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【続いてる写経 963日め】〜都立高校、受験生の悲哀

「絶対に負けられない戦い」=高校受験に臨むわが子の志望校選びも大詰め。ある都立高校の見学に行ってきました。

一度ワタシだけ見学にきたことがあり、進学実績も年々上がっていることから人気の学校。有名人を多数輩出していて、アニメ界の重鎮世界のMさんも卒業生。
生徒も、私服でピアス、髪染めOK、校則に縛られず伸び伸びとした雰囲気。けれども勉強はしっかりやっているバランスが取れた子たちが集まっているように思えました。

個人的にはこの学校とても良いと思ったのですが、いかんせん本人は、
「古い施設の学校とかばかりだから、きれいな校舎の学校に行きたい」
「制服がある学校に行きたい」と主張。
したがって、この都立高校はまったくスコープ外。
(保育園のときから1970年代に建てられた公立にしか通ってない…)

当初からあまり都立高校の受験は検討してなかったのもあり、仕方ないですね。
さらに、今年の都立高校受験にまつわる、不透明さと不公平感が親としては気になります
話題の英語スピーキングテスト(ESAT-J)が都立高校受験の点数に、最大20点も加算されるからです。

ESAT-Jについては、これまで数々の報道で、専門家による問題点が指摘されてきましたが、結局11月最後の日曜日に決行されるようです。
これに対し、これまで住民監査請求などをおこなってきた保護者や専門家が、東京都知事と都教育委員会相手に住民訴訟を起こしました。

こういった記事を読むと「癒着」って単語が頭に浮かびますね…。

このテストの主な問題点は以下の通りで、
・東京都教育委員会の説明不足(プレテストのトラブルなど開示しない等)
・個人情報の扱いに対する不安(担当するのは過去事故を起こしたB社)
不受験者に対する架空の得点の仕組み(受験できなかった子は英語学力検査の得点が同点や近い、同じ高校の受験者10人ほどのスピーキングテストの平均点を算出し、それをもとに与えられる仕組み)

三番目がいちばん問題で、下手すると受けない子のほうが、きちんと受けた子よりも点数高くなるかもしれないのです。

現段階で公正な手段を考えられない以上、都立高校の受験に用いるのだけはやめてほしいと切に思います。

そんなわけで次の都立高校受験、積極的に受けさせたい感じは全くなくなってしまいました。うむ、仕方ないな。

さらに受験をクリアしても、通うのは”昭和レトロな校舎”。
見学した都立高校の場合、40年で建替のはずが、最近では予算の都合上、60年まで使用期限が延長されているのだそうです。
トイレの突起の多い水栓金具、ゆがんだ窓枠、人が通るところだけ白く擦れている床、錆びたロッカー…。

教育はソフトが大事なのだとは思いますが、いくらなんでもハード面が古すぎる。
業者丸投げの試験より、こっちにもっと予算を使ってあげてと、切に思うのでした。



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