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詩「束の間の別れ」


春になりきる前に
桜が蕾をつける前に
あなたは急速に輝く星になった
私が手を伸ばす間も与えずに
最後に会えたのは ほんの少し前だった

存在しているのが当たり前で
失うとは思っていなかった
命は私が思っているよりも より複雑で
決して単純ではないと思い知らされた
(あまりにも早過ぎる別れ。)
頭の中が壊れていきそうだった

桜は もう蕾をつけました
あなたとのさよならの日は晴れわたっています
その光が 今はきついです
徐々に慣れていくのでしょうが
それすらも寂しいです
春が訪れました
あなたと過ごすと思っていた季節が来ました
束の間の別れと言いますが
私には永く永く感じるのでしょう
それ程までに
あなたの存在は大きかった

今日の風は特にあたたかく感じます




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