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ワッパの良いグラボを使おう!RTX3000番台がLHR(LiteHashRate)になった今おすすめのグラフィックボード(2021年7月版)

マイニングに最適なグラフィックボードはRTX 3060tiかRTX 3070でした。特に電気代の高い日本においては。しかし、NVIDIAのマイニング用とゲーム用を分ける施策によって、どちらも今後新品での入手がほぼ不可能となりました。

そのため、次点でおすすめとなる、LHRにならないグラボを2種類だけお勧めします。なおおすすめ基準は「ワッパ」です。

「ワッパ」とは

Efficiencyがマイニングをしていると表示されると思います。これをワッパ(ワットパワーエフィシェンシー)と言います。

良い順番でいうとNVIDIAであれば下記のような順番ですね。
NVIDIA RTX 3070/3060ti
NVIDIA RTX 3080
NVIDIA GTX 1660Super(モデルによって3080同等もしくは3090同等)
NVIDIA RTX 3090
NVIDIA RTX 2000番台
NVIDIA GTX 1000番台

3070と1000番台は効率が格段に違う、AMD Radeon RX580なんかはRTX 3070と同じ電力で半分のハッシュレートです。なのでワッパは大事です。

ましてや家のコンセント、ブレーカー容量は有限なので、普通の家にお住まいの方はブレーカーを上げることが難しいので、ハッシュレートをあげようと思うと、グラボは旧世代のものから新しい3000番台に置き換えていく必要があります。

いろいろなグラフィックボードごとの消費電力とハッシュレートをNiceHashがまとめてくれています。

ただ新品で売っているのは2060と、LHRと、3090、1660Super程度なので、新品で買うなら選択肢は1660Superと3090の2択です。

NVIDIA GTX 1660Superがおすすめ?

ワッパが悪くなく、今後もLHRになることがないという点で、安心のグラボです。

メリット
・安いやつは安い。3万円代前半。4枚買っても12万円でハッシュレートは30MHsの4個分の120MHs
・ワッパが悪くない

デメリット
・とにかくかさばる。500MHsいくためには17台が必要。そのためGPU以外のマザーボードやCPU、ライザーカード台などのその他パーツのコストが掛かる
・3万円台の1660Superは売り切れ気味で、5万、6万のモデルも有る。6万のモデルを4個買えば24万円になってしまう

ちなみにメモリの種類がSamusung, Hynix, MIcronがあり、Samusungが当たり、Hynixが普通(一番数が出回ってます)、MIcronがマイニング用としては外れ(消費電力が高い)です。外観やメーカーからは判別はつきません。

いや、NVIDIA RTX 3090だ!

RTX 3090シリーズはワッパはHynixメモリのGTX 1660Superと同じぐらいです。300Wで124MHs程を出します。1枚で1660Super4枚分です。

また、1660Superは少し古いモデルで、中古価格が以前は2万円程度でした。今は4万円まで値上がっています。ブームが終わったら2万以下、1.5万程度に戻るでしょう。

その点、3090は「最新世代」の「フラグシップモデル」です。これより上のモデルは一般人向けにはでません。そのため値段も30万円近くと高額です。
ただRTX 3070のLHRじゃないものを見つけて13万円で買うとしたら、2枚で26万円。3090との差が少なくなってきます。

そのため3090でリグを組むこともおすすめと言えるでしょう。

日本でRTX 3090主体でリグを組まれている方もいらっしゃいます。


1660Superだと8.888GHsを出すには約300枚必要です。でも3090なら72枚です。300枚もグラフィックボードを並べる場所を用意できますか?出来ないでしょう。3090は土地という実は最も高価なものに対してパフォーマンスが良いのです。

RTX 3090の値段

3090の値段は非常に幅があります。20万円を切っての販売もありますし、35万円もあります。個人的には安めの3070を2枚分の値段より安い価格が買いかな、と以前は思っていましたが、3070が売ってない以上、高めの中古の3070を2枚分よりは高い値段でも良いんじゃないかと思っています。

具体的には私であれば25万円以下(単にキリが良いので)ぐらいのRTX 3090がおすすめかなと思います。

イーサリアム用のASIC、A10 Pro 5G 500Mだとだいたいお値段が100万ほどです。

https://www.alibaba.com/product-detail/A10-Pro-500mh-5g-500m-Innosilicon_1600290789968.html

500MHsを3090で出そうと思うとざっくり4枚です。22万で買えればASICより安いです。35万円だと140万なのでASICより高いです。25万だと100万円でちょうどASICと同じ値段です。

そしてASICとグラフィックボードの一番の違いは「リセール」です。イーサリアムがPoSになってマイニングできなくなった時、ASICはゴミと化します。しかし、RTX 3090であれば「フラグシップ機」としてのグラフィックボードとしての価値があります。もしくは機械学習・ディープラーニング・画像処理など用途は無限大です。価値がなくなるということは有りません。

リセールを考えれば、イーサリアムのマイニングはASICよりもグラフィックボードです!そして今後手に入る中で「(土地という点で)効率が良いのはRTX 3090」です。

また、「グラフィックボードが1人1枚制限」と購入制限が掛かっている中で数を揃えるのも現実的ではないので、4枚分のパワーがあるRTX3090は良い選択肢と言えるでしょう。

おすすめRTX 3090モデル

MSI SUPRIM Xはパソコンパーツ界隈の高級ブランドMSIの最高峰シリーズ、SUPRIMシリーズです。冷却も良く出来ていると評判です。

Gigabyteの「AORUS(オーラス)」シリーズも冷却がかなり強い(でかい!!)のでグラフィックボードの分解が怖い方にはおすすめです。
こちらもGigabyteの最高峰モデルですね。

ただし上述したのはどうしてもモデルとしては高いモデルで、投資対効果という側面では良くないと言わざるを得ないでしょう。

新品並びに中古で20万〜24万円ぐらいのラインで売れていたりするので、25万円以下の3090をメーカー問わず買って、もしメモリ温度が高すぎるようなら分解して改造するのがおすすめです。

もうちょっと安いものだと、Palit GameROck 3090も冷えると言われています。(すごい、ぴかぴか輝いてます)

https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_parts.php?ic=471933&lf=2

私は玄人志向のモデルを使っています。これも改造不要で使えるモデルです。また、値段もSUPRIMなどと比べてればお手頃です。

まとめ

NVIDIAの最新グラフィックボードがすべてLHRに切り替わってしまった現状、LHRではないグラフィックボードでワッパが良いものはGTX 1660SuperとRTX 3090です。

枚数を何らかの手段で大量に入荷できるツテと設置場所があれば1660Superの方が投資対効果は抜群に高いでしょう。一方で、高い値段であれば1660Superを買うのではなく、3090を買うほうが、手っ取り早く、また枚数も集めやすい(そもそもそれほど枚数を集める必要がない)です。

LHR以降の今、RTX 3090はいかがでしょうか?

マイニングと関係ありませんが、ゲーミングPCに積めば最高に高画質なビー玉ころがしゲームが出来ます。RTX 3090しか出来ないゲームです。あとVRChatも3090レベルのメモリ容量が必要です。それだけ3090にしか出来ないことは多くあるので、3090の価格が暴落することはないため、ASICなどと比べて非常にローリスクであると言えるでしょう。


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