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ONEXPLAYERのCPUファンを交換した話

ONEXPLAYERとは、見た目がスイッチライクなゲーミングPCです。

これまではintel Core i搭載モデルだけでしたが、11月からAMD Ryzenモデルが中国で先行発売されました。

まず言っておくと、この手の製品を中国から直接購入するのは、初期不良があった時にサポートが受けられるか分からないので、かなりリスキーです。そのうち日本の代理店が取り扱うはずで、代理店だと初期不良も故障も対応してくれるので、そちらから買うことをお勧めします。
(自戒をこめて)

自分は、ONEXPLAYER AMD 5700U版を先行発売で中国から直接購入しました。独身の日セールで通常よりも安かったので、気づいたらポチっていましたね(笑)
その結果、案の定というか、右側ファンから「ガラガラ」と異音がする初期不良品を引き当てました。

本社のONE-NET BOOK社(中国)には、techsupport@one-netbook.comという修理対応の連絡先がありますが、メールを送っても全く返答がなし。
(日本の代理店にもサポート窓口はありますが、並行輸入品で購入した製品の修理受付は不可でした)


そんなわけで、色々とネットを調べて自分で分解して修理したので、その記録を書きます。
この情報が後々だれかの何かの役に立てばうれしいです。


1.交換用CPUファンをAliExpressで購入する

原因はファンの故障だろうと、なんとなく見当はついてました。

とりあえずRedditで情報収集していたところ、「Got the replacement fan in finally. Replacing it was pretty easy. Super happy with my OneXPlayer now!」という投稿がありました。
自分と同じようにファンから異音がして、サポートとやり取りしたところAliExpressを通じて交換用ファンを送ってくれたとのこと。

そこでAliExpressのone GX Official Storeに問い合わせて、ダメ元で「交換用ファンだけ購入できない?」と聞いてみたところ、「いいよ、 1つ10$ね」とあっさりOK。
すぐに支払って、送ってもらいました。

チャットでのやり取り

(ちなみにチャットはの開き方は、one GX Official Storeのリンクから、画面左上のone GX Official Store→Contact Nowでいけます)

2.ONEXPLAYERを分解する

発送対応も意外に早くて、1週間ほどで交換用CPUファンが到着。
型式は「MODEL B55D5HC20B3」というものでした。

分解して交換していきます。
※ちなみに自分で分解をすると、その後のサポートは一切受けられなくなる場合があるので、注意してください。
また、分解は自己責任でお願いします。

分解は、下の動画を参考にしながら行いました。
基本的には下の動画を見ながら作業するのがよいと思います。

一応写真を撮りながら分解したので、簡単にですが分解手順を以下に書きます。


⓪用意するもの

・+0 ドライバー
・プラスチックのヘラ

①背面の8つのネジを外す

背面7か所とスタンド下に1か所あるので、ネジを外します。

②上側面の2つのネジを外す

③下側面の2つのネジを外す

④裏フタを外す

下側面

下側面の裏フタと本体の隙間にプラスチックのヘラなどを軽く差し込んで、こじ開けながら右側面/左側面に移動していきます。
ある程度こじあけるとパカっと裏蓋が外れます。

⑤フレキシブルケーブルを外す

裏フタ

フレキシブルケーブルに負荷をかけないよう注意しながら、ケーブルコネクタのストッパーを外し、ケーブルも外します。

⑥CPUファンのネジとシールを外す

CPUファン

CPUファンを固定しているネジ1か所と、シール類を外します。

所々ネジが留まっていない箇所がある気がしますが、まぁ気のせいでしょう(笑)

⑦バッテリーを外す

バッテリー

まず、基盤からバッテリーのケーブルを外します。
バッテリーは本体に両面テープで張り付いているので、バッテリーの下にある隙間からプラスチックのヘラを入れて、てこの原理でバッテリーを持ち上げるように、慎重に両面テープからはがしていきます。

⑧CPUファンを外す

CPUファンコネクタ

CPUファンはシルバーのプレートに両面テープで張り付いているので、ゆっくりと外します。
ファン自体が外れたら、ケーブルもコネクタから外します。
(写真だとシルバーのプレートまで外していますが、バッテリーさえ外せばCPUファンのコネクタにアクセスできると思います)

⑨交換用のCPUファンを取り付けて、元に戻す

あとはこれまでの逆の手順で、交換用のCPUファンを取り付けてシール、バッテリーを戻し、裏フタを戻していきます。
ちなみに裏フタは、L2/R2トリガーを少し押した状態で嵌めたほうがいいです。そうしないと、裏フタを嵌めた際にL2/R2トリガーが引っかかって押せなくなることがあります。

なんにせよ、最後にネジを締める前に、全てのボタン/トリガーがちゃんと押せるか確認したほういいと思います。

3.結果

無事新しいCPUファンに交換できました。異音もしなくなったので、やはりファンが原因でした。
これが基盤関係の不具合だったらお手上げだったので、ファン交換で治ってよかったです。
今のところ快調に動いてくれています。

4.気になる点

分解の時に参考にした動画でProject-SBC氏は、WifiカードをMediatek→Intelのものに交換していました。
MediatekのWifiカードは、たまに通信速度が落ちる現象があるらしいです。

確かに自分も使用していて、急にWifiの電波強度が弱くなったり、通信速度が落ちることがあり、結構気になっています。
ドライバが更新されれば治るのかもしれませんが、自分はIntelのWifiカードに換装するつもりです。
もはや1度バラすのも2度バラすのも同じことです(笑)

5.まとめ

  • 中国から直接購入は人柱を覚悟する

  • 中国UMPCは日本代理店があればそちらから購入するべし

  • 交換部品は、AliExpressの公式ストアでお願いすれば買えるかも

  • ONEXPLAYERの分解はドライバー1本でなんとかなる

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