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#123 cultbooks collections - flip out bear

もともとメルカリで購入した普通のテディベアを解体し、自分で裏表逆に縫い合わせたクマです。

購入時は普通に座っている態勢のクマでしたが、若干手足が長すぎるデザインだったため、解体して裏表にしたあと、手足を短くして普通の四つん這いに改造しました。

こちらお上品な購入時の写真です。すごく安価に譲ってもらいました。

海外の現代美術の作家でぬいぐるみを裏返しにして縫い直す人がいて、一度自分でもやってみたかったのです。

会社の休みの日に3時間かけて手縫いしました。

中身の綿は半分くらいあまりましたが、若干表皮の部分も余ったので、もともとなかった尻尾の部分も作りつけてあげました。

海外で古いボロボロのクマのぬいぐるみを購入する度、大抵どちらかの目が取れているため、新宿のオカダヤ本館に出かけてぬいぐるみ用のガラスの目玉を購入してきました。

そうして余ったものをガラスの瓶にため置きしてあったので、彼にも一番似合いそうな物を見繕って縫い付けてあります。

未完成な様子の方が、どこか面倒をみなければならない責任感さえ感じさせます。

裏地の縫い目に独特の美を見る潮流は主にイギリスのジョンガリアーノやクリストファーネメスのファッションデザイナーの昔からありました。

もちろんオモテがあってのウラなのですが、裏地とその縫い目という物語には人間を惹きつけて抗えない構成要素が詰まっています。

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