レッスンに通ってきてくれる方々は
いろいろな方、いろいろなタイミングの方がいて。

全員とではないですけれど
いろいろなお話をすることもあって。　

もちろん
そんな話しなくたって
全然それは良いことなんですけれど

わたし自身が心のやりとりを
大切にしたい性分なので
そういう場になっちゃうというか

やはり、歌というものは
人生そのものなので
そのまんまその想いを
歌に込めてもらえることに
わたしは喜びを感じるんですよね。


今回の投稿に関わる人物は
長い時間お付き合いしていて
ご家族とも信頼関係にあって、

心の柔らかい部分や
センシティブな話をさせてもらえる仲で。

だから、すべての人とそのような
親密で深い心のやり取りをすることだけが
レッスンにおいての
正解というわけではないとも思っています。

今回はそんな方のレッスンの中で
悩みを吐露してもらって
気になった言葉があったんです。

ネガティブな気分になったら
気持ちを切り替えてポジティブに
なろうとする、というような
事を言っていて。

まだ学生である、この彼女は
この3年間流行り病の影響で
学生生活をかなり振り回されたり
我慢を強いられてきた日々だった。

その中で、自分のすべてを
打ち込めることを求めてきたけれど
なかなか思い通りにいかないことばかり

それでも踏ん張っていた。

そんな姿、健気さが
いじらしくて愛おしくて

だけど本人は自己否定も強そうで

何かしてあげたい
だけど余計なお世話は避けたい

でも、もっと心の内が聴きたい
そして言いたいことばかり

と言う気持ちで

とりあえずは、ネガティブな思いを
吐き出してもらいたかった。

何が嫌だ…？

何が辛い…？

本当はどうしたい…？

心に問いかけるように尋ねると
もう言葉が、感情が、彼女から
勝手に溢れてきて
思いの丈を吐露してくれた。

ひとしきり
溢れるままに語ってもらったのちに

その思いを切り替えるのではなくて
その、ネガティブな思いそのままに
歌って欲しいという話をした。

ネガティブな思いを否定することは
ポジティブな行為ではないということ。

doing、事象を否定することよりも
beingである自分の存在を否定することは
何よりもネガティブであること。

真にポジティブな行為というのは
自分の存在をそのまま
ポジティブに捉えるということ。

社会生活では
悲しい時に悲しいと言ってはいけない
ムカつくときにムカつくと言ってはいけない

とか、いろいろあるけれど

音楽は自由。歌はすべてを許してくれる。
自分のすべてが歌になる。

ぶっ壊してやりたいものを
ぶっ壊したいがままに歌う。

許せないものを許せないと叫ぶ。

ネガティブをネガティブのままに歌う。

その美しさを伝えたかった。

無理に明るくしたり、元気にしたり
しなくていい自由さが最高だということ。

自分の内から生まれてきた想いは
良いも悪いもなく

すべてが歌になる、その力が
あなたにはもう既に備わっているのだということ。

本来はネガもポジもない
ニュートラル、ノンジャッジなマインドについて
語るべきなのだろうけれど

限られたレッスン時間で
そこまでは言及することが厳しかったので
そこはすっ飛ばして二元論で語って。

すると、話している途中で
もう歌いたい気持ちが溢れてきちゃったようで

「いま、ちょうど歌いたい歌が出てきて…（思い浮かんで）歌ってもいいですか」

と、言い出した。

うたごころが疼いちゃって
彼女を動かしたようだった。

それまで涙ながらに吐露してくれた悩み
苦しみ、怒り、失望、悲しみ

それを、そのまま
重低音でロックな楽曲にラウド系なボーカル、
シャウトをぶちかましてくれた。

彼女が自分自身と一致した歌そのものだった。
自分のネガティブを一切否定せず
解き放つ姿に鳥肌が立った。

そして、その歌を歌い終えると
次も、次も、次も、と
歌いたい曲を何曲も歌っていった。

この日は2コマの100分レッスンだったから
前半は心の話をして
後半は歌い続けるという内容になり

本当に面白いなぁと思うのが
最初は地獄の釜を開けたような歌で
ネガティブの解放をして

次第にその闇のコントラストが
光の方向へ行くんですよね。

ネガティブを出し切って解放すると
勝手にマインドが軽くなっていく。
巷で言うポジティブになっていく。

ここ。これ。
これをやらないで
ポジティブになろうとするから拗れる。

先ず、解放。

先ず、吐き出す。

これをやらないで
ポジティブなマインドに切り替えるなんて

まるで、毒饅頭にデコレーションしたお菓子。
怪我を処置せず鎮痛剤で抑えて筋トレ。

コントロールして
切り替えるなんて不自然、不調和を起こすから
全体との不調和が起きる。

切り替えない。そのまま。
そのままで歌う。
そのままで歌になる。

話が逸れたので戻すと
彼女は思い切りネガティブを感じて
荒い波動に身体を震わせて歌って
解き放たれた後に

あれも、これも、と歌った歌は
面白いくらいに歌の傾向が
闇から光に転じていき

最後に歌った歌は
静かで穏やかな、愛に寛ぐような
優しい歌を歌ってくれた。

これは、ネガティブな状態から
切り替えて歌おうとして歌えるような
歌ではなかった。

しっかりネガティブから解き放たれた
本来の自分に還ったからこその
彼女そのものの歌だった。感動した。


そんな多感な時期の女の子につい伝えたくなる
老婆心というか母性本能というか
お節介、的なものメッセージを送った。

すると、おかげで何か吹っ切れました！
と、感謝のメッセージをいただけた。
本当に嬉しかった。

でもその反面、
わたしを喜ばせたくて言っている
言葉である可能性も感じたりしていて。

わたしの言っていることを
信じてくれることは
心から有り難く、尊いことなのだけれど

自分自身を信じる力を養える
そんな場でありたいと、
改めてこのnoteを書きながら
帯を締め直すような想いがしました。

そんな想いに気づかせてくれた
彼女へのメッセージを置いて
今回は終わろうと思います。

レッスンに来てくれている方
すべての人にこのことは伝えたい。

…………………………………………………………………………

おはよう！

（省略）

✡ちゃんに改めて伝えたいこと、ちょっと読んでほしいことがあります😊

それはね「ネガティブ」と「ポジティブ」について、です👐

ポジティブは「前向き、元気、明るい」

ネガティブは「後向き、落ち込み、暗い」

ということでは、ありませーーん🙅

ポジティブは「肯定的、積極的」

ネガティブは「否定的、消極的」

このような状態のことを言い表します✨

✡ちゃんが、どんな自分のことをいつも肯定してあげてもらえたら、わたしは嬉しい！😆

もしも

肯定できないよ、こんな自分…っていう部分があったとしたら

「肯定できないって思ってしまう自分もOK」と肯定しちゃって欲しいな！🙆

たとえ、自分の理想通りではない自分が今の自分だとしても…👍

✡ちゃんが、✡ちゃん以外の誰かに憧れる気持ちはとても素敵なことなんだけど

✡ちゃんが✡ちゃんであること、ありのままで。

それが既に最強なのです！！！😆✨✨

悩んだり、悲しんだりしてる思いのまま歌う
✡ちゃん。

そして、楽しくて喜びに満たされてうたう
✡ちゃん。

わたしも、✡ちゃんが夢中で歌うのを見て心から憧れるほど…

シビれます！！！⚡

（省略）

とにかく、伝えたいことは

✡ちゃん、あなたは最強です！！！！🌍✨✨✨

ではでは良い日曜日を〜！✨🙌