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2023年 ベストラーメン10杯

 どうもです。

 2023年の総まとめ的な記事、第10弾。
例年通り、2023年に食べたラーメン、つけ麺、まぜそばから、特に美味しかった10杯を選んで紹介していこうと思います。因みに、2023年お店で食べた数は計105杯でした!

 では早速ですが、食べた時を思い出しながら書いた感想共に紹介していきます。近場にあったら是非足を運んでみてください。


#1『手打ち 蓮』(両国駅)

塩ら~麺+味玉

 JR両国駅か、都営線森下駅から徒歩8分くらいのお店。こちらは2022年12月1日にオープンしたばかりの新店です。両国国技館で丁度ライブがあった際のお昼頃に行き、10~20分ほどで入店できた記憶。
 店名にもある通り、自家製手打ち麺が魅力のお店となっています。店内には製麺所がちゃんと見えて、カウンター前にあるクソデカ黒板もインパクトがありました。麺に使う小麦や加水率、スープの材料まで詳細に手書きで記載されており、着丼を待っている間に「絶対美味いやんコレ」と期待は高まるばかり。醤油もあったんですが、塩を注文。一口目のスープでガツンと来ましたね、期待以上の衝撃が。厳選された塩4種の塩ダレをベースにホタテ貝柱と"どんこ"を言われる干し椎茸のうま味成分を効かせているそうで、かなり重厚感ある唯一無二の味わいでした。お楽しみ麺の方も北海道産和華と岩手県産もち姫をブレンドした加水率42%以上の極太ワシワシ多加水麺となっており、太麺好きとしては堪らないクオリティ。とろけるようで凄いコシのある新食感でしたね。チャーシューも炙り気味で香り良く美味しく頂き、最後は完飲。店主さんと女将さんの温かい接客も印象に残っています。


#2『中華蕎麦 無冠』(五反田駅)

特製牡蠣塩ラーメン

 五反田駅から徒歩5分ほど。中野坂上にもある「むかん」の2号店で、嘗てときわ台にあった「Soupmen」の店主さんが手掛けるお店です。私の異動前の職場が五反田だったので、出社した際のランチでいただきました。2022年11月24日にオープンしたばかりなんですが、その時はすぐ入れましたね。
 メニューはなんと"特製牡蠣塩ラーメン"のみストロングスタイル。牡蠣の良い香りがする店内で丁寧に一杯ずつ作られる工程を眺めながら着丼。スープは見た目の白濁した感じの通り、牡蠣の旨味が凝縮され、塩加減も丁度良い上品な味わい。そして、写真で伝わると思うんですが、牡蠣とキノコのアヒージョの存在感が凄い!ペースト状になっており、コレが次第に溶け出す事でスープの旨味とコクを倍増させるギミックが搭載。牡蠣美味すぎるぅ!と悶絶する事間違い無しです。岩海苔や葱を合わせたり、卓上にあるぶどう山椒の爽やかな痺れで味変したりもして、最後まで牡蠣とのカップリングを楽しむ事ができるはず。薄切り豚ロースの低温調理系チャーシューも柔らかく、モチモチとした三河屋製麺の平打ち縮れ太麺も非常に好みでした。他には中々ない絶品ラーメンなので、また食べに行きたいと思います。


#3『Tokyo Style Noodle ほたて日和』(秋葉原駅)

『特製』帆立の昆布水つけ麺 白【塩】

 秋葉原駅から徒歩4分ほど。神保町の実力店「麺屋33」の姉妹店で、2022年12月11日にオープしたばかり。5月のGWに訪問したんですが、こちら事前記帳制となっており、この時は9時半過ぎに到着して10人程列ができてましたが、12時半頃を予約する事ができました。
 醤油と塩で迷った挙句に塩を選択。卓上のサイコロの置き方で食べ方の教授の有無を伝えられるシステムがあり、物腰柔らかい店主さんが丁寧に教えてくださいました。教えの通り、まずは帆立のカルパッチョから。美味すぎぃ!この時点で美しいビジュアルのつけ麺も間違いないと確信しましたね。濃度も粘度もある昆布水(羅臼昆布&がごめ昆布+イワシ煮干)を少し混ぜてから麺のみでも衝撃的な旨さ。帆立の香り広がるつけ汁をくぐらせてみると、昆布と帆立と鶏のうま味が三位一体となって爆発。その後もチャーシュー2種と味玉に贅沢なトッピングを頬張り、トリュフオイル、鰹塩、山葵と豊富な味変まで楽しめました。スープ割りは日替わりで、この日は「玉ねぎと花ガツオとホタルイカの出汁」と絶妙なバランスで調和する至極のスープを完飲。終わってみると、まるで和食のコース料理の様な体験ができるハイクオリティな1杯に仕上がっているなと思いました。2023年ラーメン百名店にも初選出されたので、今後ますます人気になっていくでしょう。


#4『世界一暇なラーメン屋』(渡辺橋駅)

WITCH'S RED(醤油ラーメン)+味玉

 2023年も夏の大阪旅行に行ってきたので、その際のラーメンから。渡辺橋駅から徒歩3分くらいで、中之島ダイビル内の2Fにあります。大阪で猛威を振るう「人類みな麺類」の系列店で、特徴的な店名は、店主さんのミスチルのライブ映像を見ていられる位のんびり経営したい、という思いから。この日も大スクリーンで流れてたんですが、全然暇そうではなかったですw
 ベースとなるラーメン3種類とそれぞれにピリ辛香味油を加えた3種類の計6種類と豊富なメニューから、スタンダードの醤油を選択。着丼すると、かなり底が深い丼ぶりに驚き。それでも量は十分あり、スープを一口すすってみると涙が出そうに…美味すぎて。麺に移行できない位にはガチで美味かった。味の濃い島根県の醤油に貝出汁を効かせたスープは、パンチと甘味と見事に両立させており、鶏ガラのあと引く旨味も最高(この後勿論完飲)。麺は全粒粉を使った自家製麺で啜り心地が非常に良く、大判の薄切りチャーシューもしっとり系でとろけるような味わいに仕上がってました。生姜や大葉を使用した餃子も注文したんですが、こちらも塩で頂くスタイルで美味しかったです。ラーメン百名店には2020年から4年連続選出されているので、多くの人に認められた間違いない美味さです。


#5『麺 紡木』(天満駅)

プレミアム小麦と鯛の冷汁ラーメン+甘鯛の松笠揚げ

 夏の大阪旅行シリーズ第2弾。天満駅から徒歩3分ほど。2020年7月1日に『日本一品格あるラーメン屋を目指す』をコンセプトにオープンしたお店で、地下に進むと見える大きな浮世絵が目印です。
 行く前から夏限定メニューが食べたいと思っており、鯛の冷汁ラーメンを選択。"初訪問はレギュラーを選ぶ"マイルールを破る位には気になっていたので。店内は高級感すら漂う割烹料亭の様な装いで、店員さんも綺麗な和装姿。着丼すると目の前でラーメンの出汁氷を削ってくれた後に、丁寧に食べ方も教えてくれます。もうビジュアルだけで満足しながら、早速クリアなスープから頂いてみると鯛の旨味がダイレクトアタック。冷しだからかサッパリしてるのに後引く旨味が凄い。出汁氷が徐々に溶け出す事で一定の濃さと冷たさをキープしてるのも素晴らしい。熊本県産の希少小麦"premiumT"を使用した平打ち麺はツルシコ食感が堪らなく喉越しも抜群。甘鯛の松笠揚げはカリフワ絶品料理すぎて悶絶。〆は味噌焼きおにぎりをスープにダイブさせお茶漬け風に味わって、そのまま完飲でした。お店の落ち着いた雰囲気と入店から退店までの神接客、料理だけじゃない全てに感動できると想います。なんですが、こちら2023年10月31日を以て閉店。どうやら設備的な問題を抱えていたらしく、移転先が見つかり次第営業するとの事。本当にステキなお店だったので、再びオープンした際には必ず足を運びたいと思います。


#6『なにわ 麺次郎』(大阪難波駅)

特製黄金貝ラーメン

 大阪旅行シリーズ第3弾。近鉄大阪難波駅"構内"で、大阪のラーメン激戦区福島を代表する「燃えよ麺助」から独立した店主(「麦と麺助」の弟さん)が手掛けるお店。近鉄電車を利用しない時は、切符売場でサービス入場券を購入して来店する事で、お店でキャッシュバックされるのでご安心を。
 先述した「燃えよ麺助」ブランド2店舗に魅了されてしまい、ここも間違いないだろうと訪問しました。オススメの黄金貝ラーメン特製を選択。カウンターの御盆から既に高級感溢れる感じで、着丼すると目に入ってくる美しい黄金色に輝く透き通ったスープ!香りが既に凄かった記憶で、スープを飲んでみると凝縮された旨味が優しく染み渡ってきましたね。燃えよ麺助オリジナル地鶏"麺助鶏"と秋田県比内町内で育った"比内地鶏"、滋味深い旨みを持つシジミ、香り高い指宿産の本枯れ節など素材にとことん拘っており、黄金比率でブレンドされた味わいは本当に絶品でした。このスープと相性良くなる様に、よく絡む細麺だったり、炙った豚バラと低温調理ロースのチャーシューだったりが考えられていたと思います。柚子の風味がアクセントになったいたのも好みでしたね。ミシュランガイドのビブグルマンを3年連続で獲得し、2023年ラーメン百名店にも初選出されたので実力は本物。


#7『仙臺自家製麺こいけ屋 分店 綠栽』(新小岩駅)

こいけ屋タンメン

 新小岩駅から徒歩5分ほど。宮城県仙台市に2014年に開業し、満を持して今年6月にリニューアルオープンを遂げた「こいけ屋」から初の分店と云う形で、2022年3月26日にオープン。2022年TRY(東京ラーメンオブザイヤー)の新店部門にも入賞した新進気鋭のお店です。
 予習の段階で看板メニューのこいけ屋タンメンが気になっており、それを注文。中太麺or太麺から太麺にして貰い、麺大盛りも無料サービスだったんですが、初めてと云う事もあり普通の量にしました。着丼すると、迫力満点のビジュアル!中華鍋で炒められた野菜(モヤシ、ニラ、キャベツ)と、ブロックチャーシューがふんだんにトッピングされており、花椒と自家製辣油の香りと共に食欲をそそってきましたね。スープ一口目から期待以上のパンチが脳天直撃。余韻も凄い重厚感のある深い味わいで、3種類のスープ(魚介出汁、豚骨白湯、軍鶏スープ)を巧みに重ね合わせているとの事。炒め野菜のナチュラルな甘みもスープへと溶け込み、うま味・辛み・甘みの三味が百花繚乱な状態。スープを受け容れつつも肌感やコシの主張がある自家製ストレート太麺も非常に好み、ブロック肩ロースも旨味凝縮系でパクパク食べれましたね。これ以上美味いタンメンは中々見つけられないと思います。


#8『DURAMENTEI』(亀戸駅)

肉と海老ワンタン麺(白)+味玉

 亀戸駅から徒歩10分ほど。2023年4月19日オープンの新店で、既にある「麺ふじさき」「しののめヌードル」などと並び激戦区となりましたが、個人的に「DURAMENTEI」がトップの座に着きました。2022年のベスト10杯にも選出したワンタン麺の名店「八雲」出身の方が店主さんと云う事もあり期待大。因みに、店主さんが競馬好きらしく店名は名馬ドュラメンテから。
 「八雲」と同じく黒・白の2種類から白を選択。なんですが、ガチで美味すぎて後日再訪し、実は黒も食べましたw 個人的には白が好みだったので、今回はこちらをご紹介させてください。キラキラと透き通る黄金色スープから頂くと、あっさりとしながらも深く力強い味わいが徐々に染み渡ってくるタイプで、身体中の細胞が「ありがとー!」と狂喜乱舞。茨城県産清原醤油醸造店白醤油を使用した程よい甘みと、鶏ベースに煮干しや節系の出汁感たっぷりな美味しさでした。全粒粉入り三河屋製麺のストレート中細タイプもこのスープを綺麗に持ち上げてくれて。目玉である2種類のワンタンはどちらも餡が大きく特に海老は粗目に残っているので超プリプリ食感、口の中で旨味がこれでもかと襲ってきます。大判チャーシューもジューシーすぎて食べ応えがあり、味玉は超半熟でもはやデザート。総じて完成度が余りに高すぎる極上の一杯で感動できるはずです、私はもう虜になってしまいました。


#9『味噌麺処 田坂屋』(池袋駅)

味玉辛味噌ラーメン

 池袋駅から徒歩5分ほど。東京野方の名店「味噌麺処 花道庵」出身の店主さんが手掛ける2023年3月4日オープンしたばかりの新店!池袋は東口も西口もどえらい事になっている超激戦区なんですが、十二分に張り合える店が来てしまい、嬉しかったですね。池袋でラーメン屋には絶対に困らないw
 メインは普通の味噌ですが、辛いのが好きなんで辛味噌を選択。店内には中華屋らしい香ばしい香りが充満しており、胸が高鳴るレベル。程よい高さで綺麗に盛られたもやしが目を引くビジュアルで無事に着丼し、半ばがっつく様にスープから頂くと美味すぎて脳汁ドバドバ案件。花道庵譲りの濃厚な分厚い豚骨と辛味噌が合わさり、背脂も溶け込んだコクと旨味が本当にとんでもなかった。飲む手が止まらんのです。新宿だるま製麺製の太麺もモチモチ食感で程よくちぢれており、スープをしっかり持ち上げてくれました。シャキシャキに炒められたもやしやニラもスープのお陰で味わい深く、超大判チャーシューは厚みのある見た目に反してホロッホロの柔らかさでたまげました。定番の背徳にんにくブーストをしつつ、食べ進める内に辛さは増していくのに、快感を生む中毒性が異常な程に高い恐ろしい一杯でした。


#10『らーめん飛粋』(蒲田駅)

特製らーめん+ライス

 2023年も10月から年末にかけて家系マイブームがやって来まして、12月に終止符を打ったのはこの店でした。蒲田駅から徒歩3分ほど。ここ激戦区で2018年2月にオープンした当初から注目を集めており、2023年9月18日に改装リニューアルオープン。腹が減りに減った仕事終りに向かいました。
 迷うことなく特製らーめんとライスを注文。店構えや店内の雰囲気が料亭の様に綺麗で、豚臭さも殆ど無く家系のイメージとは大分かけ離れたモノでしたね。着丼すると確かに家系ではあるけれども、どこか上品なビジュアルで特に黄金色の鶏油が輝くスープは目を惹きました。そんなスープを慎重に口に運ぶと、もうこの上ない多幸感!ヤバすぎる!店主さんは「末廣家」が好きとの事で間違いなく直系ライクな醤油ダレのパンチがあって、動物系の濃厚さもあるのに、家系独特のしつこさが無い。口当たりも非常に滑らかで、親鶏100%ならではの黄金鶏油のお陰か芳醇な香りと甘みも特徴的でした。麺は勿論、酒井製麺の加水率低めの平打ち太麺で完璧。モモとバラのチャーシューはどちらも燻製の香り豊かで柔らかジューシー。ライスを包んで食べたらもう破滅的な美味さ。ほうれん草や海苔も同じく最高でした。家系は滅多に完まくりしないんですが、気づいたら底が見えてましたね。従来の家系のイメージを払拭しつつも、家系への只ならぬ愛情を感じる、濃厚かつ上品な一杯でした。2023年ラーメン百名店には1年ぶり4回目の選出となったので、東京"最強"の座を譲る気はなさそうです。ガチで美味かった…。


ーーー以上、2023年ベストラーメン10杯となります。
 毎週ペースでライブやイベントなどで外出したり、平日はたまに出社したりしたので、もしかしたら大学生の時以上にラーメン食べたかもしれません。少し移動したり並んだりしてでも、オープンしたばかりの新店に積極的に行けたのも嬉しかったです。2024年もこの調子でいけたらなと思います。行きたいラーメン屋リストも凄い事になっているのでw
 とゆーことで、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。首都圏メインで申し訳ないんですが、良ければ是非訪問してみてください!

 ではまた!

※2022年の未読の方は以下から是非!!


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