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単身世帯のこれからの希望になる暮らし

本日、仕事でも関わっているNPO法人コレクティブハウジング社の20歳の誕生日(設立日)でした!急きょ、お誕生日トークイベントが関係者(NPOの会員含む)で開催されました。

そのトークイベントの中で、心に留まった言葉が、タイトルなんです。

これは、20年前のNPO立ち上げ時から理事で、今も理事であるMさんから出た言葉ですが、20年前「コレクティブハウジング」を本格的に日本に定着させるためNPOを立ち上げるときから、このように思っていたというのです。

「単身者がこれから増えていく時代、このコレクティブハウジングが必ず希望になる暮らし」

特別キャンペーン_ameblo

この写真は、関東で6つめのコレクティブハウス「まちのもり本町田」

20年前、2000年です。介護保険がスタートした年です。

介護保険制度がスタートするこのタイミング、単身者が増えていく、と思っていらっしゃったということが、単純に驚きでした。(当時私は中学生)

少子高齢化はどんどん進み、今日本は「超高齢化」

「高齢化」は65歳以上が社会の何割を占めているのかで高齢化を計ります。全体の7%を超えると高齢化社会、14%を超えると高齢社会、21%を超えると超高齢化社会とされ、2018年の日本の高齢化率は28.1%なので超高齢化社会といえます。

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晩婚化というか、未婚はどんどん増えるかもしれないし、
医療の発達で健康寿命も平均寿命も延びていきます。
これから本当に単身世帯はどんどん増えていくと思います。

そのことに、20年も前から危機意識をもち、希望を見出していたというMさんには脱帽です。
Mさんには、私が大学生の頃から、コレクティブハウスについてご相談させてもらい、NPOに就職できるかなど、いろいろとお話を聞いてもらっていました。

NPO設立から20年経った、2020年

単身社宅をリノベーションした「まちのもり本町田」がオープンしました。2018年からMさんとも一緒に現調し、企画を練り、NPOコレクティブハウジング社のメンバーと一緒に創り上げたプロジェクトです。

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それが、今年のグッドデザイン賞を受賞し、
キッズデザイン賞 優秀賞 少子化対策担当大臣賞もいただきました。
このコレクティブハウジング社の20年があってこそ、この「まちのもり本町田」ができたので、関係者一同とてもうれしいのです!

コロナ禍で露見された孤独→つながることがうれしい

コレクティブハウジングは、まだまだ認知されていない暮らしですが、
単身であっても、血縁以外の他人同士でもコミュニケーションをとって、
合意形成をしながら、共に暮らしをつくって行く暮らしです。

単身だからこそ、必要なコミュニケーション、社会とのつながりが暮らしの仕組みとしてあるので、単身だけど孤独ではありません。

今年はコロナ感染拡大に伴い、人と話をしない生活を多くの方が経験されたかもしれません。仕事の必要な会話だけの会議、講義を聴くだけの授業、一方通行なコミュニケーションetc……
新大学生は学校にも行けず孤立し、孤独だったと聞きます。

オンラインに様々なことが移行したことで、受けた恩恵もあります。
オンラインセミナーは場所を気にせず、時間だけ合えば気軽に参加できるようになったし、遠方の友人たちも含めてオンライン飲み会で顔をみることもできました。このコロナ自粛がなければできなかったことです。

いろいろなツールが発達し、使いこなすことで、様々な方法で人とつながれるようになりました。誰かとつながっているという感覚が、こんなにもうれしい・大切だったんだと実感したこともあると思います。

コレクティブハウスは日々の暮らしで他人とつながっていく

コレクティブハウスの暮らしで象徴的なのは、コモンミールだと思います。
よく勘違いされるのですが、これはイベントとして食事づくりをしているのではありません。これが仕組みとしての日常です。

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仕組みがあるから、好き嫌いでコレクティブハウスで暮らしているわけではないのです。そこに住むと決めたそれぞれの人の考えや想いがあって、
それをお互いに尊重しながら、でもつながって話し合いながら、
豊かな暮らしを送っていこうよ
、とみんなで考えています。

その暮らしは家族でなくても、血縁でなくてもいいのです。
ここで暮らしたいなと思える環境を自分たちでもつくっていくことができる。コレクティブハウジングって、そういうことだと思っています。

持ち家でなくても、家族がいなくても、豊かに暮らせる

そういうところが単身世帯にとって「希望」といえるのかもしれません。
Mさんにもっと詳しくお話を聞いてみたいと思いますが、この1センテンスで私が感じたことを忘れないように記事にしておきました。

兎にも角にも
20周年おめでとう!!

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