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[国立極地研究所 南極・北極科学館]ホンモノを見て「極地」を知る!

こんにちは!
明治大学博物館学生広報アンバサダー、文学部2年の伊藤祐太朗です。
今回は東京都 立川市の「国立極地研究所 南極・北極科学館」を訪れました。
こちらは国立極地研究所の広報展示施設となっており、南極、北極でどのような観測や研究が行われているのかを紹介しています。

今回は「国立極地研究所 南極・北極科学館」の展示をいくつか紹介します!

「極地」の環境を知る!

展示室に入ってすぐ、珍しいものを見ることができます。
それは、南極の氷です。実は触ることもできます。

触っただけではただの氷のようですが、違いは音にあります!
耳を近づけると「パチパチ」と弾けるような音が!
雪が押し固められ、長い時間をかけて作られた氷には数万年前の空気が含まれ、氷が溶ける時にその空気の泡が弾けることで音が鳴っています。数万年前の空気があると知ると、より南極の壮大さを感じます。
南極や北極でも、氷床や氷河を柱状に掘削したアイスコアを採取しその氷の中の空気を調べることで、過去の地球規模の気候・環境変動を調べています。

様々な種類のペンギン
南極のコケと藻が作る「コケボウズ」

南極や北極に生息する動植物の展示も行っています。「極地」と聞くと不毛の地のようなイメージを抱きがちですが、南極、北極にも多くの動植物が生息しています。

また、南極で採取された本物の岩石に触ることもできます。岩石を調べることで、地球の誕生から今日までの地殻進化変動史を研究しています。

大きさに思わず圧倒されてしまうこちらは、ホッキョクグマの剥製。ホッキョクグマの体長は2m~2.5mもあり、地上最大の肉食動物です。

南極での暮らし

日本は南極に昭和基地などの観測・研究拠点を持っています。この展示では昭和基地での暮らしを紹介しています。

昭和基地のジオラマ
隊員の居住スペース

昭和基地のジオラマや、隊員の居住スペースが展示されています。

南極はとても寒いので、このような防寒用の衣服を着て屋外で作業を行います。南極観測隊の1次隊の衣服も展示されているので、現在に至るまでにどこが変化しているのか探してみてください!

南極観測・研究の歴史を知る!

現在、多くの国が南極に観測・研究拠点を持っています。日本もその1つです。そんな日本の南極観測・研究の歴史について学ぶことができます。

南極観測船「ふじ」
南極点往復を達成した雪上車

南極に行く際に用いられた観測船の模型や、昭和基地と南極点を往復した雪上車を見ることができます。また、実際に使用されていた際の映像もあり、南極観測の様子を体感しやすい展示になっています。

南極と隕石!?

一見、関係なさそうに見える南極と隕石、実は南極では多くの隕石が見つかっています。

南極で採取された本物の隕石に触ることもできます。隕石を調べることで、太陽系形成時の46億年前から現在までの宇宙史も研究しています。

おわりに

今回は、「国立極地研究所 南極・北極科学館」の展示を簡単に紹介しました。「極地」と聞くと、遠く離れた地に感じてしまい、あまり想像しにくいかもしれませんが、この施設では動物の剥製や実際に使用された機材などの実物が数多く展示され、極地の魅力を文字通り肌で感じることができます。オーロラの展示など、紹介することのできなかった展示も多くあります。「極地」を体感しに、訪れてみてはいかがでしょうか。

インフォメーション

国立極地研究所 南極・北極科学館

住所:〒190-8518 東京都立川市緑町10-3
アクセス:立川バス「立川学術プラザ」下車、徒歩1分
     立川バス「立川市役所」下車、徒歩5分
     多摩モノレール「高松駅」下車、徒歩10分
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
見学所要時間(アンバサダー調べ):〜約1時間半
休館日:日曜・月曜・第3火曜・祝日・夏季休業日・年末年始・その他
入館料:無料
TEL:042-512-0910(電話受付:開館日の10:00~17:00)

詳細は下記のHPからご確認ください。


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