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[東京農業大学「食と農」の博物館]経堂駅に寄ったらここもきて!!

ハイサイ!
明治大学博物館学生広報アンバサダーの富名腰 大夢(フナコシ ヒロム)です。

今回、東京農業大学「食と農」の博物館(以下「食と農」の博物館)を訪問させていただきました。大きな鶏の像がランドマークのこの博物館はJRA馬事公苑のすぐ近くにあり、落ち着いた雰囲気で、かつ小中高の学校や大学が周りにあるので活気もある場所です。

館内にどのようなものが展示されているかというと、1階には農業、農林に関する展示や二母性マウスの「かぐや」、農大の歴史などの展示があります。また年2回、特別展が開催されています。
2階には120種以上の鶏のはく製や農大卒業生の蔵元紹介、酒器などのお酒に関する展示、古民家の模型の展示が行われています。

鶏の剥製標本

剥製コーナーには、現在の鶏の先祖と言われるセキショクヤケイをはじめ、国の特別天然記念物指定の品種やユニークな鶏が展示されており、卵用、観賞用、軍鶏といった分類がされています。
個人的には、どの剥製もにらんでいるようで目がとっても怖かったです(泣)。

中でも印象に残っている剥製の一つは尾長鶏です。

高知原産、尾は6m、観賞用

階段を上ってすぐのところにあり、ショーケースを大きく使っているので、とても目立ちます。国の特別天然記念物に指定されていて、写真の通り、とても長い尾(写真の尾長鶏は6m)を持っています。その長さは12mにも及ぶそうです。雄の尾羽の一部が一生伸び続けることから(突然変異種)、このようになったそうです。不便でしかないような…

もう一つは「ハンバーグ」という名前の鶏です。

起源不明、産卵期間は10年位、卵用

多くが産卵や観賞用として飼育されていますが、「チキン」ではなく、まさかの「ハンバーグ」という名前。ものすっごく不思議です。見た目からは思い浮かびません。他の品種は4~5年で産卵を停止するそうですが、ハンバーグは約10年間も産卵するそうです!

酒と酒器

次は農大卒業生の蔵元紹介コーナーです。

卒業生の蔵元の一部、酒瓶280本

沖縄生まれなら聞き覚えのある有名な泡盛「まさひろ」が展示されており、農大卒業生が蔵元だったと知って驚きました。多くのお酒が展示されいているので地元のお酒を探してみるのも一興です。なかには「農大」という銘柄のお酒もあり、造り手の農大への愛を強く感じます。卒業しても大学と繋がれるのはとってもうらやましいです。


次の酒器コーナーには、温める、持ち運ぶといった用途の器や輸出用、観賞用、宗教や伝統としての器など色々な形状の酒器が展示されています。また海外の酒器の展示もあります。

酒器の中で最も興味深かったのは「可杯(べくはい)」という名前で知られる高知の面型の酒器、座興杯です。

座興杯(べく杯)、右端にあるのがサイコロ(コマ)

お酒を注ぐ時にはサイコロ(コマ)を回して飲む人と器を指定して飲むのですが、べく杯の底には凹凸や穴があり、飲み干すまで置くことができない仕様になっています。単にお酒を飲んで味わうだけではなく、たのしく飲む方法を考え、器にも工夫を施しているんですね。
器を見て面白いと感じると共に、多くの知恵や工夫が用いられており、食という行為から多様な文化が生まれたと考えると感慨深いです。
とはいえ恐ろしい器だ…(( °_° ))


また博物館の隣には、マダガスカルの植物を中心に展示しているバイオリウムが建てられています。

右側にリクガメやキツネザルが飼育される

大学進学で上京してから、植物をじっくり見ることがなかったのでとても新鮮、そして懐かしく感じました。また同施設にはリクガメや複数のキツネザルが飼育されています。


まとめ

「食と農」の博物館は、生活と密な関係にある食と農に関する展示がされています。また、入館料は「無料」なので、訪問しやすい博物館です。とても楽しく観覧することができたので、皆さんも是非訪問してください!

資料提供:東京農業大学「食と農」の博物館


インフォメーション

住所: 〒158-0098 東京都世田谷区上用賀2-4-28
アクセス: 小田急線「経堂駅」または「千歳船橋駅」から徒歩20分
開館時間: 9:30~16:30
休館日: 日曜日、月曜日、祝日、大学が定めた日
入館料: 無料
見学所要時間(アンバサダー調べ): 30分~40分


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