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お小遣いも変わる?子供向けインフレーション(インフレ)解説でお金の知識を楽しく学ぼう!

インフレって何?

例えば、君がお小遣いで100円のアイスクリームを買っていたとしましょう。しかし、インフレが起こると、そのアイスクリームの値段が120円に上がるかもしれません。つまり、100円のお小遣いではアイスクリームが買えなくなってしまうのです。
「アイスクリームの値段が上がった!」
とも言えるけど
「100円の価値が下がった!」
っても言えますね。

インフレーション(インフレ)は、物価が全体的に上がる現象のことを言います。つまり、お金の価値が下がり、同じお金では以前よりも少ないものが買えるようになります。これは、おもちゃやお菓子など、身近なものの値段が上がることで、子供たちも感じることがあるでしょう。

お父さんも同じお小遣いでは、仕事帰りに飲みに行く回数も減ってしまうかもしれませんね。

インフレはコントロール必要

ある村に、不思議なおもちゃがあって、子供たちはそのおもちゃを持っているととても幸せになります。しかし、おもちゃは限られた数しかありません。おもちゃの数が増えすぎると、おもちゃが特別ではなくなってしまい、みんなが幸せを感じなくなってしまいます。逆に、おもちゃが足りなくなると、子供たちが争ってしまい、村全体が不幸になってしまいます。

そこで、村の長老はおもちゃの数をコントロールする方法を考えました。おもちゃが足りなくなりそうな時は、長老はおもちゃをもっと作ることにします。そのために、おもちゃ作りの材料を安くして、村の大人たちがおもちゃを作りやすくなります。すると、おもちゃが増えて子供たちも幸せになります。

逆に、おもちゃが増えすぎて特別感がなくなりそうな時は、長老はおもちゃを作るのを減らすことにします。そのために、おもちゃ作りの材料を高くして、村の大人たちがおもちゃを作りにくくなります。すると、おもちゃの数が減って、おもちゃがまた特別なものに戻ります。

このお話のように、インフレのコントロールは、物価が適度なレベルに保たれるように、お金の流れを調整することです。インフレは、適度な程度であれば経済成長を促す効果がありますが、過度なインフレは生活に悪影響を及ぼすことがあります。そこで、インフレを適切な範囲にコントロールする必要があります。

インフレのコントロールは中央銀行の役割

一般的にお母さんが家族のお金と生活を管理している家庭が多いと思います。お母さんは、家族の食費や衣服、教育費などを上手にやりくりし、家族が快適に暮らせるように努めています。お母さんは、家族のニーズに応じてお金を使い、家計をコントロールする役割を担っているのです。

中央銀行も同様に、国のお金と経済を管理しています。中央銀行は、国の経済の安定を守るために、金利を調整したり、通貨の発行量を管理したりします。これにより、物価が安定し、国民が安心してお金を使ったり、貯めたりできる状況を作り出します。

お母さんが家族の生活費を適切にやりくりするように、中央銀行も国の経済を適切にやりくりしています。例えば、お母さんが子供たちに勉強を頑張らせるために塾代を出す場合があります。これは、中央銀行が金利を下げることで、企業や個人がお金を借りやすくなり、経済活動が活発になるように働く様子に似ています。

逆に、お母さんが家族の浪費を抑えるために、買い物を控える場合もあります。これは、中央銀行が金利を上げることで、お金の貸し出しを抑制し、物価の上昇を抑えるように働く様子に似ています。

このように、中央銀行は国のお金と経済を管理し、経済が安定して成長するように働いているのです。お母さんのような存在として、国の家計を見守り、国民が安心して暮らせるようにサポートしているのです。

実際に起きたハイパーインフレの恐怖

過去には、インフレが激しくなり、国民の生活に大きな影響を与えたケースがあります。代表的なものに、1920年代のドイツのハイパーインフレが挙げられます。この時、物価が急激に上昇し、通貨の価値が非常に低下しました。例えば、パン1つの値段が、数十億マルクという状況になりました。

現在の1マルクは約74円なのでパン1つ10億マルクだとしても、日本円で740億円ですね。意味がわからない数字で恐ろしい笑

ハイパーインフレが起こると、お金の価値が急速に下がるため、お小遣いをもらったその日にアイスクリームを買わなければ、次の日には買えなくなってしまうかもしれません。これが、ハイパーインフレがもたらす厳しい状況です。そんな状況が続くと、お金を持っていても、必要なものが買えなくなってしまうため、人々の生活は大変困難になります。

ちなみに ベネズエラでは、原油価格の下落による経済の悪化や政治的な混乱、通貨の刷り増しにより、2016年にハイパーインフレが発生しました。2018年にはインフレ率が約130,000%に達し、経済の混乱が今も続いています。

まとめ

インフレーション(インフレ)は、物価が全体的に上がる現象であり、適度な程度であれば経済成長を促す効果がありますが、過度なインフレは生活に悪影響を及ぼすことがあります。中央銀行は、通貨の発行や金利の調整などを行い、インフレを適切な範囲に保つ役割を担っています。

過去には、ハイパーインフレが起こり、国民の生活に大きな影響を与えた例があります。このような状況を避けるためにも、インフレを理解し、適切な範囲でコントロールすることが重要です。

実際に現在の日本では、戦争やエネルギー資源の高騰から物価が上昇し、生活を圧迫されているご家庭も多いと思います。

子供たちにもわかりやすいように、身近な例え話を交えてインフレについて説明しました。インフレが身近な生活に与える影響を理解し、適切な経済知識を身につけることで、将来の資産運用や消費行動に役立ててほしいと思います。

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