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2022春アニメ総括感想

 どうもです。

 今回は毎クール恒例の総括感想で、2022春アニメの分です。既に夏アニメも始まってますが、マイペースに見続けて何とか記事更新しました。尚、~5話までの所感的な記事は以下を参考にしてください。

 では早速、以下から総括感想です。完走した11タイトル分になります。


1.かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

 最後まで面白かったです、本当に。やってる事も、彼らの内に秘めてるモノも然程変わってはいないんだけれども、だからこそ我慢して我慢してずっと抱えてきたから、それがやっと花開いたと云うか、一旦フィナーレを迎えられて此方まで嬉しくなりました。

 むっちゃ笑えるギャグに振ってるのにもかかわらず、恋愛模様を並行して描いていくの決して簡単では無いと思うので、1期や2期もそうだったけど構成力の高さには唸らざるを得なかったです。更に、構成の妙が浮き彫りになっても、固有エピソードやキャラの魅力も持続するから惹きつけられますし。アニメならではの演出・技巧もあって楽しませてくれました。個人的には第10話、こずえちゃんのバイノーラル音声が気に入ってます。

 んで、やはり触れなければならないのは第13話。白銀とかぐや様、お互いに"告白できない"、"付き合えない"、の理由の妥当性がありすぎて、1周回って2人と同じ様に言葉に出来ないのが本当に(良い意味で)もどかしくなった。「それなら確かに告白できねえよな」って。お前らはよ結婚しろ!系のラブコメは、"好き"と云う純情をひたすら転がして大きくするのが醍醐味だと思ってるので、その想いにこれだけ奥行き・立体感を持たせられるのが本作の魅力の一つだよな、と改めて思いました。「俺と一緒にアメリカに来い!」は流石にカッコよかったし、男目線だとやはり背伸びキスはグッときますね。かぐや様は最後まで愛くるしくも美しかった。

 最後に、石上君が好きだったので彼とつばめ先輩について沢山見れたのも嬉しかった。石上君らしい笑えるけど応援したくなる運びで、結末は先延ばしになったけど全然満足。彼はミコちゃんとも距離が縮まり、第13話では彼女の「ありがとう石上。みんな笑顔だ、嬉しいね石上」が最高で泣けてしまった程。この短い言葉の中で名前を2回も呼べる処も好きだし、何よりどこまでいっても感情を独り占めせず多くの人に届けようとする彼女の在り方がやっぱり好きだなと想えました。以上、3期もありがとうございました!


2.まちカドまぞく 2丁目

 2019夏ぶり、なのがやはり少し2期の視聴具合に影響してしまったかもしれない。1期は自分の感想読み返してみても結構ハマれてたっぽいんですが、2期はそこまでハマれなかった。勿論つまらなくはなかった。ただ、傍観する姿勢になってしまったのは自分に非があるけど良くなかったなと。

 シャミ子と桃の関係が切っても切れない関係で安心できるモノになってしまったのもあるのかもしれないです。6話も確かに良かったけど、むっちゃ感動したかと言われると首を傾げる。でも、1期以上に2人の掛け合いは夫婦漫才じゃないけど、尊いモノになっていたと思います。キャラが増え話が進むに連れて連携感が大きくなったのも良かったです。個人的にはリコがずっと可愛いくて気に入りました。容赦ないマイペースな感じが好き。

 2期全体通して、6話で桜からは「この街を護って」と言われ、12話でウガルルの居場所を作り、締め括りも「みんなの住みやすい街を作っていくんだ」と父が言っていた様に、シャミ子含めた彼女達が、この街を通して各々の居場所を護っていく物語が一貫して描かれたのも見事だったなと。~の頼み、~の願い、と心の奥底で想いながら、その人が笑顔になれる居場所を護っていく。例えそれが街角位にどれだけ小さくても、ひと時でも、そこに人が寄って集まってくれば十分。そう云った環境に左右されない憩いの場の大切さを本作は改めて伝えてくれた様な気がします。人生には必要不可欠ですし。以上、2期もありがとうございました!


3.かぎなど シーズン2

 流石にシーズン3は無かったですねw シーズン2も楽しかったです。感動シーンの使い方など割り切るトコは割り切って見れる様になったのも大きい。Keyオタクにしか通用しない細かいネタ、キャラのメタ的視点など相変わらず巧妙で面白かったです。名曲も何度も流してくれて感謝のお気持ち。曲が流れただけで当時の想い出が蘇り、懐かしい想いになりました。

 大きく変わった『Angel Beats!』一同の登場もしっかり活かしてくれました。というより、軸に『Angel Beats!』(ゆりっぺ)があった様な気すらします。どんな目に合っても、徐々にこの世界に染まっていっても、屈する事無く立ち向かう?様子はやはり見ていて微笑ましい限りでした。最終的にはちゃんと丸く収まって、本作1話導入の通り、ゆめみちゃんの元で締めるのも最高でしたね。ゆめみちゃんと汐が喋ってるだけでヤバいのに、あの男の声を聴いて無事泣き、汐の苗字が岡崎になっててもう無理だった。

 個人的に一番気に入ってる話数は、今期全体で見ても爆笑しまくった20話【ヒロインなど】で、ハイライトは一瞬でしたが21話【生徒会長は神など】、沙耶とゆりっぺの会話(「新兵器撃ちにいかない?」「どっちも後で!」のトコ)。ありがとうゆりっぺ。ありがとう櫻井浩美さん。今回も円盤買わせてもらったので、Keyにはアニメも引き続き頑張って欲しいなと思います。夏アニメでは『プリマドール』ありますし、何より通称サマポケこと、『Summer Pockets』のアニメ本当に楽しみにしてます。


4.盾の勇者の成り上がり Season 2

 あんまし言いたくないんですが、微妙でした。好きな作品だし、特に尚文・ラフタリア・フィーロの関係性が大好きなので、こーゆー感想になってしまって何だか悔しいまである。部分的に良かった点はちゃんとあるものの、全体的には微妙と言わざるを得なかったです(映像的にも…)。

 何と云うかどれも中途半端な仕上りだった気がします。特にオストで"泣き"を誘うには申し訳ないが想い入れが生まれない作りになっていました。彼女が悪いのではなく、彼女のエピソードを描く尺も短ければ背景も浅かった。6話だけかと思いきや、最終話でも彼女で感動仕立てだったので、それは伝わってきたし寧ろ好きな流れなんだけど、これじゃあ涙は流れこないぞと。擁護する言い方をすれば、勿体無かったに尽きます。

 ただ2期のテーマは何となく汲み取れたので、そこは良かったです。オストを皮切りに、キズナ(敢えてカタカナ表記)やリーシア、そしてラフタリアの奴隷紋が重要なキーで、恐らく"絆の二面性"がテーマだった様に想います。”束縛”ではなく、ポジティブな"支え合う繋がり"へ。奴隷紋の消失により、視えない形になっても2人の繋がりの確かさは此処にあるから大丈夫だと。10話でのシーンは特に印象的でした。そして、オストやキズナ、リーシア、キョウ(+彼の周辺人物)など、ある場所や時間、人に縛り付けられている者達も同じく、繋がりの形を変える物語でした。視えない抽象的な概念である"絆"を名に持つ少女の存在もそう考えると腑に落ちると云うか、彼女の名前が"絆"で良かったなと想えます。また登場して欲しいですね。

 追い込まれている時にこそ、その心境を汲み取ってくれる存在がいたり、胸糞悪いトコからの逆転的展開だったり、本作の真髄をキメのシーンで魅せてくれたのも一応合格点。尚文達にはガチで幸せになって貰いたいので、解っててもしんどかったですが笑 以上、3期も決まってるので期待はしすぎず、楽しみにはしてます!2期ありがとうございました。


5.処刑少女の生きる道

 本作の本当の面白さ、魅力みたいなモノを感じられないまま1クール終わってしまった印象です。自分の能力不足もありますが、まだこれからなんじゃないか?それともこの程度か?とよく解らないまま。原作が大人気ですし、何となく流れ的にも前者だとは思いますが。とにかく、この1クール12話だけだとそこまで満足できませんでした。

 敵味方関係なくどの子も目的意識が強くあって、ブレずに行動してくれる。常に一定の緊張感があってダラケない。壮大でありながら個が優先される世界観。など、優秀で好みな作りではありました。ただ、12話の中では最大の魅せ場であろう6話でもすげえ!と興奮する事もなく、W主人公だと理解した上で真のスタートを切っても跳ねずに終わった事から、端的に云ってパンチ不足だったかもしれません。アクションも一つの魅力だとは思いますが、好きだったのはアーシュナ殿下のクソデカソード、禁忌らしい異形感漂うビジュアルくらい。迫力増す小山恭正さんの音効も流石でした。

 メノウとアカリの関係については、結局最後まで感情移入できず…。徐々に自分自身を理解し、目的を下支えする感情も芽生え、殺す意味を変わってきて奥行きが出てきたのは凄い良かったんだけども。1人挙げるならモモの真っ直ぐさが一番感情移入できたし、好きでした。6話とか世界がどうなろうとも想いを貫いた辺り推せる良き展開でした。あとは、MiliのOP「Paper Bouquet」は名曲、ニリツ先生によるキャラクタービジュアルはやっぱ最高だった。以上、1クールありがとうございました。


6.であいもん

 所感記事でも書きましたが、やはり1話が一番好きなまま終幕。でも、最後の最後まで安定感抜群で手堅く丁寧に作られていて良かったです。ちゃんと1話1話物語を見終えたなと云う実感が余韻と共に湧いてくる感じ。舞台も京都と云う事で、凛とした雰囲気の中で人の温かみが伝わってきて、安らぎを与えてくれる作品でした。

 見所は多くあったけど、1つ挙げるなら和と一果の関係性がやっぱ見てて良いなぁと想えました。お互いに年相応らしさも、そうじゃない処も持ってるのが好きで。一果は大人っぽいと云うより純粋に良い子で、けど小学生なのでここぞ云う場面で放っておけない感じが出てましたし、逆に和が子供っぽくて、でも底抜けに明るいその性格が行動を伴うと付いていきたくなる魅力が彼には溢れてました。そんな2人のエピソードが個別で繰り広げられても、お互いにどこかでちゃんと見てるし、見られてる。心の片隅で気に掛けている存在になって、「緑松」と云う安心できる場所をいつの間にか共有できる様にもなってて。だから、直接的には大きな接触がなくとも、2人の距離は少しずつ少しずつ縮まっていて。でも、人ってそうだよね。っ云う自然体でさり気ない感じが節々にあるから、感動的にもじんわり系の感動が多かった様に想います。

 1つと言っておいて何ですが佳乃子さんも良かったです、彼女と和の未来はやはり気になる処。8話の「"ちゃんと"…和菓子"も"好きだから」はちょっとズルいんだけど、精一杯な感じが愛おしかったです。和の様に変化を重ねて、少しでも傍にいようとする気持ちは十分出ていて。もう彼女には和しか視えてないのだけれど、大人びた眼差しからも本音が出るのはまだ先なのかな様な気がします。そしてそれは和も同じく。最適な距離感の形を2人には変えていって欲しいなぁと想います。以上、2期で彼らの先を見てみたいとは思うし、あったら嬉しいですね。1クールありがとうございました!


7.パリピ孔明

 所感記事でイイ感じと書いたんですが、思ってたよりは伸びなかった、が正直な処。テンポも良く、如何にもな終盤への運びも綺麗で、一定の満足感は得られたものの、"むっちゃ良かった!"って云う個人的なラインを越えなかったです。最終回も良かったですが、1話には劣る印象。

 最後の落とし処が、"多くの人にとって"だったのが少し引っ掛かった気がしてます。それ自体は悪くないし、否定したくない。英子のオリ曲も夢を追う全ての人に捧げる楽曲で、”DREAMER”には納得感しかなかったですし。何というか、英子の歌声を多くの人に聴いて欲しい。歌の力で多くの人が感動する。を第一に置いてるまでは良いんですが、魅せ方・訴え方としてちょっと散漫としすぎた感がどうしてもある。(まだこの時点では)もっと英子と孔明に、2人が歩んできた道のりに感動の焦点を寄せてくれた方が個人的には好みでした。限られた尺の中で良くも悪くも気を利かせすぎかなと。

 例えばAZALEA陣営に関しても、救う形自体は目に見えていたので、もっとサラッとで良かった。メインにしすぎた。唐澤の根っこは最終回まで言い続けてた「お前達は俺が必ず売ってやる」で十分窺えますし。だって冗談でもこんな言葉掛けてくれる人滅多にいないですもん。このリスクと責任と未来を背負った彼の言葉だけで、彼なりに腹を括っている覚悟、そして、その言葉の背景(過去)は想像に難くないですよね。

 唐澤と孔明の計略合戦は魅せ処ではなく、孔明で云えば英子の歌の力を支える為の手段に過ぎない描き方に徐々にシフトしていったのは良かった。英子の歌詞・歌唱・パフォーマンスも期待に応えてくれたました。本渡楓さんがそのまま歌っても悪くなかったとは思いますが、でもやっぱ96猫さんを起用したのは英断だったなと。普段とのギャップを際立たせ、空間を支配する歌声はこういうモノだと云う現象を画面越しでも存分に伝えてくれました。

 以上ですかね、否定的な感想が目立つ書き方になってしまいましたが、全然見て良かったです。音楽好きとして、音楽を題材にした作品を観れただけでも有難い限り。1クールありがとうございました。


8.サマータイムレンダ

 一番のめり込んで見れたのはこの作品でした。見始めた当初より、かなりごった煮状態になってきたにも関わらず、整った作りなのが非常に良いですね。SFサスペンス部分で考察したい人はとことん考察すればいいし、できなくてもファンタジーバトル部分で緊張感とかを直感的に楽しめばいいし。潮を中心に良いキャラが揃ってるので、人間ドラマとしても充分見れました。

 ここまでファンタジー色、能力モノの要素が加速しているんですが、今の処は納得のいく理由、考えられる範疇の中に収まっているので、問題ないかなと。「影」が一種のデータ的存在なので、コピーやスキャン、共有など扱いもそれ相当になってました。また、能力的にパワー負けするのではなく、特殊的な潮の存在があるのは心強いし、お互いに知恵比べが凄いのでそこも手に汗握る。情報戦チックなのが好き。四本腕影の「もしも二次元の魔王に電源という三次元の概念が理解できたら、どうです?」とか超そそる。

 先の先を見越した展開がされている中で、そこの導線部分がしっかりしてるのも好感が持てました。6話の慎平と南雲先生が出逢うまでのロジックとかとても綺麗でしたね。そう云った想定を裏切る様なイレギュラー(絶望)にもやっぱり驚かされましたし。2クール目、ファンタジー要素の解釈の広さにはある程度目を瞑れるので、それ以外の美しさが保たれるのであれば、素晴らしい作品になりそうですし、引き続き楽しみです。


9.阿波連さんははかれない

 ラブはオマケ程度のラブコメかと思いきや、後半は意外にも恋愛描写多くて良い意味で裏切られました。最後まで面白かったです。どっちも良かったけど、しょーもないシュールギャグの連発が多かった前半の方が好みではあるかな。まともなツッコミ役不在のシュールギャグはやっぱ勢いやテンポが大事なのでw 

 タイトルからも本作が一貫して描かんとしてるモノは非常に芯が太くて魅力的だったなと想います。誰だって初めは相手との距離を測れなければ、関わるタイミングも計れないし、気持ちも量れない。そうした人間関係の解決を図ろうとも上手く図れない。幾重にも想いが込められた"はかれない"が張り巡らされていました。それでも彼・彼女達は手探りで、ドギマギして、立ち止まる時は立ち止まって、震えて涙を流して…。どの子も極端な事しかできないけれど、そんな中で踏み出した一歩がやっぱり彼・彼女達らしくて。寄り添いたくもなるし、背中を押される様な物語を描いてくれました。

 個人的には、大城さんの立場が凄く良い味を出していたなと想います。彼女がいるかいないかで大分変わったと想う。阿波連さんの家庭環境がチラついたのもあって(9話感想ツイート参照)、大城さんの存在は阿波連さんにとって、大城さんが思っている以上にデカかったはずで。大城さん的には眺めて見守る事しかできない一方的だと思っていたけれど、それがどれだけ嬉しい事で信頼を寄せていたかは阿波連さんの行動の節々に顕れてました。告白の相談を持ち掛けてくれるほど信頼があるのに、それに気付くよりも先に寂しい・哀しいの感情が止めどなく溢れてきてしまった大城さんの心の内を想うと10話は流石に"泣き"でしたね。また、誤解が生まれる程、お互いに極端なのでそれを解く際に、実はライドウ君のお蔭だったのか…と彼の存在が活きてきて。彼女にとって嬉しいけど寂しい、けどやっぱり嬉しい。この複雑な想いを消化(昇華)するまでじっくり積み重ねて描けてて見事でした。

 ちょいダラダラと書きましたが以上です。むっちゃ笑ったし、感動もしたし、ステキな作品をありがとうございました!2期あるなら見ます!


10.理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ

 2期も面白かった!と即答はできないかな…。1期を引き継いでる部分(理系ネタによる恋愛追究コメディ)は魅力たっぷりで文句無いんですが、もっと単純に物語として1期と比べるとどうしても出来が良くなかった気がします。全然見れなくはないけど、節々でモヤる程度に。

 丁度前半ラストに当たる6話が一旦の区切りで。雪村と氷室の関係が落ち着くまではとても良かった。雪村が物凄い勢いで氷室の好きな処挙げてくのとか堪らなかったです。あんなん嬉しすぎて泣くわなと。至極当たり前の結論かもしれないけど、2人の日々を振り返ってみたからこそ気付けた訳だし、その積み重ねはデカいぞと、1期でも証明済みでした。ちゃんと研究を続けられる辺りも2人らしかったです。

 んで、問題は後半の奏の物語。思ってたよりしっかり描いてくれたのが正直嬉しくもしんどかったです。ツッコミ処がある彼女の恋路については、そもそも本作がツッコミ処しかない作風なので、そっちに振り切って合わせたんだろうなと。ここに関してはずっとやってきた筋を通そうとする気概を感じたので、そこを買いたいなとは思いました。ただそれでも、シリアスとコメディの落差が酷すぎてバランス感が微妙だったのは否めなかったです…。

 "普通"や"当たり前"と云った尺度に頼る安心感以上に、奏が抱えている様な葛藤をどうにかしたい想いの方がずっと代え難いモノなので、そんな"ありのままの彼女"を尊重し、その為の説得材料も雪村が集め、一同が想いを寄せる。この結末自体は非常に良かったのに、そこまでが何と云うかずっと波打っててハチャメチャだった。もう少し具体的には、抱えてる葛藤的に比較概念を避けて通れなかったとは云え、外部を巻き込みすぎた印象です。逆算で作ったのか、雪村×氷室との差別化を図りたかったのか分からないけれども、1期の方がシンプルでスマートだった記憶があります。理系はくそ面倒臭い事を如何に面倒臭くならない様にするのが得意なはずですよね?

 でも、明るく賑やかな雰囲気とか、キャラクター性を通して伝えてくるモノが光るのは相変わらず良かったのかなと。特に虎輔は2期もよくやってくれました。画面に出るだけで面白い男。ガチで応援してるので、どうにかして棘田とくっ付いて欲しいですね。この2人はやけに丁寧に描いてるので好感持てますし。以上ですかね、ちょい残念な印象もありましたが、好きな作品である事は揺らいでないです。2期もありがとうございました!


11.八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ

 4期になっても作風変わらず、無限にネタあるんか…とビックリする位にローカルネタドッジボールでまたワイワイガヤガヤ楽しく描いてくれました。10話までしかなかったものの、毎度スピード感ある濃密な作品なので満足感は十分。もっと見ていたかったなと寂しさはあるっちゃありましたがw

 新たに加わった生徒会メンバーである関東組もしっかり魅力が伝わってきて良かったです。僕が千葉出身だったので、青那寺恵ちゃんの千葉ネタと積極的なアプローチに笑わされました。んで、6話で八十亀ちゃんを彼女に取られちゃって只草先輩が"TADARKSA"になったのが(ネーミング)しょーも無さ過ぎて好きw 浄化されるトコも。9話で八十亀ちゃんに対して「ありがとう世界!(鼻血)」も最高で、やっぱ只草先輩だわと確信しました。

 あと、七帆&紫春の出番がどうしても少なかったんですが、代わりに会長(東風樫湘)が雰囲気をピシッと引き締めてくれてた気がします。七帆先輩とはまた一味違った引き締め方でした。そして、3期のデート回の様な全員集合回は、運動会である田金祭で魅せてくれて嬉しかったです。最終10話でも漏れなく登場しましたね。地味にラストナレーションが良い事言っていたのも余韻マシマシで良かった。「当たり前が当たり前じゃないと気付く時、その時、人も文化も交わるかもしれない」、割とありきたりな文言でも本作によるこの言葉の説得力は並大抵のモノでは無かったですね。

 あとあと、ED曲が逢瀬アキラさんだったのも嬉しかった。ノベルゲームでいつもお世話になっておりますw 以上、4期も沢山の知識と癒しと笑いをありがとうございました!



 以上、2022春アニメ総括感想でした。

 軽く総評ですが、スバ抜けて今期はこれだ!って云う作品が無かったクールでした。強いて言えば『阿波連さん』かな。好きになれるオリアニが無かったのもちょっと残念。この春クールの間に自分のアニメに対するモチベーションが低下気味なのもあるんですけど、それでも何だかんだ11本も完走できたし、総括感想を書ける位には楽しんでいたので、結果的にはいつも通り"見て良かった"に尽きるんだと思いますが。
 まだ確定ではないですけど、夏アニメは5本前後で見れたらなと思ってます。他の趣味に時間を費やしたくて。無理なくモチベーションを維持できる術を未だに模索中です…ただ、秋アニメには『ヤマノススメ4期』があるので、そこは確実にモチベ爆上げになりますw
 という事で、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

 ではまた!

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