メジャーリーグ情報:守備が「変態」的にうまいラテン系の内野手たち。

自分は大学の頃から、スペイン語を勉強し始めました。
そのうち、中南米にも興味を持ち出しました。

そして、スペイン語のレベルが分かるようになると、メジャーリーグのラテン系の選手にも興味を持ち始めました。

奇しくも自分の大学時代、たくさんの日本人がメジャーに渡りました。
その中には期待された内野手もたくさんいました。

でも、残念ながら、すごくインパクトを残したと言える日本人内野手はまだ生まれていません。

そして、その日本人選手と対比されるのが、ラテン系の内野手たち。
特にショートやセカンドのトップ選手には注目が集まります。


今日は、守備が変態的にうまいラテン系の内野手を何人か紹介します。


記事を書くときにプレー動画を観て、改めて彼らは「変態」的に体の使い方がうまいと思いました。

メジャー経験のある日本人内野手は、

「ラテン系は身体能力が違う。」

ってみんな言います。

私は身体能力よりも、体の使い方の違いだと思ってます。


さて、本格的に脱線する前に本題に行きます。
(本文中での選手の名前は、スペイン語読みしてます。気持ち悪いかもしれませんが、書いた人の好みということでご勘弁を。)


まず、私イチオシの1人目。

コロラド・ロッキーズのノーラン・アレナード(Nolan Arenado)。

身長、189cm
体重、93kg
まだ、26歳!!!

生まれも育ちもアメリカです。
中南米出身じゃないのか!?

違います。
今年(2017年)のWBCには、アメリカ代表として出場しました。

でも、父がキューバ、母方の祖父母がプエルトリコからの移民。

しかも、彼のプレーのお手本として挙げるのは、みんなラテン系の内野手なんです(国籍はアメリカですが。)。

・エバン・ロンゴリア(Evan Longoria)
・アレックス・ロドリゲス(Alex Rodríguez)
・アドリアン・ベルトレー(Adrián Beltré)

だから、大目にみてください。
血とプレースタイルは完全にラテンですから。
ノーランの「変態」ナイスプレイ集を見てもらえたら分かります。
全部観てください。

ノーランは、スローイングがビューティフォー。
地肩も強いです。

ノーランはルーキーイヤーの2013年から4年連続でゴールドグラブを受賞しています。
ルーキーのサードが受賞するのは、ほぼ60年ぶりという快挙でした。
ルーキーイヤーから連続でのゴールドグラブ受賞はノーランだけです。

しかも、ノーランは守るだけの選手ではありません。
バッティングも抜群です。

・2015年:ホームラン、42本;打点、130。
・2016年:ホームラン、41本;打点、133。

全ホームラン集(↓)

2年連続で、ナ・リーグのホームラン王と打点王のダブルで獲りました。


今年もすでに21本のホームランを打っていて、80打点を挙げています。
ケガをせず、ペースが上がれば、去年と同じくらいの成績を残すと思います。

そんなノーラン。
この前の試合で、3打席連続ホームランの固め打ち。

頭おかしいです。
バッティングも変態です。

日本で取り上げられるのは、守備のうまさばかりなので、ここまでバッティングがいいとは知りませんでした。
恐れ入ります。

ノーランが活躍するとショートよりサードをやりたがる子供が増えるかもしれませんね。


2人目は、デトロイト・タイガースのホセ・イグレシアス(José Iglesias)。

出身はキューバ。
メジャー屈指の強打者、ミゲル・カブレラ(Miguel Cabrera)のチームメイト。

キューバ代表のユース時代に遠征先で亡命。そのままレッドソックスとのメジャー契約を勝ち取りました(亡命する頃には、レッドソックスと契約がまとまっていたはずですが)。

そこから彼のメジャー生活は始まったのです。

身長、180cm
体重、84kg
まだ、27歳!!!

私はYoutubeのプレー集でイグレシアスを知りました。
全部観てください。

イグレシアスは、スローイングがヤバい。

とりわけ、

・前進して取った後のファーストへのスローイング
・三遊間へのゴロを取った後のファーストへのスローイング

これが変態的にうまいです。
体の揺らし方がうまいな〜と思います。

あと、彼の投げ方は意味不明です。
手首の関節を起点にして投げているのかな?
すごく強肩という訳ではないんだけどな〜。

体の先端(手)で握っているボールを投げるには、体のどこかを固定して、そこを軸に旋回運動をしてボールを離します。
そして、その旋回の先端と固定した部位の距離が遠いほどエネルギーが生まれます。

アウトにできるボールをファーストに投げるには、弓を引くように右手を引いて、エネルギーを産むのに必要な距離を作ります。
普通の選手は。

でも、イグレシアスにはその距離を作る動きがない(ように見える?)。
どこでエネルギーを生んでいるのか分からない。

特に、以下のプレーを見てください。

イグレシアス、あなたは変態です。


3人目は、シカゴ・カブスのハビエル・バエス(Javier Báez)。

複数ポジションができるユーティリティープレーヤーです。
2011年のドラフトで、カブスが1位指名しました。

身長、183cm
体重、86kg
まだ、24歳。

グローブとバットはSSK。

出身はプエルトリコ。
今年(2017年)のWBCでは、プエルトリコ代表として出場。
代表ではセカンドでした。
肩も強いです。

まあ、このプレー集を見てください。

私はこのプレーが気に入ってます。

・00:04-
・01:00-
・01:33-
・01:45-
・03:19-
・04:47-
・07:09-
・07:25-


4人目は、クリーブランド・インディアンスのフランシスコ・リンドール(Francisco Lindor)。

身長、180cm
体重、86kg
まだ、23歳。

スパイクは、ニューバランス!!!



日本ではニューバランスの野球用スパイクってないですよね〜。
これ、オレも欲しい!!!
使ってみたい!!!

リンドールはプエルトリコ出身。
今年(2017年)のWBCでは、プエルトリコ代表として出場。
先述のバエスがセカンド、リンドールがショートの二遊間でした。

まあ、このプレー集を見てください。

・00:48-
・01:11-
・01:45-
・02:34-
・02:59-
・04:05-


5人目は、ヒューストン・アストロズのカルロス・コレア(Carlos Correa)。

身長、195cm
体重、97kg
まだ、22歳。

コレアは2012年のMLBドラフトで全体で1位指名を受けました。
プエルトリコの選手として、MLBの全体1位指名は史上初です。

そして、ラテン系としては、アレックス・ロドリゲスとアドリアン・ゴンサーレスに続いて3人目。
2015年には、アメリカン・リーグの最優秀新人賞を受賞しました。

リンドールもプエルトリコ出身です。
今年(2017年)のWBCでは、プエルトリコ代表でサードとして出場。

・セカンド:バエス
・サード:コレア
・ショート:リンドール
・キャッチャー:モリーナ(Yadier Molina、セントルイス・カージナルス)

この写真は、今年のオールスターのセルフィーです。
バエス以外、写ってます。

こんな顔ぶれが内野に並ぶ代表って、豪華過ぎじゃないですか?


ちなみに、コレアの守備は発展途上です。完成されてません。
だから、他の選手と違って、ナイスプレイ集がないですね。
今は、バッティングの方が注目されてます。

でも、今後の守備力の成長に期待できるので入れました。
時折、「オッ!」と思う動きをするので。
21世紀希望枠でのノミネートです。


以上、メジャーリーグの守備が「変態」なラテン系内野手を紹介しました。
彼ら以外にも、メジャーにはヤバい奴がゴロゴロいます。

ラテン系内野手の次世代は人知れず育っています。
この5人には、ぜひ、スペイン語で直接インタビューしてみたいですね。

トレーニングの方法とか生い立ちとか。
一緒にノックを受けて、真似して見たいです。


あなたは彼らに聞いてみたいことありますか?


英語かスペイン語が得意な方は、下記のアルファベットで、もっと情報を探して見てください!


Nolan Arenado, Colorado Rockies, #28 , California, USA (Cuban and Puerto Rican descendant)

José Iglesias, Detroit Tigers, #1 , Havana, Cuba

Javier Báez, Chicago Cubs, #9 , Bayamón, Puerto Rico

Francisco Lindor, Cleveland Indians, #12 , Caguas, Puerto Rico

Carlos Correa, Houston Astros #1 , Ponce, Puerto Rico

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