク資産に位置付けられています。おそらく乱高下が激しく、ボラテリティが大きいからでしょう。ビットコインの価格を決める要素は他の資産に比べれば人の気持ちそのものによるウェイ

          ビットコインのリスクは気持ち次第

          ビットコインは上がれども世間は踊らず

          今日もビットコインは上がっているようです。気がつけば800万円を超えました。日経平均が30年ぶりに最高値を更新した時は大騒ぎ(メディアのみ)でしたが、ビットコインが円ベース(あくまで円ベース)で最高値を更新してもほとんど話題にもなっていません。 海外のメディアはそうでもないですが、日本のメディアはスルーに近い感じです。SNS上でもあまり話題になってないようです。 日経平均が最高値を更新した際には日経新聞は一面トップに大きな見出しをつけました。しかし、世間的には実はそれほど盛

          ビットコインは上がれども世間は踊らず

          ビットコインの特性から考えると安全資産なのかリスク資産なのか

          ビットコイン現物ETFが承認されてから暗号資産業界のメディア以外のメディアにも少しビットコインの話が出てくるようになりました。一般メディアの扱いではビットコインはリスク資産に分類されているようです。しかし、ビットコインはリスク資産なのでしょうか。その仕組みを考えるとリスク資産の性質とは違う気がしてなりません。そうであれば世間がリスク資産と考えている間、ビットコインの上昇は続くかもしれません。 安全資産は本当に安全なのか リスク資産とは元本保証がない資産や、値動きがあって将

          ビットコインの特性から考えると安全資産なのかリスク資産なのか