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今週の良かった新曲感想【2/27~3/5】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。2/27~3/5リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に自信をもってオススメできる曲を紹介していきます。読んでくださった方に1曲でも良き出逢いがあります様に。ではどうぞー。

#1『Silence in the Snow』/ 海月シェル

 作詞・作曲・歌って踊れる音楽系個人勢Vsinger"海月シェル"の今年2曲目となるオリジナル楽曲。作詞:海月シェル、作編曲:音鳴マシタ。2021年には2nd Album「Mer」もリリースしており、オリ曲は多い娘。
 この何とも言えない素朴さ純真さが堪らない…シンプル故の強度あるメロディが心に突き刺さって抜けなくなる。ここまで圧倒的泣きバラード歌ってるVTuberそう多くはないですし。元々ピアノをやっていた娘で、こーゆー曲だと彼女の歌声の真価がより出るなと。優しさと温もりに満ち溢れてる。


#2『七等星』/ 七篠ななしのさよ

 七夕の夜に生まれた歌姫、個人勢VTuber七篠さよの3rdオリジナル楽曲。作詞・作曲:ロップ。連続毎月リリース第3弾で【1/30~2/5】週の記事でも第2弾「ぐるり☆めぐり」を紹介させていただきましたね。
 等身大の心情を吐露する様な歌詞で、1曲通してその移ろいにそっと励まされる素晴らしい曲でした。少女みたいなウブさを持ち合わせた歌声も相まって思わず寄り添いたくもなるし、同時に優しく寄り添ってくれる様なメロディラインが素敵です。目を瞑って夜にしっとり聴きたい系…。


#3『Unchained』/ 朝日南あさひなアカネ

 にじさんじ所属VTuberユニット『Nornis』メンバーでもある、朝日南アカネの2ndシングル。作詞・作編曲:Mayu Wakisaka。
 クールでスタイリッシュな最高のダンスナンバー。クラブミュージック由来のビルドアップ、ドロップも搭載され、イケ散らかしてますわ。1:22~とか最強すぎ。歌声もとても艶と強さがあって魅了される人多いんじゃないかと思います。3/3に自身のチャンネルで行われた3Dお披露目ライブも様々なジャンルを自分色に彩る素晴らしいライブでしたので是非に。


#4『空より』/ CIEL

 KAMITSUBAKI STUDIO所属、リアルとバーチャルを行き来する越境型シンガーCIELの5th シングル。作詞・作編曲:◈*ゆくえわっと。
 むっちゃ好きですわ。透明で清々しい空気感をまといながら、根底から力強さを感じれる1曲。サビの壮大なサウンドの圧と芯のある歌声がそう感じさせるのかもしれません。あと、サビメロのラストに「鳥の詩」を感じてしまって自然と惹かれた(解る人には解ってもらえるはず)。


#5『World’s End』/ パン野実々美

 YouTubeや配信アプリで活動中、「歌ってみた」も数多く投稿している、ネット発の現役JKシンガー"パン野実々美"。ブラウザゲームMMO BCG「コードセカイ Code Sekai」テーマソングの歌唱を担当しました。作詞:東乃カノ、作編曲:A2T(東山智有)。
 ゲームの世界観を把握できていなくとも、カッコイイと思える攻撃的な1曲。エッジの効いたキレのあるサウンドが縦横無尽に鳴り響き、見事に乗りこなしてみせる歌声。がなり気味の抑揚のついた歌い方も本当にカッコイイです。みみみちゃん今年も大抜擢で嬉しいですね。この場を借りて言うのもアレですが、高校卒業おめでとうございます!


#6『夢現実』/ Lucia

 映像制作もできマルチな才能を持つ歌い手として活動するLuciaの3rdオリジナル楽曲。作詞:moki・cono、作編曲:moki。
 幻想的な雰囲気でありながら、どこか地に足がついたリアルな力強さを帯びた1曲でした。1:29~ラップパートで声の表情を柔軟に切り替えられるのは流石ですね、それでいて最初から最後まで言葉一つ一つを本当に大切にしているなと感じられる繊細な歌い方が素敵。勇気づけられる歌詞とエモーショナルなメロディが身体中に染み渡る。


#7『乙女化師-OTOMEKASHI-』/ アンセムくん

 普段はu-z / euge (ゆーじ)という名で作曲やDJの活動をしている、アンセム系Vtuberアンセムくんの5枚目となるシングル。Vo. #kzn(CeVIO_AI)。
 美しい和風サウンド全開でありながら、EDMの攻撃力もきちんと備わっている最高に盛り上がる1曲でした。メロディーはひたすらキャッチーな仕上がりで耳から離れなくなりますね。#kznを使用されてる曲もかなり増えてきたなぁと思う今日この頃。アイちゃん好きとしては嬉しい限りです。


#8『Gehenna』/ The Earth Laid Bare

 アメリカケンタッキー州ハイランド・ハイツ出身のプログレッシヴ・メタルコアバンドの新曲。待望3年ぶりリリース。
 最強キラーチューン!存在感しかないギターフレーズできっちりテクニカルでありながら流麗なメロディワークに魅了されますわ。スクリームを巧みに絡ませながらスケール感を持って展開していく様子も好きにならざるを得ない。Silent Planet好きは確定で好きかと。


#9『Pizza Homicide』/ Samurai Pizza Cats

 ドイツ出身のメタルコアバンドの新曲。Electric Callboyのギタリスト Daniel Hanißや、前身バンド HER SMILE IN GRIEFでDanielと活動をともにしていたVo. Sebastian Fischerなども在籍。
 今回はElectric CallboyのVo. Nico Sallachをフィーチャー。同郷だし音楽性も通ずる処あるし、やっぱ仲良いんでしょう。ただの仲良し曲で終わる事なく、クオリティ追究されてます。交錯するボーカルで惹きつけ、確かに耳に残るキャッチーさと身体揺らすアグレッシブさを融合させた1曲でした。


#10『Locust / Let The Rain Wash Over』/ Prompts

 東京出身、韓国人メンバー2名を含む日韓メタルコアバンド。1stフル・アルバム『Fracture』のフィジカル版に収録されていたボーナス・トラックの「Locust」と「Let The Rain Wash Over」をシングルカットし、デジタルリリース。
 フィジカル買ってなかったので、初聴。「Locust」はいつものPrompts節炸裂してる上でPaleduskのVo.Kaitoも加わり、凶暴強靭でした。ライブで狂ってるほど化けるのが目に見える。「Let The Rain Wash Over」はクリーンも入って痺れる美しい叙情性と展開美に酔いしれる1曲。こーゆードラマティックなナンバーの奥深さが彼らの強みだと勝手に思ってます。好き。



―――以上、2/27~3/5はシングル10枚のシンプルな新曲感想でした。歌上手な娘も揃った印象。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
 その他何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!

 ではまた!

※先週の新曲感想はこちらから。


#ライブレポート

【3/4 花譜 3rd ONE-MAN LIVE 「不可解参(想)」@Z-AN】

確実に最高を更新してくる神椿スタジオさん…

 KAMITSUBAKI STUDIO所属のVsinger花譜の配信限定ワンマンライブ。2022年8月にはバーチャルシンガー初となる日本武道館でのワンマンライブ「不可解参(狂)」を成功させ、今回はそれをバーチャル空間に拡張しつつも2019年からスタートしたライブシリーズ「不可解」完結となるライブでした。

 先に全体の感想から云うと、今回も安定して期待を超えてくる凄まじいライブでした。また一つ素敵な体験をさせて貰ったなと。8月に行われた武道館公演を確かに拡張しているバーチャル空間"概念武道館"から次々と繰り広げられるステージのスケールには圧倒されっぱなし。圧巻のパフォーマンスで不可解シリーズに確かに終止符を打ち、それで終わるかと思いきやゲスト・カンザキイオリさんの神椿卒業発表に涙が溢れた。終盤は花譜ちゃんとカンザキさん其々の新しい始まりを告げ、その門出にエールを贈るライブだった様に思います。いつも通り情報量多く感情も忙しい濃密な約180分間、演者とライブを創り上げたクリエイター達の確かな想いとこだわりが詰まったステージ、演出、歌、音、言葉に只々感動するばかりでした…。

 特に良かったのは、ステージ"概念武道館"から移動と上昇をひたすら続け、途中では神椿や深脊界の仲間達に支えられながら、最終的に"臨界点"にまで辿り着く舞台の数々と物語性。純粋にワクワクした。そして、仮想渋谷の空に現実世界の渋谷が浮かんでいるのがグッときましたね。私達が花譜ちゃんを観測していた時、彼女もまた観測者達の光る命を観測してくれたのかなと。なのでお互いに観測し合っていたんだなと思えて。ここで披露された楽曲は「狂感覚」でしたし。

概念武道館からひたすら上昇を続けましたね

 最後には、カンザキさんの門出を祝い、同時にシンガーソングライター花譜が始まりを告げる"出発の祭壇"。別れと出発、驚きと寂しさと色々込み上げてきて流石に泣いてしまった。でも、彼の言葉を聞いてカンザキさんらしいなと思ったし、"最後じゃないから"、また絶対に花譜ちゃんに楽曲作ってくださったり、共演したりしてくださると信じています。

 セトリは言わずもがな、武道館公演同様の豪華なバンドセットを迎え、安定のアレンジ祭りで良かったですね。やっぱり「過去を喰らう」「海に化ける」「人を気取る」の3部作連続がカッコイイし感動する。花譜ちゃんもライブ中にはいつも通り色んな表情魅せてくれて満足です。細かい表情しっかり見れるのも配信ならでは。最後のMCでは「私とみんなの物語はまだ始まったばかり」と言ってくれたのが堪らなく嬉しかったです。

アンニュイ、可愛い、カッコイイ、そして笑顔…

 「不可解」シリーズが完結して、改めて振り返ってみても多くを鮮明に覚えていて。毎度毎秒、コンセプトや演出面を筆頭に新しい体験をさせてくれるからだよなと心の底から思います。VTuber/Vsinger業界では間違いなく最前線にいるライブクオリティで、最高にクリエイティブな神椿がどこまで進化するのかそれだけでも本当に追ってる価値があると思います。あまりにも刺激が多くて本当に楽しくて、完成度が凄すぎてこちらが圧倒される一方です。いつもいつもありがとうございます。
 今回のライブおそらく円盤化されるとは思ってますが、今見る価値があるので未視聴の方は是非ご検討ください。


【3/5 電音部 AREA MEETING -HARAJUKU-@中野サンプラザ】

爆音に耐えた中野サンプラザは偉大

 DJをテーマにした物語や、新進気鋭のクリエイターによるクラブミュージックを展開しているメディアミックスプロジェクト電音部のAREA MEETING(歌唱ライブとDJパフォーマンスの融合)。昨年10月のアキバエリア、1月のアザブエリアに続いて、今回のハラジュクエリアも勿論現地昼夜通し参加。出演者は以下の通りで最強最高の布陣。

▼『起』(昼)の部
小坂井祐莉絵(桜乃美々兎LIVEset)・大森日雅(水上 雛LIVEset)・長谷川玲奈(犬吠埼紫杏LIVEset)・Snail’s House・picco・Moe Shop
▼『承』(夜)の部
小坂井祐莉絵(桜乃美々兎LIVEset)・大森日雅(水上 雛LIVEset)・長谷川玲奈(犬吠埼紫杏LIVEset)・Neko Hacker・Nor・Yunomi

 いつも通りクソ疲れたけど安定に楽しすぎた。DJパフォーマンスもメンツで解ってはいたけど個性爆発すぎて全員最強最高。なんか独壇場と云うか、良い意味でフロアの人間を置いていく、疲弊してる場合じゃねえぞと言わんばかりの勢いでしたね。必死に狂って食らいついていくんですけどw
 昼は、Snail's HouseさんからMoe ShopさんがKMNZバトンリレーしてて神だった。「VR」⇒「Augmentation」ね。Moe Shopさんは期待通りアイちゃんの曲も流してくれてありがとうのお気持ち。piccoさんは覚醒しすぎ!なんか攻めに攻めた選曲でヤバかったです、特に「In my world (prod. KOTONOHOUSE)[Kijibato Remix]」と「Hyper Bass(feat. Yunomi)[KOTONOHOUSE Remix]」持って来て反則!ガチで楽しかった…。

 夜はネコハカ(Neko Hacker)さんは全力で飛ばしまくってて本当に楽しかったし、セラさんガチでギター上手すぎ!かっさんも熱く熱くフロア盛り上げてくださった…。1stアルバムからも沢山やってくれて嬉しかったし。Norさんはやりたい放題でしたね、まさか「Yona Yona Journey」と「バイバイレイニー」流すとは思わんやん、意味わからんw(褒め言葉)。そして、ラストを務めるのは真打ちYunomiさん!もう全ての期待に応えてくれて感無量。「ロボティックガール」「インドア系ならトラックメイカー」「Unison」んでやっぱ「東京シュノーケル」大好き。エモ散らかした。

 歌唱パートでは、ハラジュクエリアとして全体2ndライブから1年を迎えて遂に物語が動き出してくれました。それを表現してくれたのは未発表曲含む新曲達。感情のこもったパフォーマンスでメロディ以上に歌詞がもの凄く刺さるエモーショナル楽曲に拍手の嵐でしたね。今後は他のフロアにスポットが当たるのか、全体で動くのか楽しみです。早く全体3rdライブやって欲しさはあるんですけど!カブキエリアのパフォーマンスが見たい。

 では今回はこの辺で。また来週お逢いしましょう!


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