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【事例付き】ビジネスモデルの可視化ツール「リーンキャンバス」ってなに?:C2Cアプリの勉強

この記事の読了時間は7分です。

C2C Platform社は、様々な業界のパートナー様へダイレクトマッチングのプラットフォームを提供しています。今回はスタートアップ企業や新しく事業を始める時に使いやすいビジネスモデル可視化フレームワーク「リーンキャンバス」について深堀りします。
※こちらは2022/04/15掲載の「C2C(CtoC)アプリの勉強:リーンキャンバスってなに?」のリライト記事です。

リーンキャンバスとは?

リーンキャンバス(Lean Canvas)は、起業家のアッシュ・マウリャ氏が提唱したフレームワークで、スタートアップ企業のビジネスモデルを可視化するためのものです。
ビジネスを9つの要素に分解して考えるのが特徴で、それらを簡潔明瞭に埋めることでアイデアや戦略を具体化し、ビジネスの方向性を明確にすることができます
リーンキャンバスが描ける人は、自分のビジネスをエレベータピッチ(30秒以内に事業の優位性を伝える事)する事ができます。それだけビジネスモデルが明確になっているという事です。

リーンキャンバスの特徴

リーンキャンバスには以下のような特徴があります。

1. シンプルな作り

上記の図のように9つの要素をコンパクトなフォーマットにまとめ、視覚的に表現します。

2. 継続的な改善に適している

シンプルな構造と変更の容易さから、ブラッシュアップしやすいのも特徴。それぞれのビジネスフェーズにおいて重要リソースと活動を迅速に選択し、効率的なビジネス運営をサポートしてくれます。

3. 組織内の共有がしやすい

紙があればすぐに分析が始められる手軽さもポイント。気軽にビジネスの全体像や課題感を関係者全員で共有できるので意思決定やコミュニケーションを迅速かつ円滑にすることも可能。

リーンキャンバスの要素

リーンキャンバスは、先にもお伝えしたとおり9つの要素から成り立っています。

ダイレクトマッチングを考える場合、キャンバスを作成する時に注意しなければならない点があります。それはリーンキャンバスの顧客は「サービス提供者」と「カスタマー(サービスを受ける人)」の2軸に分かれるということです。その点に注意しながら作成しましょう。

1. 顧客セグメント

ここでは「20代後半男性」などデモグラフィックな指標だけでなく、ターゲットのライフスタイルや価値観などを具体化し、よりその人物像への解像度をあげるペルソナを作成することがポイントです。また、この項目ではアーリーアダプター(顧客になってくれる人物)となってくれる人物のペルソナ設計を意識しましょう。

2. 課題

「1. 顧客セグメント」が抱えている課題について記載します。
ここで書き込む課題は、顧客との対話(アンケート・インタビューなど)を通じて行うのが理想です。その際は安易に解決策を提示するのでなく、顧客が抱えている課題感について多方面からより深く知ることを目的としましょう。

3. 価値提案(UVP:Unique Value Proposition)

「1. 顧客セグメント」「2. 課題」を踏まえて、自分のビジネスモデルの勝ちパターンを導きます。プラットフォームビジネスの価値の源泉がどこにあるのかを買い手/売り手の両側面から特定していきます。

4. 解決策

どんな機能・方法でユーザーの課題を解決するのかを描きます。その集大成が「3. 価値提案」となっていきます。ビジネスモデルのアイデア構築の初期段階では、「2. 課題」自体の解像度が高くない場合が多いため、こちらの作成にあまり時間をかけずPDCAを多く回すことに注力しましょう。

5. チャネル

「1. 顧客セグメント」にアプローチするための手段を記載します。どうすれば顧客と直接対話できる機会を増やせるかを考え、記載すると良いでしょう。

6. 収入の流れ

プロダクトを実現することによって得られる収益とその支払元を記載します。単価や人数LTV(Life Time Value : 顧客1人あたりの利益の累積)、粗利益などを記載しておくことがポイントです。

7. コスト構造

事業計画及びプロダクト開発費用、サーバー管理費、顧客獲得費、人件費など、プロダクトを実現するために必要な初期投資やランニングコストを記載します。

8.主要指標

KPI(Key Performance Indicator : 定量的指標)を記載します。PMF(Product Market Fit : 顧客の課題を満足させる製品を提供し、それが適切な市場に受け入れられている状態)に到達するために設定すべきKPIを想定し、記載します。

9. 圧倒的な優位性

ソリューションが簡単に真似されるものではなく、自社だから提供できる優位性を記載します。
競合に対して、プロダクト以外の分野で自社が圧倒的に優位であると考えられる箇所を記載します(例:人脈ネットワーク、顧客情報など)。

これらの要素をリーンキャンバス上で整理し、相互関係やバランスを考慮することで、ビジネスモデルの全体像を明確にすることができます。

ぜひ新たなビジネスを考えられている方は参考にしてみてくださいね。

次回はそれぞれのビジネスフェーズに合わせたリーンキャンバスの活用方法をお伝えします!

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関連記事:一回作って終わりじゃない?「リーンキャンバス」の活用方法:C2Cアプリの勉強(近日公開)

会社名   :C2C Platform株式会社
設立    :2021年1月(前身となる現子会社C2C PTE. LTD.は2017年9月設立)
代表者   :薛 悠司(ソル ユサ)
所在地   :東京都港区海岸1-11-1ニューピア竹芝ノースタワー14F
事業内容  :ダイレクトマッチング事業に特化したシステム開発および事業支援
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