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にわかと老害

  某SNSにてよく見かけるフレーズではないだろうか。そのコミュニティでの言葉の意味合いとしては、にわかは新規で歴の浅いファン。老害は発足当初等、長年クラブを応援してきたファンを指した物だと解釈している。
  常にではなく、稀に。全員ではなく、1部の人間がにわかと老害で対立していたりする。いわゆるマウントの取り合いのような形で。
  そういった対立を見かける度に不毛だなと思う。札幌ファンである上で大切なのは歴でも経緯でもなく、"今"目の前の試合、クラブにどれだけ熱くなれるかだからだ。
  確かに発足当初を知っている人を羨ましく思う時もある。私の場合産まれる前だし、過去を知っているからこそ今の応援に繋がる。だからと言って過去をリアルタイムで知らないファンをバカにしていい理由には到底ならない。応援している歴に応じてスタジアムでの声が大きくなるシステムももちろん無い。全てはその場の熱量次第だ。
  逆に新規のファンも昔を懐かしんでいる数年来のファンにわざわざ噛み付いたり、無知を振りまくのも馬鹿げた話だ。

  自分の話をすると、J2も知らなければゴール裏ではまだ若い22歳、いわゆる女子サポという部類になるので私をあまり知らない札幌ファンと話す機会があると開口一番「どのくらい試合に行ってるの?」といった質問が飛んでくることが多い。ほぼ全部です。と答えると"ホームの"全部だと勘違いされ「まさかアウェイじゃないよね?今年はどこ行くの?」の質問が飛んでくる。私の場合極端ではあるのでそう勘違いされるのも多少理解できるが、もし質問に答えているのがもう少し貫禄のあるような男性だったら同じ流れになっていただろうかと考えることがある。それこそいわゆるにわかファンだと部類されこの質問をしているんだろうな、と思ったり。

 話が逸れたが、私が言いたいのはファンの経歴は今の応援に一切作用しない、という事だ。試合を目の前にして、○年応援しています!という数字がどう関係するだろうか?数字が大きかろうが小さかろうが、その場でできる最大限気持ちを出し切ることがファンのあるべき姿だと思う。負い目に感じることもないし、驕り高ぶることでもない。サッカー、札幌に出会うタイミングは人それぞれ違う。とにかく大切なのは今やれることだ。
  同じクラブを応援し、スタジアムに集うもの同士熱く支えて行こう。


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