HSP-ポリープ手術を受ける

体外受精を受けようと検査を受けたところ、
残念ながら複数の不備が見つかった…。

これが41歳の現実なのね。

これまで完全健康体だった私も、詳細を調べたら、甲状腺のホルモンが足りて下りず"橋本病"という持病を抱えていることが分かったり。
子宮内膜にポリープがあることまで分かった。

病院でこのポリープの場所が妊娠の妨げとなっているとの指摘を受け、この度、人生で初めて"手術"なるものをすることとなってしまった。



注射するのさえ怖くて震えるというのに、
ポリープを取り除くため、麻酔を打ち(しかも全身麻酔を希望したものの、部分麻酔ということになってしまった)、チョキンと取り除くという。


…体の中に器材を入れて色々されるなんて

…恐怖すぎる。



手術が決まった時、正直事実を受け入れられなかった。


手術前日になって、ようやく同僚にちらっと話すだけの覚悟ができたものの、とにかく怖くて、怖くて、前日夜から右耳がなんだかおかしい。



夜中、恐怖で固まる私に、旦那さんが言った。

これまでの人生で一番痛かった経験って、何?
それを想像したら、それよりも痛くないと言われているのだから
大丈夫だよ。

…そうか。
確かに、チョキンと切るだけだから、少し痛いくらい、との説明だったから、人生最大級の痛みが発生するとは言われてないのだから。


そう旦那さんの言葉を胸に刻み、
翌日手術に臨んだ。


当日。


状態確認まではまだ大丈夫だったが、手術フロアに移る時点で、私の血圧は通常上が120程度なところが150まで上がってしまった。
これは完全に恐怖/緊張による血圧上昇…

何がそんなに恐怖だった?
・どんなことが行われるか分からない、という未知なる経験に対する恐怖
・注射などの痛みに対する恐怖
・器具を入れられるというトラウマ(以前胃カメラで怖い思いをした)
・体の中で不自然な触感に対する恐怖
・痛みが生じるのではないか、という恐怖

書き出してみると、単に未知なる経験に怯えてた/痛みが苦手なだけなのかなと思う。

でも、その時の私はいっぱいいっぱいで、
点滴を受け、しばらく待機となった時、涙がホロリと出てきてしまった。


仕切りの隣の女性は終始気丈な態度で、看護師さんとハキハキやり取りをしている。おそらく私も同い年くらいと思われるのだけど、私はメソメソ…

情けない、情けなさすぎる、
分かっちゃいるんだけれども、
とてつもない恐怖に襲われる。

いざ手術台に上ることになると、恐怖のピーク。

体がこわばり、手を胸の上に置き不安感を取り除きたかったがそれも許されず、怖くて目をつぶろうとすれば、目を開けてないといけないと指摘される始末…

そして…気づけばまた涙がポロポロ…

情けない、情けなさすぎる、41歳。

たかがポリープを取るだけと分かっているのに、泣いてしまう。


心配した看護師さんが手術中ずっと私の隣で両肩に手を置きさすってくれた。そして、ポロポロあふれる涙を何度もティッシュで押さえ、
”今から少し痛くなりますー”
”あともうちょっとだから頑張ってくださいー”
などと声をかけ続けてくれた。

事前の説明ではそこまで痛くないと聞いていたのに、
…割合痛かった。
そして痛い以上に、異物を体に入れられ操作されるという慣れてなさすぎる違和感、圧迫感がとても苦しく、
”声を出してもいいけど体は動かすな"という主治医の指示のもと、
叫ぶまではいかなくとも“痛い!"だの、いろいろ声を出してしまった。


耐えること15分…


なんとか乗り切った。


しかしその後腹痛とふらつきがすごく、
また注射の副作用で唾液が乾燥してしまう症状が辛く、
意識朦朧としながら2時間、休ませてもらった。


帰りはフラフラしながらなんとか家路につき、
その後メンタルが全然回復できなかった。




簡単なポリープ切除で、ここまで体がこわばり、恐怖感に襲われ、メンタル回復しきれない私。家に戻っても右耳の違和感が消えない。



…こんな状態で、
本当に体外受精なんてできるんだろうか…

早ければ2週間以内に体外受精を行うスケジュールとなっているが、
このジェットコースター並みのスケジュールに、
精神的に追いついてない。



このまま突き進んで良いものなのか。
不安すぎる…

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