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1981年5月 A LONG VACATION

押しも押されぬ80年代の名盤、大滝詠一さんの「A LONG VACATION」は、バンド仲間“D君”の兄貴がLP盤を持っていて、それをカセットテープに録音してもらった。
今でも忘れないSONY BHF。永井博さんのインデックスカードをレコード屋でみつけて純正のものと交換した。

1981年4月~5月、この頃は高校に入ったばかりで、新しい環境になかなか慣れず中学の友達と会うことが多かった、D君も中学の友達だった。
いわゆる5月病ってヤツなのかもしれないが、特にA LONG VACATION明け(GW明け)は、中学卒業の時に告白できずそのままになっていたY子ちゃんに失恋するという、二重の悲劇の時期でもあった。
そう、こんな昔話するなんて気の弱い証拠なのさ・・・

言いそびれて 白抜きの言葉が
風に舞うよ

言いそびれて 白抜きの言葉が
波に浮かぶ

「スピーチ・バルーン」より

「スピーチ・バルーン」に心を持って行かれ、「恋するカレン」の

振られるとわかるまで 何秒かかっただろう

「恋するカレン」より

という歌詞に、心を突き刺されたのだった。

かたちのない優しさ
それよりも見せかけの魅力を選んだ
・・・
そうさ哀しい女だね君は...

「恋するカレン」より

とも思った(苦笑)

ぐわっ、つらい・・・

こんな思いをしたら(勝手にだが)、もう聞かない、聞けないと思うでしょ?しかし、嫌いになるどころか、聞いているウチに、そのサウンド、音の壁に惹かれてしまったのだった。そして、すげぇよ、松本隆さん。
失恋の傷はすぐには癒えないけれど、「バンドでできたらカッコいいなぁ。」と前向きに思えたよ。

衝撃の大瀧師匠初体験。そしてこの年の秋、聖子ちゃん Meets 大瀧師匠という夢の組み合わせが実現するのであった。

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