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【続いてる写経 762日め】〜『般若心経奉賛文』とは何だろう?

『神道大祓大全』に般若心経が載っていたという驚きとともに、どういった場面で神道において般若心経が読まれてきたのか、ちょっと調べてみましたが、ググったぐらいではよく分かりませんでした。

調べている最中に発見したのは、『般若心経奉賛文』というもの。

安田念珠店さんのブログより全文を掲載すると、

抑も般若心経と申す御経は、文字の数僅か二百六十余文字なれど釈迦御一代の経即ち天台­経、毘慮舎那経、阿含経、華厳経、方等、般若、法華経等一切七千余巻より選み出された­る御経なれば、神前にては寶の御経、佛前にては花の御経、況して家の為、人の為には祈­祷の御経なれば声高々と読み上ぐれば上は梵天・帝釈・四大天王・日本国中大小神祇・諸天善­神・諸大眷属に至る迄、哀愍納受して我らの所願を成就せしめ給うべし。謹んで読誦し奉­る。

内容は読んでそのままなのですが、「般若心経はすっごいお経なんだよ〜」ってことが書かれていて、

「神前にては寶の御経」と明記されているところがポイントでしょうか。

出典元のブログでは、信貴山の勤行式の経本からとられてますね。
(今年は信貴山に縁がありますわ)

ワタシが所有している般若心経の教本は、どれにも載ってませんでした。

その他も調べると、ここで紹介した奉賛文以外にもパターンがいくつかあるようです。

「奉賛文」そのものの作者は不明のようなのです。
何のために書かれたのか、気になります。

そもそも日本で読経されている、玄奘訳の「般若心経」は、最後の「ぎゃーてい」の一行=マントラが真髄。
それ以外は、このお経の解説文らしいです。

なので、その般若心経に「奉賛文」があるというのは、解説の解説になってる感じです。

「般若心経」の読経の前に、これがどれだけ凄いお経なのかを解いておき、
心を改めて読み上げなさい、と心構えさせるためのものなのかな?
と思いました。

以上全くシロート判断の勝手な解釈ですので、あしからず。

経本というのも、宗派などで個性が出るのですねえ。


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