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#122 cultbooks collections - apocalypse mutants gwen tomahawk

パリで購入したZINE、グウェン・トマホークのアポカリプス・ミュータントです。

グウェン・トマホークその人もパリ在在のイラストレーター。

世界のどの都市に行く時も、だいたい僕はYelpというiPhone Appで事前に"ZINE Bookstore"のようなキーワードで目ぼしそうな書店をGoogld Map内にマークしておきます。

この際見つけた書店名などでさらに画像検索をかけて店内の様子などを観察、本当に貴重な旅程の中に組み込む価値がありそうな書店かどうかを経験値を持って見定めます。

そこまでやっておくと外す確率をかなり抑えることができます。

ZINEと言ってもそればっかり置いてあるカルチャーショップのような場所もあれば、有名書店の一角にコーナーが設けられていてレコード屋でいうところの巣箱のような場所をついばむこともあります。

概してZINEのような物を揃えている書店は世界どの国にいっても、"本を売るということの真の意義"について意識的なお店が多いです。

そして海外で書店に行くとあっという間に2時間くらいは滞在してしまうのですが、そうして選びに選び抜いたZINE達をスーツケースに詰め込んで帰国します。

しかし不思議なもので、書棚に置いて数ヶ月暮らすといくつかの本は身近に置くことに意義を見出せなくなるものがでてくるので、それらは手放します。

本書アポカリプス・ミュータンツも随分最後まで購入を悩んだことを覚えています。身近に置くには上手すぎるかと思ったのです。上手すぎる書籍は特段なにも出来ない僕を追い詰めてきます。

しかし最後に購入を決めたのは、やはりこの絵柄から目が離せなくなったからです。絵描きの指先が描かずにはいられないという衝動が伝わってきます。

この絵描きの指は吐き出した絵をZINEという媒体で出すことによってなんらかの名声や報酬を求めているでしょうか。僕にはそうしたメッセージは伝わってきません。

「君もその指の動くままに仕事をさせよ」僕に伝わってくるのはそちらのメッセージのほうです。

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