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#50 旅行ノートを自作する。

日曜がニューヨーク行きのフライトなので、その直前の休みの日に旅行用ノートを作ることにしました。

A4のコピー用紙を半分にしてレバーバインダに挟めるサイズ、つまりA5サイズを作成します。

この間解体した、1940年代のChaps (カウボーイがデニムパンツの上に履いた革あて) のレザー が余っていたのでこれをつなぎ合わせて縫います。

レバーバインダパーツ自体はプラスティック製の既製品から取り外しました。

1940年代の革には底知れぬ魅力があります。なんでこの革がその年代のものだと言えるのかは、経験からとしか言えません。

マンション住まいなので目打ちを叩く作業ができない時間帯はこうした道具を使います。パリなどに行くとよく革細工の道具屋を回って珍しい包丁などを求めます。

とはいえ今僕の持っている革包丁のなかで一番切れるえーすはいまこの日本製の知る人ぞ知る包丁です。

蚤の市で求めた年代物の三角定規は革包丁に相性が良いです。

縫い終わったらロウビキの糸に火をつけて潰して固めます。

外装はできました。革細工は全て独学です。

いい感じの位置にレバーバインダを固定するための穴を決めて打ちます。

適当にとってあった鋲を選んで二箇所打ち付けます。

もうだいたい出来上がりです。
1日の予定は付箋に書いてはり、スキャンしてあるガイドブックからその日の訪問予定場所をプリントアウト、二つ折りにして持ち歩きます。
終わった紙は捨てていきます。
パンツのバックポケットに折り曲げて入れられる革のバインダカバーです。

実は少し前に同じ40年代の革でApple Watch 用レザーバンドを自作したので、密かにお揃いになりました。

物を作っている時は余計な邪念がなくなります。自分というものがなくなる幸せな時間です。

サポートしようかなというお気持ちだけで、心から感謝です。