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展覧会巡りで残暑払い

残暑お見舞い申し上げます。こんにちは、Ni-Taです。
コロナ禍に加え、連日の猛暑も重なりうんざりする毎日ですね。
そこで今回は、涼しさを求め展覧会巡りをしてきました。

とはいえ、元々美的感覚を持ち合わせていないので、美術や芸術とは無縁というより興味が無かったのですが、仕事でセールスプロモーションやイベントの制作にに携わっていると、チラシやポスター・ノベルティ等の制作過程でアートやデザインに触れる機会があります。
企画展の制作も携わることもあるので、美術館(ミュージアムやギャラリー、展覧会)の企画内容は、少なからず気になるものです。
ここ最近では、雰囲気を感じる(気分に浸る)ことに楽しさを感じるようになってきました。(自己満です)

そこでこの夏に行ってきた3つの展覧会をご紹介いたします。

「NHKハート展2020 -DIVE TO HEART!-」

東京都渋谷区にある”Bunkamura Gallery”で開催中。
今年で25回目を迎えた障害のある人がつづった詩の展覧会。
すみません。25回目にしてはじめて「ハート展」を知りました。
いま私は、障がい者スポーツの観戦事業に携わっていて、ここ数年、障がい(者)と接する機会が増えたこともあり目についた展覧会です。
本展覧会は、様々な障害(肢体不自由、精神障害や知的障害、発達障害、視覚障害など)のある人から寄せられた詩が紹介されています。
何気ない日常のシーンが豊かに表現されていて、新しい気付きを得ることができました。
ややもすれば障害のある方々に余計な気配りをしがちになってしまいますが、「なにもできなくていいから、ただ、ここに居て」(*)という言葉にハッとさせられました。
いろいろな感じ方や目線、想い、言葉に触れて、そのハートにとびこんでみると暑さも忘れてスッキリしますよ!

(*)「ここに居て。」松井 紀子 一部引用
=期間は、2020年9月6日(日)まで!!≪入場無料≫=

ハート展

つづいて、

「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画

東京都港区にある東京ミッドタウン内”21_21 DESIGN SIGHT”で開催中。
優れたプロダクトの選定やデザイン展の開催を通して日本のデザインに貢献してきた日本デザインコミッティーのメンバーによる展覧会。
各分野のデザイナーや建築家、評論家たちの「原画」の展示です。
世に出される完成品に至るまでのスケッチや図面、模型の数々を間近で目にすることができます。
よく目にするロゴが決まっていく過程のスケッチやこれぞプロダクトデザインの代表!というような普段何気なく手にする製品の模型などなど『めったに見られない』展示ばかりです。
日本デザインコミッティーのことはもちろん、デザイナーの名前すらも分からないけれど、なんだか自分もクリエイティブな発想が生まれるのではないかと錯覚してしまいます。(自分に限ってはそんなミラクルは起きませんでした)
個人的には、初めて訪れたギャラリーですが、大都会六本木にこんな広々とした緑地があったんだと、その場の雰囲気にも感動でした。

=期間は、2020年9月22日(祝)まで!!=

秘展

最後は、

「1964年東京オリンピックと都市の交通 -今にいきるオリンピック・レガシー-」

港区白金台にある”港区立郷土歴史館”で開催されている特別展。
1964年に開催された東京オリンピックについて、その開催に合わせて整備され現在まで都市の生活を支えている交通インフラの視点から見ることのできるとっても興味深い展示です。
約1兆円といわれる経費のうち8割以上が交通インフラの整備に費やされた64年の東京オリンピック。
驚くべきスピードで進められた東海道新幹線、都営浅草線、東京メトロ日比谷線、東京モノレールといった鉄道網の整備。
経済復興を果たし、急成長する中で整備された首都高速道路や高層ホテルなどの建設事業。
来年に延期された東京2020大会では、すでに高輪ゲートウェイ駅や虎ノ門ヒルズ駅の開業、新虎通りの開通が整備されてきたことを思うと、これらもまたレガシーとして残されていくのかなと展示を見ながら思いました。
ちなみに、本展示会では、当時のオリンピックに関連する資料なども展示されています。
当時の聖火ランナーについて港区の『区のお知らせ』がパネル展示されているのですが、その表紙には「聖火がやってくる!」の見出しに「見物は秩序正しく 犬のおともはご遠慮ください」との記載とイラストが、、、。
東京2020大会でも同様のお知らせを予定していたのでしょうか?今後の『区のお知らせ』にも注目ですね!
ただ、残念なのは「東京パラリンピック」に関する資料が車いすバスケットボールの「日本対フィリピン戦」の写真1枚だけ・・・
東京2020大会では、パラリンピックもぜひ注目しましょう!!

=期間は、、2020年9月22日(祝)まで!!=

オリンピック展

いかがですか?いずれも大きな美術館や博物館ではありませんが、面白い着眼点と企画力で魅力的な展示ばかりでした。
まだまだ残暑厳しい日が続きます。涼しい美術館でお身体を労りながらゆっくり展示会巡りをしてみるのも楽しいですよ。

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