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カレーのトレンドがわかる!カレーの名誉ある賞をご存知でしょうか?               「カレー・オブ・ザ・イヤー2023」発表&表彰式を開催!


この1年間、カレー業界を盛り上げたカレーに贈る、カレー業界注目のカレーアワード「カレー・オブ・ザ・イヤー2023」を開催しました。

カレーオブザイヤー受賞者、全員で記念写真


1月22日の“カレーの日”を間近に控えた2023年1月20日、エッサム神田ホール本社ビル(東京・神田)で、カレー大學主宰カレー・オブ・ザ・イヤー2023」が開催されました。
 
これは、昨年1年間に、さまざまな角度からカレー業界に貢献したり、話題になったりしたカレー商品やカレー店などを表彰するというもの。
株式会社カレー総合研究所が2015年に始めた企画で、今回で「カレー大賞」から第9回目(「カレー・オブ・ザ・イヤー」に名称変更して7回目)を迎えます。カレー業界注目のアワードです。

カレー業界では憧れのトロフィー!



毎年多くの来場者でにぎわう表彰式ですが、2021年・2022年は新型コロナウイルス拡大の影響によって、やむなく中止に。そして、今回、ようやく開催となりました。その喜びも相まって、受賞者のほか、多数のテレビ、新聞、雑誌などのメディア関係者も集まった表彰式会場は、終始、熱気に包まれていました。

感染防止で客席の間隔をあけ開催しました。


会場内には、受賞商品がずらりと並べられ、撮影する人の姿も見られます。開会は、午前10時30分。まずは株式会社カレー総合研究所の代表取締役であり、カレー大學の学長でもある井上岳久氏が登壇し、企画概要を説明しました。

カレー大學学長挨拶
井上氏は、カレーの専門家として独立した後、カレー業界が盛り上がりに欠けていることを憂い、カレー・オブ・ザ・イヤーを企画したそうです。
また、カレーのプロを養成する「カレー大學」では、これまで1500人以上の卒業生をカレー業界へ輩出しているとのこと。
ここの会場設営は、卒業生たちが手伝ってくれていると話していました。


  表彰の対象となるのは、「メディアやネットなどで話題、注目を集めたカレー」、「カレー業界に画期的な技術革新をもたらしたカレー」、「一部にしか知られていないが、カレー愛好者に知らしめる価値のあるカレー」、「日本のカレー文化の発展に寄与すると思われるカレー」のいずれかを満たしていることが条件。「大賞」を一つ決めるといった順位付けではなく、10部門を設定し、それぞれの部門で輝くことができるのが、大きなポイントです。つまり、数多く売れていない商品やあまり知られていない店であっても、個性的だったり、コンセプトがしっかりしていたりすれば受賞の可能性があるということです。 

表彰の対象となるのは、「メディアやネットなどで話題、注目を集めたカレー」、「カレー業界に画期的な技術革新をもたらしたカレー」、「一部にしか知られていないが、カレー愛好者に知らしめる価値のあるカレー」、「日本のカレー文化の発展に寄与すると思われるカレー」のいずれかを満たしていることが条件。
「大賞」を一つ決めるといった順位付けではなく、10部門を設定し、それぞれの部門で輝くことができるのが、大きなポイントです。つまり、数多く売れていない商品やあまり知られていない店であっても、個性的だったり、コンセプトがしっかりしていたりすれば受賞の可能性があるということです。
 
<10部門>
①  カレールウ部門 ②レトルトカレー部門 ③カレーパウダー部門
④外食カレー店部門 ⑤ご当地レトルトカレー部門 ⑥カレー関連商品部門 ⑦新規事業部門 ⑧企画部門 ⑨社会貢献部門 ⑩特別賞(カレー大學健闘)部門
 
 
表彰対象となる商品や店舗は、日本各地で活躍しているカレー大學の卒業生が推薦。その候補の中から、書類選考や選考委員会での審議を経て、決定に至ります。
 
・・・・
いよいよ表彰式へ。ドラムロールとともに受賞商品が発表されます。プレゼンターは井上氏。受賞者一人一人に賞状とトロフィーを手渡します。
 

1 カレールウ部門「ザ・カリー<甘口・中辛・辛口>」(ハウス食品株式会社)

受賞理由
既にカレーの市場が出来上がっていて、画期的な商品が生まれにくい中、会社を代表する商品「ザ・カリー」を2022年2月に大々的にリニューアル。
最高のコクと香りで、3か月間で120万個以上を売り上げました。

<受賞者コメント>
ルウとペーストが別々になっているのが特徴で、最高級の味わいと豊かな風味を感じていただけます。すてきな時間をカレーと共に過ごしていただけるよう、精進していきたいです。
 
 

2 レトルトカレー部門「新欧風カレー/レトルトカレー全商品」(新欧風カレーを販売する全メーカー)

受賞理由 
コロナ禍によって、家庭で欧風カレーを食べる機会が増加。
マンネリを避けようと、一味違うカレーへのニーズが高まり、レトルトをはじめとする新欧風カレーが大人気となりました。
ブームを支えたのが、新欧風カレーレトルトカレーです。


3 カレーパウダー部門~該当なし

 
 
4 外食カレー店部門「新欧風カレー提供店」(新欧風カレーを提供するカレー店全店)

受賞理由
  新欧風カレーは、従来のタマネギ・ニンジン・ジャガイモを具材とする欧風カレーが進化したもの。カレー専門店やレストランなどのほか、家庭でも欧風カレーにひと手間加えるようになったこともあり、新欧風カレーが盛り上がりました。
スパイスカレーブームの中で頑張ってきて、今では高級プレミアム系やビーフシチュー系、ビジュアル系などいくつかに分類されるまでになっています。

 
「新欧風カレーを提供するカレー店全店」を代表して、ビーフシチューカレーの名店「レストラン中台」(茨城県土浦市)のオーナーが登壇しました。

レストラン中台オーナーシェフ、中台義浩氏

受賞者コメント> 
受賞することができて、とてもうれしいです。これからも新欧風カレー発展のため、日々努力していきたいと思います。
 
 

5 ご当地レトルトカレー部門「新・ソラチの札幌スープカレーの素」(株式会社ソラチ)

受賞理由  
北海道限定の商品で、お土産としてよく売れているカレー。スープカレーは具材が多く、レトルトにすると値段が上がってしまいますが、これは具材を入れていないため、リーズナブルで買いやすくなっています

<受賞者コメント>
冷蔵庫にある野菜を使って、簡単にスープカレーを作ることができます。リニューアルし、「辛味の素」を付けましたが、値段はそのままです。今回の受賞を広く発信していきたいと思います。  

 6 カレー関連商品部門~該当なし
 7 新規事業部門~該当なし


 
8 企画部門「G3フランスカレーサミット」(全日本カレー工業協同組合)

受賞理由
2022年7月に、日本、イギリス、フランスの代表が集まり、カレーサミットが開催。日本のカレーがヨーロッパで定着し始めていることを日本人に知ってもらいたいということで、カレーメーカーで組織する組合に賞を授与します。

<受賞者コメント>
寿司、ラーメンに次いで、カレーが日本の代表となるよう願っています。現在、日本式のカレーが海外に進出しつつあることを知っていただき、多くの人に応援してもらえればと思います。


 
9 社会貢献部門「日本最古のカレー普及プロジェクト」(湘南スープカレー海月)

受賞理由
昨年は、日本にカレーが伝わって150年という記念の年。同店は、当時、作られていた「日本最古のカレー」を再現して提供することで、カレー文化に貢献しました。

 <受賞者コメント>
日本最古のカレーには、カエルの肉が入っています。食べたお客さんは驚きと感動があったと思いますが、私自身も新たな気づきがありました。この賞に恥じないよう、精進していきます。
 
 

10 特別賞(カレー大學健闘)部門~カレー大學卒業生で1年間のカレー活動で成果をあげた企業・人・商品
 
・レトルトカレー「絶倫カレー」(株式会社プリマベーラ/利根書店)

受賞理由  
カレーとは関係のない会社が作った、センセーショナルな商品名のカレーです。面白く、話題性もあります。

 <受賞者コメント>
利根書店の色を出した商品で、話題づくりやネタとして楽しんでもらいたいと思って作りました。ジャンクフードの味変にも使える、スパイスもあります。
 
 
・レトルトカレー「TIMEX インドパキスタン料理デリー謹製アウトドアカレー」(株式会社ウエニ貿易)

受賞理由
アウトドアでバーベキューをした後、余った肉などを煮込んで手軽にカレーを作ることができます。バーベキュー専用のカレーとして、自動販売機のみで売られていました。

受賞者コメント
もともと肉やジャガイモも入っているので、そのままでもおいしく食べられます。とても好評で商品はすぐ完売しました。これからも面白い企画を考えていければと思います。
 
 
・レトルトカレー「海苔カレー チキン入り」(昼飯屋)

受賞理由
海苔を組み合わせた、他になかなかないカレー。
大田区大森にある店舗で町おこしを兼ねて作っていて、今、注目されています。これから伸びていく商品です

 <受賞者コメント>
和風だしにスパイスを利かせ、アクセントに海苔を使っています。店で一番人気のメニューをレトルトにするため、1年かけて開発しました。ぜひ店にも足を運んでください。
 
 
・レトルトカレー「咖喱屋カレー小盛 甘口・中辛・辛口」(ハウス食品株式会社)

受賞理由
人気商品の小盛バージョンでレンジ対応になっています。CO2削減の面からも食品業界に影響を与え、4か月間で約160万個を売り上げました。

 <受賞者コメント>
湯せんからレンジ対応に変えることで、CO2を8割削減することができました。これからも生活を豊かにできるような製品の開発に注力していきます。
 
 

受賞者全員で記念撮影

・・・・
表彰式終了後、参加者全員に配られたのは、紙袋いっぱいの受賞商品。中には、今、なかなか手に入りにくい商品も。みなさん、表彰されたばかりの“名誉ある”カレーを笑顔で受け取っていました。

次の「カレー・オブ・ザ・イヤー」は、1年後。またこれまでになかったカレーやカレー店が登場し、新しいトレンドが巻き起こるのでしょうか。カレー・オブ・ザ・イヤーにそのヒントがたくさんあったと思います。カレー業界の動きに注目です。

カレー大學

カレーを理解するために必要不可欠な知識全般を楽しく面白く習得します。カレーに関する概論、 歴史、 文化(社会学)、 商品知識(商品学)、 調理料理方法(調理学)、 食べ歩き法などのカレーを体系的かつ実践的に学びます。 単なる知識としてだけでなく、 ビジネスや家庭で実用的で実績できる「生きた学問」として各所で役に立てる実務的な知識です。カレー大學を卒業すれば、 カレーについて語ることができ、 ビジネスの多くのシーンで会話の潤滑油になります。 また、 家庭ではカレー作りの要諦を知ることで一層のおいしいカレーを作ることができます。 
カレー大學(カレー大学) (currydaigaku.jp)