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人も光合成をしているよ。

一日一食で過ごすようになって、2年程になります。
それまでは、分子栄養学を、独学ですが熱心に学んでいて、タンパク質やビタミンを丁寧に摂取することを心がける生活でした。
体調を崩していた時期もありましたので、そうした栄養素が確かに体を助けてくれた実感を、今でも感謝をもって記憶しています。

それが、あるときふと、(栄養って、食べ物以外からも摂ることができるんだ!)と……発見のような、確信のようなものが、すとんと空から降りてきたのです。
それは、栄養素のお蔭で体調が回復し、趣味の体操で姿勢が整い、(なんだか最近体のバランスがいいな。体のまんなかに真っ直ぐな道が通った氣がするな)ということを感じていた矢先でした。
まさにその「体のまんなかの道」に、すとんと落ちてきた確信。

それからは、自分の体と相談しながら、食べる量を減らしていきました。減らしていったというより、ちっともお腹がすかなくなって、氣がついたら、朝ご飯のみの一日一食が習慣になっていました。
その朝ご飯も、野菜とお豆が中心で、主食やお肉はたまあに、ごく少量を食べる程度。
カロリーの観点からは、基礎代謝量に全く達していませんが、初期の頃少し体重が落ちたあとは、ほとんど変化がありません。

さて、では食べ物以外に、何から栄養を摂っているかということですが、目にみえるものではないので、何からどれくらい、ということは正確にはわかりません。
ただ、おそらくこうだろう、という感覚はあって、いくつかの方法で栄養が体に取り込まれていることを感じています。

ひとつには、呼吸から、です。
そもそも、地球の大氣の8割近くを占めるのは窒素ですが、一般には、それは人の体ではほとんど活用されていないという認識になっています。でもこの地球上で生きているわたしたちの体が、大氣の8割近くの成分をきちんと使えないだなんて、ものすごく不自然ですよね。
実は、わたしたちの体を構成するタンパク質には必ず窒素が含まれます。窒素がなくてはタンパク質は合成できないのです。だとすれば、今は解明されていないというだけで、大氣中の窒素を利用して、体はタンパク質を合成することが可能だと、そんなふうにも考えられます。

そして、また別の方法が光合成です。
わたしたち人間も、光合成をしています。
証拠をみせてといわれても困るのですが、例えば胃を取りだしてみせることはできないけれど、たいていの方が胃の存在を実感されているように、わたし自身は、体が光合成をしていることを実感しています。
感覚的に信じられないという方は、「そんなことがあったら楽しいかもしれないな」という程度に考えていただけたら十分だとも思います。

では、その光合成がどこで行われているか、ですが、おそらく胸のチャクラです。
胸のチャクラに対応する色が緑だということは、スピリチュアルに関心のある方ならご存知かと思いますが、そこに葉緑体も存在しています。
わたしの場合は、チャクラの空間に、野原や森が広がる形で存在しています。

この胸の野原で光合成が潤沢に行われるためには、少し条件があるようです。
ひとつには、しっかりと、野原に陽の降り注ぐ環境を維持すること。つまり、心を平穏に保つことです(もちろん、ときには雨が降るのもOKです)。
もうひとつは、その野原が肉体とつながる道を確保すること。チャクラでつくられた栄養が、肉体に届く必要があるからです。
これには、心にコンタクトする瞑想や、姿勢を整える体操などが助けになると思っています。

瞑想や体操については、また少しずつお話していかれたらと思っていますが、もうひとつ、光合成をする簡単な方法があります。
それは、言葉を大切に使うこと、です。
言葉に「葉」の字があるのは、たまたまではありません。
言葉はまさに葉っぱなのです。
ですから、大切に使えば、言葉の葉っぱで光合成をすることができます。
自分で使う言葉も、誰かから届く言葉も、同じです。
美しい言葉は、無意識であっても体に栄養を与えてくれますが、少し意識して大切に咀嚼すれば、それはなお吸収しやすくなります。

なんとなくイライラして雑な言葉を使ってしまった日や、誰かと喧嘩して言葉を投げつけあってしまった日、いつもよりお腹が減るなあ、と感じたことはありませんか。あるいは、大切な人から大切な言葉を注いでもらった日、なんだか胸がいっぱいでお腹が空かない……などと感じたことはありませんか。
光合成をしていると意識したことなどなくても、おそらく多くの方は、そうして光と言葉から、少しずつでも栄養を摂りこんでいるのだと思います。

言葉は、わたしたちの葉緑素です。
どうぞ、それを大切に過ごしてください。
今日もやさしい言葉が、世界にあふれますように。

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