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【続いてる写経 1044日め】〜『SLAM DUNK』、こんな終わり方だったのか…

先日大人買いした『SLAM DUNK』(新装再編版)をようやく読了しました。
最後の5巻くらいは勿体無いので、すこしずつ読んでいましたが、わが子に先に越されて、勢いついて読み終えてしまいました。

(ここから少しネタバレ要素あり)
最後の方の試合のシーンは、鬼気迫るものあって迫力凄かったです。
もともとの画力がどんどん増して、スピード感と臨場感のある画面になってました。

連載当初のギャグ要素は徐々に薄れつつも、さり気なく笑いは入れつつ、それぞれのキャラクターの過去エピソードも交えた重層的な話になってました。

過去のエピソードの挿入の仕方が、いちいち泣けるのです。
どんなに天才と言われる選手にも、そこに至るまでの長い道のりがあり、努力なしにその存在にはなれなかったことが描かれてます。

細かいキャラクターの形成と描写に心打たれ、キャラに自己投影したくなるのでしょう。

それにしても、この終わり方は…。もっと続きが読みたい!!

これだけ伏線や大物になりそうなキャラを出しておきながら、終わってしまったのは残念です。

人気が続く限り連載継続したい編集部側と、最も良い試合を描いたら終わりとしたかった、作者の井上先生の確執により唐突に連載が打ち切りとなったなど、色々憶測があるようです。

連載当初は「第一部完」となっていた模様。でも結局「第二部」が始まることはなかった。
唯一続編らしきものは、『あれから10日後-として別冊で発売されているイラスト集。

これは、2004年7月にジャンプ・コミックス版単行本日本国内発行部数が1億部を突破したのを記念したイベントで、同年12月に当時の神奈川県立三崎高等学校校舎において「1億冊ありがとうファイナル」が開催されたときに描かれた黒板イラスト。各キャラクターの後日談がほんの数コマ描かれたもです。
少しでもわかると嬉しい後日談…。ちょっと安心します。

ただ、唐突だったとは言え、この終わり方はなかなかカッコいいし、潔いですね。

近年人気絶頂期に連載終了といえば、『鬼滅の刃』が記憶に新しいところ。

こちらもダラダラと続けて、変な方向性に走るのではなく、人気もあって話もピークが終わった時に、きちんと終える。

こういった終わり方のほうが余韻も残りますし、ファンの記憶により深く残るのではないでしょうか。
「鬼滅」も相変わらず、新しい映画まで人気ですしね。

絶頂期でやめる、山口百恵ちゃんの引退みたいなものですね。(古すぎ)

今公開されている『THE FIRST SLAM DUNK』は 興行収入が公開後2ヶ月で100億円突破しているそう。
最後のほうのエピソード再編集というから、長年のファンがたくさんいると思えば当然かもしれません。

さて、これで予習はバッチリ終わったので、映画館観に行ける行けるなあ。
スチール見るだけでもワクワク。

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