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#128 なぜ海外で蚤の市をあえてレンタカーで回るのか?

古物の世界には90年代後半に革命が起こりました。

それはebay というオークションサイトができ、日本にいたまま面白い物が購入できるようになったのです。

ebayは開発者の奥さんがPets コレクターだったことに端を発しています。

僕もそのサイトを偶然見つけてからすぐ1998年からメンバーになり、20年以上利用しています。

さらにいうとebayの出品者には国内にしか発送しない人もいるので、そういう時のためにアメリカとイギリスに倉庫を借りており、購入した物がたまったら日本に送ってもらっています。

つまり現在では必ずしも現地に飛ばなければ海外の骨董が買えない時代ではなったのです。

むしろ現地に飛んでお宝を探すのは少なからず毎回運次第の面があり、現地で運転するのはリスクさえあります。

しかしながらもちろんネットに出品するのは面倒という人も世界中にたくさんいて、現地に自分でわざわざ飛んで、早朝の澄んだ空気の中蚤の市で宝物を発見する喜びは、他には変えがたい体験です。

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この楽しさはぜひ、僕と同じような趣味を持つ方には味わっていただきたいです。

もちろん実際の海外買い付けという作業は、毎回その国、その街の事前調査と現場対応の連続です。

あらゆる想定しない事態が外国で起こります。

例えば僕は特にヨーロッパで電車を使うバイヤーと違い、車を使った買い付けを得意としていますが、それぞれの国で駐車の仕方や高速道路の使い方が変わってきます。

毎回行く国ごとに、交通法規や駐車方法をよくよく調べ上げて意味大人だけに許された本当の冒険だと言えます。

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またフィジカルに楽しいという他に、メンタルな部分でも自分が次の休みにどこに買い付けに行きたいのかという旅先を決める行為には、重要な意義が植えられていると思っています。

なぜならば旅行に大切な時間とお金を投入して「一体今の自分は、本当はどこで何をしたいのか」という自分の内面を誠実に確かめるための滅多にない機会になるからです。

あなたにも、一度しかない今というあなた時間をどの国のどんな経験に投資してみたいか、お茶を飲みながらでも紙と鉛筆を持って一度考えてみて欲しいです。

今回のこのnote は、実際に僕がどんな風に買い付けの旅を組み立て、どんな風に車を借り出し、そして蚤の市でどんなものを買い、どんな風に持ち帰ってくるのかを事細かく記録したものです。

このnoteで古い物が好きな人や、いつも古着屋さんやアンティーク屋さんで好きなものを眺めているかつての僕と同じような人が、いよいよご自身でも決心して海外に出かけ、早朝の蚤の市で運命の逸品に出会い、ご自身の部屋やお店に飾るという幸福な体験をするためのお役にたてればと思っています。

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