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個人的英語勉強法

前置き

過去の記事をそれとなく読んでもらえば分かるが、私はアメリカという国に対して我ながら少し異常だと思うくらい憧れを抱くだけの一般人で特別英語が得意でも何でもない。アメリカに憧れたきっかけが何かは、もはやあやふやだが、日々アメリカ製品を買い漁ってはアメリカ人ごっこという遊びに興じている。
(アメリカ人ごっことは何かについてはこちらを読んでいただきたい)

上記記事でも少し触れているが、私のようなアメリカ好きの夢というか趣味の到達点は「アメリカ移住」と「英語をネイティブ並みに喋れるようになる」の2点だと考えている。
アメリカ移住に関しては、幸いにも勤め先にアメリカ支店があるので完全に不可能という訳でもなさそうだが、家庭と仕事の折り合いをつけて少し先になりそうだ。そちらはチャンスが回ってくるのを待つとして、その間に私が出来る事は現地での勤務に耐えうるだけの英語力を身に着ける事だと思い
学生以来まったく勉強していなかった英語学習に重い腰を上げる運びになった。(アメリカ好きなのに英語勉強してねえのかよというツッコミはこの際置いておいて頂きたい)色々と模索した上で現在やっている英語の勉強法についてちょっと紹介したい。

ちなみに前提として、今現在私の英語力は中学生の時に準2級を取って以来、履歴書に書けるような何かを受験した事がなく、この前オンラインの英語力診断的なものを受けた結果はCEFRスコアB1~B2程度との結果だった。英検に換算すると2級~準1級程度、日常会話は問題なく可能で、身近な話題であれば要点を理解できるレベルとされている。まあこの評価を見て自分でも「まあそんな感じだな」と思うので当たらずとも遠からずだと思う。そんな人間がどのような英語学習を実践しているかをまとめていく。つまりこれは英語ペラペラ話者のHow to教授ではなく、これから勉強頑張るぞという意思表示のようなものなので、皆さんの役に立つかどうかは不明だ。

多聞・多聴

まず、英語を勉強するにあたり参考にしたというか、方針を決める上で大きなきっかけになった動画を2つ紹介したいと思う。

【日本人より日本語が上手いアメリカ人!?】英語ペラペラになる方法を聞いてみた!『ニック兄さんとMatt vs Japan』

② 日本生まれ育ちなのに9言語習得!?その驚きの勉強法を体験してみる!

この2つの動画を見て、大きく心境に変化があったのは「沢山聞くことは大切」という意識が生まれたという事だ。私は10年以上前から、聞き流すだけで英語がペラペラになるCDとかそういう類の物を親が買っては飽きてを繰り返し、全く親の英語が上手にならないのを間近で見てきた経験から「意味を理解出来ない言語を聞き流して何の意味があるんだ、金の無駄だ」と"聞く学習法"みたいなものに対して不信感みたいなものがとにかく強かった。
上記の動画を見たら若干懐疑的な気持ちは残りつつも、これだけペラペラになった人物の動画で「インプットが大事」と言われてしまうと「じゃあお金をかけずに聞ける英語を聞き流してみようかな?」という気持ちが生まれた。

聞き流しを実践するにあたり、スマホには「Talk Radio」という無料アプリを入れてFoxNewsをいつでも聞き流せるようにして、家ではテレビが使える時はYoutubeで海外の動画をひたすら流すようにしている。家には小さい子供がいるので、テレビは殆ど占領されてしまっているが、そういう場合は家でもスマホから英語ラジオを流している。

また、やはり育児中の家庭環境という事もあり家では自由時間というものは殆どない。通勤時間に観るNetflixのドラマや映画が唯一の娯楽でもあったのだが、最近は洋画や海外ドラマであっても日本語字幕は付けないようにした。多聞が大切であるとして、日本語字幕でも効果があるのであれば、今の私がCEFR B1程度の英語力である訳がないと、高校生以降の膨大な時間を洋画と海外ドラマと洋ゲーという趣味だけで過ごしてきたのだからそういう自負がある。

効果がゼロでないにしても、やはり日本語字幕をつけてしまうと効果は薄いと個人的経験から思うのでそういう方針で行く。
・運転中、歩いてるとき、料理中等は英語ラジオの聞き流し
・テレビや携帯が見れる時は洋画や海外ドラマやYoutube等を日本語字幕無しで見る
上記2点が、私が多聞・多聴、いわゆるリスニングというか聞き流しする勉強法として選択した手段だ。

(2023年5月30日追記)
聞き流し、という言葉を使うと良くないと思うので少し追記したい。ここでいう聞き流しというのは「ながら聞き」でも何でも良いがとりあえず聞いている最中は「聞き取ろうという努力は少なくともすること」を聞き流しと書いている。何も意識せず作業しながらただ音を流しているだけでは、やはり学習効果は低いと思う。赤ちゃんが言語学習をする上で大人が喋っているのをぼーっと聞いてる訳ではなく理解し聞き取ろうと少なからず努力していると思うので、大人が学習する上で他の作業をせずひたすら聞くことに専念する必要があるとまでは思わないがそこに意識を傾ける必要はあるだろう。

また、日本語字幕の云々について少し補足すると。私は中学生からゲームというものを引退する25歳くらいまでは殆ど日本のゲームは殆どプレイする事無くほぼ洋ゲーだけに趣味の時間を費やしてきた。(ちなみにゲームの種類としてはCoDシリーズやGTAシリーズがメインで、セリフ量もそこまで多いゲームではなくアクションがメインではある)
また映画館や地上波放送やNetflixも含めて日本の映画にはほとんど興味を持てず殆ど洋画(しかもアメリカが舞台でないと観る気にならない)しか観ていない状態で今後も映画やドラマはアメリカが舞台のものしか観ないと思う。
上記のような、10年以上ほぼ洋ゲーのみを遊びゲームを引退し、18年程度そしてこれから先もアメリカが舞台の洋画や海外ドラマのみを日本語字幕で見てきたが(今までは学習という観点ではなく、ただの趣味なのでそこまではっきりと英語音声でどのような発言をしているかは意識していなかったとはいえ)英語力はCEFR B1程度、英語がペラペラに喋れる訳ではないしアメリカ人とチャットをしても語彙力が圧倒的に不足しており都度単語を調べる必要があるというのが現状だ。
これらを踏まえると(英語の聞き流しと少し内容が被るが)洋画や洋ゲーといった娯楽作品は、語学学習を意識せず娯楽として日本語字幕に甘んじていると語彙力はほぼ増えない、今まで費やした何万時間かもわからないゲームや映画で見聞きして覚えた単語やフレーズは殆どないと思う、学習した経緯を覚えてないだけで娯楽経緯で覚えたものも勿論あるだろうけど、英語字幕にしておかないと今の単語何て意味だろう、調べてみよう。みたいな状況にたどり着きにくい。というのが個人的見解だ。

語彙・文法等

インプットが大事と心を入れ替えたような事を上に書いたが、やはり聞いてるだけで英語が喋れるなんてそんなうまい話はないと個人的には思う。同時並行できちんと机に向かってノートを広げて勉強する時間が大切だと思うが、私は家事育児仕事と色々あるので、その時間は会社の昼休みに取ることにした。
ささっと昼飯を食べたら机にノートを広げて、「これ英語でなんて言うんだろう?」って疑問に思った単語とか、Netflixを見てて分からなかったフレーズを調べて、ノートにメモする。たまに電車で寝てしまって、勉強するネタのストックが無い時用に教科書も常備しておき、そういう日は教科書を開いてノートに書いて勉強する。

スピーキング、チャット

単語の意味とかって調べてノートに書いても2日後には忘れてる、そんな経験が誰しもあると思う。なんでかって、ノートに書いてそれ以降使わないから。なんで我々が日本語を喋れるかって、日常的に使ってるし聞いてるから。つまりどんなに英語を勉強したって、使わなきゃ覚えないし覚えなきゃ使えないし、意味がないと思う。

そして日本にいながら日常的に英語を使うにはどうすればいいかを考えた。多分方法は色々あると思う、例えば毎日シャドーイングとか英語の本を買って声に出して読む時間を設けたり、Twitterとか特定のSNSを英語しか書かないようにするとか。しかし私が色々と考えた上で行きついたのはHelloTalkというアプリだ。
このアプリはシステム的には恋人探しのマッチングアプリによく似ていて、その結果スパムアカウントみたいな正体不明のアカウントと出会う事もたまにあるが、それを踏まえてもそれなりに有効活用させてもらっていると思う。ざっくりと説明するとまず自分の母国語と学びたい言語を設定したら下記の機能が使える。

モメント

Twitterでいう呟きみたいな機能だがTwitterとは異なりフォローフォロワー問わず設定言語により表示される相手が決まる。つまり英語を学習したい日本語話者である私の投稿は、HelloTalkに登録している全ての「日本語を学びたい英語話者」に表示される。当然、新しい投稿に押し流されて消えていくので、何万人に見られるとかそういう話ではなく、その時モメント欄を見てる者に限られると思うがそれでもそれなりの人数が見てくれていると思う。

なので普段ならSNSに「週末に休日出勤入っちゃったわ、まじクソダルすぎ」とか投稿するところを、自分なりに英語の文章を考えて投稿する。すると文法や綴りに誤りがあれば英語話者達が修正してくれるのだ。逆に、自分のモーメント欄には「日本語を学びたい英語話者」達のつたない日本語の投稿が流れてくる。「本日はお花見が行くました。楽しいかったです。」みたいなものを見つけたら、コメントで正しい日本語に修正してあげるのだ。

お互いwin-winのこのシステム、結構画期的だと思うし、英語での投稿を考えると「ん?そういえばこれ英語で何て言うんだ?」という新しい疑問に出会える。それもまた貴重だと思う。モメントには音声を添付する事が出来るので、自分で書いた英文を読み上げて発音を確認してもらえば、ライティングとスピーキングの両方の練習になる。ちなみにコメントにも録音機能があるので、発音が酷く間違ってたらコメントで正しい発音を録音してコメントで返してくれると思う。

DM

モメントで「うぉ!このアメリカ人ジョジョ好きなのかよ!友達になりてえ!」みたいな人に出会えたら、DMで直接やり取りする事が出来る。逆に自分がモーメントに投稿していれば見知らぬ英語話者から「友達になろうぜ」的なメールがくる事もそれなりにある。
 
DMを送る上でフォロー関係になる必要はなく、気が向いたときにDMを送ってそのままずっとやり取りする事もあれば一通りの会話が終わってそのままフェードアウトする刹那的アカウントも沢山いる。

良い所でもあり悪い所でもあるが、当然オープンスペースのモメントと異なり他人には見えない個人のやりとりとなるので、いわゆるスパムみたいなアカウントや、色仕掛け的なことをしてくるアカウントも存在する。SNSにそれなりに触れてきている人からしたらなんとなく空気感で分かるから直接的な被害みたいな経験はないが「せっかく英語で話して仲良くなったかと思ったらなんだスパムか……」みたいな展開はやはりちょっとガッカリというか時間を無駄にした感があるのでダルい。

他にもサクラ?なのかモメントに「日本語勉強したいからDMして!」って見かけてDMしても返事が全く来なかったり、そういうのもある。これを読むとまじかよと身構えてしまうかもしれないが、まあ日本で普通にSNSをやってる人なら問題ないと思うし、比率的には気にならないレベルだ。

DM画面からは画像を送ったり個人通話も可能なので「アラスカは雪降ってるよ」とか「東京の満員電車やばいでしょ」とか写真を交えてチャットしたり、好きなアニメのマニアックな話をしたり、通話機能で実際に自分の英語でコミュニケーションを取る練習が可能だ。これが無料って、まじで凄い。

あと、DM機能もモメントと同様に音声を録音して送れる。文字を打つのが面倒な時とか、返事を録音して送ると、リアルタイムではないけど疑似的な音声会話になるし、自分の英語が相手にきちんと伝わるのか確認できたり、あとは発音の確認にも使えたり、結構使い方は無限大だと思う。

VoiceRoom

Twitterでいうとスペース機能とか、インスタのライブチャットとかに当たる機能だ。誰ががVoiceRoomを立ち上げたら、VoiceRoomに参加した人は一緒にマイクをオンにして複数人で同時に話したり、マイクが使用できない環境だったら皆の声を聴きながらチャットで応答したりする事が可能だ。

VoiceRoomはモメントのように、例えば私が開いたVoiceRoomは英語話者にしか表示されないという事はなく、それぞれの話者に表示されると思う。
なので英語を学びたい日本人2人で「英語上手になりたいっすね」とお互い日本語で慰めあったのも良い思い出だ。

ちなみに自分の設定した言語の中で「日本語練習」「英語練習」「言語交換」のモードを選択するが、モードを選択した所で相手を絞れるわけではなくなんとなく「日本語メインで話す部屋ですよ」とかアピールする程度に効力しかないと思う。
 
個人的には、1人相手に落ち着いて話せる個人通話が好ましいが、アメリカやイギリス在住の人とは時間帯が合わなすぎて通話できるタイミングがなかなかない。せっかく通話可能なタイミングなのに、友達が誰もオンラインじゃないけど話さないとこの時間がもったいない、みたいな時によく使う。

HelloTalk備考

アプリを使い始めて1か月程達、色々な日本語学習中の英語話者と交流したが、体感的に日本人の平均的な英語レベルに日本語が到達している外国人は非常に少ない。そして日本に移住したりある程度明確な目標を立てている人を除くと、そもそもこのアプリを入れている人達でもあまり熱心に日本語を勉強している人がいないように感じた。

やはり世界でもっとも使い勝手のいい英語を既に習得しているため、早急に日本語を習得しなければならないという必要性がないからだと思う。日本のアニメ好きだし日本語の事もう少し理解出来るようになりたいな~、みたいなテンションの人が多く、日本語を教えつつ英語を教えてもらうみたいなこのアプリの理想的な使い方が可能な相手はとても少ない。

言語交換において、相手が日本語でこちらに話しかけて、私達はそれに対して英語で回答する、みたいな構図がお互いの勉強になると思うのだが、こちらから提案すると「声かけておいて悪いけど、俺の日本語はまだそんなレベルじゃないんだ、悪いなブラザー」みたいな回答が来ることが殆どだ。

日本に対する解像度もそれほど高いとも言えず、こちらがアメリカ人の生活スタイルや英語に対して根ほり葉ほり質問した後「そっちも日本の事で質問ある?」みたいな事を聞いても「んー、特にないかな」とか「東京でオススメの寿司屋は?」とかそんな程度だ。こちらとしては、相手も英語で話しかけてくれた方が結果として触れる英語の量が増えるので構わないのだが、特に音声通話などスピーディーなやり取りの時に分からない英語が出てくる場合「その単語知らないんだけど日本語で何て言うの?」とか「~って言いたいんだけど英語が分からないんだ」みたいな事を聞いても「ごめんわからん」みたいな感じの反応が返ってくるから結局急いでググる必要がある。それもまた勉強の一つでもあるのだけど、お互いの勉強というよりは日本人と英語話者を繋げるSNSみたいな感じになっていて、こちらから日本語を教える機会は結構少ない。
これは結構感じることが多いので、念のためこの記事にも記載しておく。

それらを差し引いても、やはり見知らぬ外国人と英語でコミュニケーション(しかも文字と音声両方)が取れるし、TwitterやFacebookみたいに「SNSでつながったし俺たちもう友達だよな!」みたいな空気感もなくその場だけの会話が沢山存在するので、こちらからも見知らぬ外国人に気軽にメッセージを送ったりすることが出来る、この気軽さはTwitterの「FF外から失礼します」よりよっぽど気楽で良い。これをやってるとやってないでは日常的に触れる英語の量が圧倒的に違うし、SNSならではの生きたスラングとも沢山触れられる(スラングの良し悪しはとりあえず置いといても、知らないと外国人が書いた文章を読めないのではやはり知っておいた方が良いと思う)これを使ってとにかく英語を読む、書く、喋るを繰り返す事で「この単語前にも調べたけど何だっけ?」みたいのを沢山経験して、より覚えられるんじゃないかと期待している。

金を貰って宣伝しているように繰り返してしまって申し訳ないが、これが無料というのは英語を勉強する人は始めて損はないと感じたので気が向いた人は是非始めてほしい。ちなみに、同じく無料のTandemというアプリもあるのだが、そちらは広告が鬱陶しすぎて速攻で消してしまった。一応他の人のレビューだと、アカウント作成に審査があるのでHelloTalkよりも学習熱心なユーザーが多いと好評なのでこちらも検討してみても良いと思う。

あと個人的に「シャドーイング」っていうアプリがめちゃくちゃ良さそうで使いたいのだが、ヘッドセットがないと使えない(iPhoneの標準マイクは使えない)のでいつかヘッドセット買ってやってみたいな~と思ってる。使ったことある人がいれば是非感想教えてください。

一応、現状は通勤時間や隙間時間や会社の昼休みを利用してこんな感じの勉強を実施している。これから英語を学習する人の参考になったり、英語ペラペラピープルがこれを読んで「こんな勉強法もあるよ」とかコメントしてくれれば幸いだ。

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