キューバ人歌手のキューバ政府批判

マノリン・エル・メディコ・デ・ラ・サルサ
(Manolín El Médico de la Salsa)

彼は、キューバ政府に対して批判的な発言をする。
もはや、恒例となっている感はあるが。

マノリンがキューバ政府批判をした時の表現が面白かったので、シェア。


マノリン:
“No me dejan ni cantar en mi propio país, porque yo soy un negro cimarrón.”

=私は自分の国(キューバ)で歌う事を許されない。なぜなら、私は黒い “cimarrón” だから。


なんだ!?

その "negro cimarrón”(ネグロ・シマロン)って?。

気になる。

どういう意味?


Goog(ググ)ってみた。
RAE(ラエ)ってみた。

すると・・・


Googleさんは、
“Esclavos rebeldes”

=(領主に)反抗した奴隷


RAEさんは、

"Dicho de un esclavo que se refugiaba en los montes buscando la libertad.”

=自由を求めて野に逃げ込んだ奴隷


マノリン。

この表現、ウマい。
ウマいぞ。

そのブラックさにもウッとなったぞ。


マノリンは自分を植民地時代の反抗的な黒人奴隷(negro cimarrón)にたとえている。


領主は、キューバのカストロ政権。
マノリンは奴隷。

キューバはカストロ領主が牛耳っている領土。
奴隷のマノリンは自由を求めてアメリカ(野)に逃亡。
領主に対して、反抗的(rebelde)な態度をとっている。

で、アフリカ系だから、"negro cimarrón"。

少し広げてみれば、カストロ領主がキューバ国民を奴隷化しているという意味でもある。


マノリンは、オバマ政権の最後の方から急進展したアメリカとキューバの国交正常化には肯定的。

でも、国交正常化でキューバが変わっているわけではないと主張する。

例えば、キューバ政府が今でも国民の自由を制限している事を批判する。

アメリカとの関係を正常化する前に、国内外のキューバ国民との関係を正常化すべきだろうと。

コロンビアのフアネス(Juanes)がハバナに行ったら、革命広場(Plaza de la Revolución)をコンサート会場として与えられるだろう。

でも、我々キューバ人が革命広場でコンサートをする許可はもらえない。
特に、政府に批判的な人間は。

そう不満をもらす。


マノリンは、他にもいろいろ批判している。

マイアミにいるキューバ人は、カストロ政権に対して批判的な人が多い。

マノリンの願いは、キューバが全キューバ国民のための存在であって欲しい。


今後のキューバの変化。
気になるな。

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