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怪物からみた人間界の生きづらさ【深夜3時の逃避行 #5】

どうも怪物歴うん十年のぴんくです。
自分が怪物だと気づいたのは小学校5年生の頃だったでしょうか。ある日、鼻歌混じりに女子トイレの電気のスイッチをかる〜く押したところ、スイッチが壁に押し込まれてしまったことがあったんです(実話)。私はイタズラだと思われたくなかったので、びっくりしてすぐさま職員室に駆け込み謝罪しました。

「トイレのスイッチを壁に埋め込んでしまいました(汗)」

 

その話を聞いた保健の先生が、大きな声で笑っていたのを今でも覚えています。それ以来私は自分が人間とは違う、怪物なんだと気づき、人間に危害を加えないように十分注意して何事も手加減するようになっていったのですが・・・

ある帰り道のことでした。
2.3人の男の子たちが女の子に悪口を言って泣かせてる場面に遭遇してしまったんです。私はどうにか力を抑えようとしました。しかし気づいたら、一人の男の子が一瞬宙に浮き2~3m吹っ飛んでしまったんです(実話)。私はやってしまった!と猛省しました。そのあと他の男子たちが反撃で土の塊を私に投げつけてきたのですが、正直痛くも痒くもないし、それよりも投げ飛ばした男の子が泣いてしまったことがショックでショックでそれどころではなかったのをよく覚えています。

あ〜人間は弱いんだからもっと力加減に気をつけないと。

中学に上がるとさすがに喧嘩などで物理的に力を振るうことは減ったのですが(それでも2回ほどあった)、つい健康診断のスポーツテストで気を抜いてしまい、学年1位を取ってしまいました(人間と同じ土俵に上がること自体間違いだったのですが)。その総合点を一番伸ばしてしまったのが握力で。

そのときの計測で出てしまったのが右39左36と、まあ中学女子の平均よりはかなり上の数値だったんです。そのおかげで「39の女」と男子にあだ名をつけられるほどだったんですが、なんで自分が弱いことそんな大きな声で言えるの?ダサとしか思わず、人間界には私についてこれる男性なんて存在しないのかもと悲観的になりました。

しかもこれは後で知ったことなのですが、私が1位を取ったことについてスポーツガチ勢(スポーツで高校行こうとしてる人とか)に陰口を叩かれていたそうです。(これはまじでふざけんなよ、誰が言ってたか今でも顔と名前覚えてんからな笑) 

あ〜人間界って生きづらい。強い者がなんでこんなにも生きづらいのかと、大人になった今でも思います。弱い者に優しい世界は素晴らしいけど、強い者にも優しくしてほしい・・・。

特に女性は弱いほうがモテるという、このくっっっっっそ理不尽な定義があると思うんです。なんで人間としてのスペックが高いことが評価されないんでしょうか(私の正体は怪物なのでまた別の話ですが)。まあ理由はわかるけど。

私は人より身体も心も強いせいで理不尽な思いをたくさんしてきた怪物そのものです。よく「ぴんくって強そうな人好きだよね」と言われますが、その理由がまさにこれです。だって強い人って、私のことを弱いって言ってくれるんだもの。

#怪物 #ブログ #人間界 #力 #強い女 #握力

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