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「君たちはどう生きるか」※ネタバレ有、徹底考察、感想等



突然ですが…

映画「君たちはどう生きるか」を観に行ってきました!!
映画館で、1人で観ました、笑笑
なんで、誰にも感想が言えません、泣泣
ここでは、私独自の映画の感想になります。
私独自の解釈になりますので、その点のご理解を宜しくお願い致します
m(_ _)m
※映画のネタバレしますので、まだ観られていない方は、絶対に、見ない方が良いです
m(_ _)m

スクロールしたら、考察が、はじまります!!!




















⭐︎この映画の時代背景⭐︎
この映画のはじまりは、
″日本が戦争に参加する前夜″

この時代背景だけでも、鳥肌が立ちますね。
宮崎駿監督が選んだ時代が、かつて自分が体験した中で一番辛かった時代なのではないでしょうか??
2029年頃、第三次世界大戦が始まる可能性が高いと言われています。
(あくまでも、ウワサです。)
現在は、2023年。
今、日本は、まさに、「戦争が始まり、巻き込まれる可能性が高い前夜」にいる可能性が高いのです。
宮崎駿監督は、「人間は、また、自分がかつて経験した中で、一番辛く、苦しく、二度と経験したくもない時代を、また、繰り返そうとしている」事を、誰よりもいち早く察知されている様に感じました。
宮崎駿監督が、わざわざ、作品世界の始まりとして、選んだのが、″日本が戦争に参加する前夜″
私は、宮崎駿監督は、敢えてこの時代を選んで描いている可能性が高いと感じました。
日本が戦争に参加すると、戦争の影響で、物価が高騰し、物が手に入りづらくなるあの不安。
飛行機が飛ぶ様に売れ、戦争で金儲けをする人間(父親)がいる現実。
その中で揺らぐ自我を本を読む事で、必死に保とうとした。
そして、現実よりも、違う世界へ行きたいと願わずには、いられなくした、あの時代が、まさかの″今″になりそうな予感を感じて、また映画を作ろうと決意された様に感じました。

まさに
日本の″平和神話″が崩れそうになっていて、
日本は、また、あの″戦争″に巻き込まれる可能性が高そうだけど、
「君たちはどう生きるか」
という問いかけの様でしたね。

私の勝手な解釈なのですが、
この映画を、宮崎駿監督の今までの映画の集大成や回顧録に見せかけたのは、宮崎駿監督の照れ隠しか、或いは、大勢の人の興味を引く為の仕掛けの可能性があります。
宮崎駿監督は、「我々の未来」を本気で心配している可能性が高いです。

宮崎駿監督の映画を観ていて毎回思うのは
「人類へのメッセージ」
「人間とは何か」
「もっと良い世界になって欲しい」
「本当の平和が訪れて欲しい」
という、人間に対して、非常に熱い想いを感じます。
そして、
「時代の先を読む力」
がある最後の方なのかもしれません。
※手塚治虫先生や藤子・F・不二雄先生、宮崎駿監督に共通している点です。

⭐︎いきなり大人にさせられる子供達⭐︎

眞人くん
なんと
小学6年生
11歳位の歳なんだそうです。
眞人くんは、
「もっと、ゆっくり大人になりたかった。」
と思っている可能性が高いです。
⚫︎私が11歳の頃は、
家でゴロゴロ「りぼん」という少女漫画雑誌を読みながら、将来の夢は…??なんて考えていたものですが…。

⚫︎眞人くんを襲った現実⚫︎
・最愛の母親が火事で亡くなる。
・父親が亡くなった母親の妹と結婚、妊娠。
・日本は、戦争へ参加。
この状況では、子供が子供らしく生きる事が不可能になりますね。

眞人くんは、積み重ねた本を読まず、アオサギ(訳の分からない敵か味方か分からない存在)から身を守る武器(弓矢)を自分の手で作り上げます。
(しかも、弓矢の作り方と材料を調達する為に、おじいさんにタバコとマッチを渡して、大人を買収しようとする姿は、小学6年生には、とても見えません。)
日本の戦争時代
女性は、竹槍訓練をして、自分で、自分の身を守ろうと訓練していた光景がダブります。
幼少期、宮崎駿監督は、子供だったので、戦争が具体的にどんなものか分からなかったので、
手近な物で、自分の身を守る武器を作って、自分で、自分の身を守ろうとした経験があるのかもしれません。
そして、本当は、読みたかった胸がワクワクする様な物語は、封印し、これからの時代に備えて、年齢には合っていない「君たちはどう生きるか」という難しい本を、泣きながら読んでいた可能性があります。
(映画の中では、眞人くんは、母親が自分にプレゼントしてくれた本である、『君たちはどう生きるか』を読んで泣いています。)
もし、これから第三次世界大戦が来たら、巻き込まれた国の子供達は、この世界情勢に適応しようと、
いきなり大人にならないといけない可能性があります。
(今のウクライナの子供達も、急に戦争が起きた為、自分が大事にしていたオモチャを捨てて、逃げてきた事がニュースで報道されていて胸が痛みました。)
世界の子供達に、そんな思いだけは、させたくないという強い思いを感じました。

⭐︎並行世界線への移行⭐︎
並行世界線に行った人達の証言では、
・自分が死にかけた時に行った
・夢をみていた時に行った等、様々です。
(並行世界線の存在を信じるか信じないかは、あなた次第ですね。)

⭐︎宮崎駿監督は、オカルトの世界にも精通されている可能性があります。
物凄い知識があると思わせるシーンの数々に圧倒されます…。
実は、一部の地球人だけが地上に住んでいて、別の惑星の惑星人は、その惑星の地底に住んでいるので存在がバレていないのではないかと言われています。(あくまでも、推測です。)
眞人達は、地球の地底の世界へ行きます。
これは、その知識がないと出来ない描写なのです。(かなり鳥肌が立ちました。)

この映画での並行世界へ行く事が出来る条件

″現実が受け入れられない″
″現実が過酷すぎる″
″現実世界には、いたくない″
メンバーが並行世界線に誘われます。

⭐︎眞人くん
・最愛の母親を火事から救えなかったトラウマを抱える。(夢で同じシーンを見てうなされたり、泣いたりしている。)
・新しい環境(家庭、学校)に順応出来ない。
・新しいお母さん(夏子さん)と父親のキスシーンを見てしまう。(小6には、キツい。)
・自分自身の手で、頭に石を打ちつけて、ワザとケガをする。
・戦争に恐怖を感じている。

自分では自覚していないが、
現実よりも並行世界の方が良い。
という結論に至っている可能性が高い。

⭐︎夏子さん(眞人くんの新しいお母さん)
・姉を火事で失う
・姉の息子を守れなかった(頭にケガをして帰ってきた眞人くんにショックを受ける)
・眞人くんに好かれるどころか嫌われていると感じている
・妊娠中で、悪阻がひどい
・いきなり、2人の子供の母親になる自信がない。(夏子さんは、妹なので、今までは、色んな人(親や姉)を頼っていた人生だった可能性が高く、自分に自信がない可能性大)
・旦那さんに嫌われたくないので、理想の自分を演じ、(隠れてタバコを吸っていた?)結婚相手に、本心を見せていない

現実世界が辛い。
現実から逃げ出したい。

⭐︎特別な人である、キリコさん
・並行世界線に住んでいた女性(この世界の住民じゃない?地底人?)
・宇宙から降ってきた隕石の様な建物の秘密を知っている(人類の秘密を知っている)

並行世界、地底世界の存在がバレる。
ヤバい。
誰にも行ってほしくない??
眞人を必死で止めようとするが、現実世界では、おばあちゃんなので、止められなかった。(悲しい時〜!!)
※逆に、眞人のお父さんである勝一さんは、現実世界に大変満足し、現実世界を、かなりエンジョイしているので、並行世界には、行けない様になってます。
(声に呼ばれもしないし、行けもしないです。)
※追記 勝一さんの声優は、木村拓哉さん、
夏子さんの声優は、木村佳乃さん
夫婦役なので、同じ苗字…
単なる偶然か、必然か…笑笑

⭐︎謎の鳥、アオサギ⭐︎
宮崎駿監督の粋な言葉遊び。
サギ詐欺師サギシを掛けている。
・アオサギは、嘘つきなのかどうか??
(アオサギは、眞人の実のお母さんを水で作っていたが、並行世界にヒミ(地底世界の眞人のお母さん)が存在していたので、嘘はついていなかった。)
・「オレオレ、ツルだけど…サギです」という、某有名ポスターのオマージュ??(小学生のセンスに脱帽した??或いは、ポスターの存在を知っている??)

因みに、スタジオジブリが作成したポスターは、「タイトルに『君たちは、どう生きるか』と書いてあるけど、あの有名な本の内容ではなくて、宮崎駿監督のオリジナルストーリーだよ!!だから、アオサギのイラストを添えて、皆に詐欺だとお知らせしたよ」という意味らしい…。ユーモアたっぷり!!
・アオサギの姿をした別の何か(口の中からおじさん(詐欺師?)の姿、あるいは、別の種類の鳥??)

鳥の生態に詳しい方がYouTubeで見解されていましたが、アオサギの捕食の仕方、飛行の仕方と違うそうです。別の鳥が、アオサギの見た目に憧れて、アオサギになりきっているのではないか??とおっしゃっていました。

⭐︎並行世界(地底世界)に沢山いたのは、鳥⭐︎

・鳥好きには、堪らない話なのですが、鳥の前世は、″恐竜″です。(昨今の研究成果により、実証されました。)
恐竜が絶滅の危機に瀕した時、翼が生えていた恐竜が逃げ切り、鳥へと進化して生き残りました。
人間が支配する前に地球を支配していたのが″恐竜″です。
宮崎駿監督は、本当は、地底世界では、鳥ではなく、恐竜を描きたかったのではないかな?と推察しました。
なぜなら、地底世界の鳥たちは、凶暴(めちゃめちゃ攻撃的で強い)なのです。
地底世界の鳥人間達は、人間やゾウまでも食べられるそうです。
これは、前世の恐竜のオマージュだと私は、推察します。
地底世界では、眞人の大叔父(人間)に支配されています。
一度、地上で食物連鎖の頂点に立っていたリベンジを地底で図りたいのかも??と思ってしまいました、笑笑

⭐︎ワラワラは、人間になる前の魂⭐︎
私達は、子供を身ごもったら、子供が生まれてくるのが当然だと思いがちですが、悲しい事に、必ずしも、そうではありません。
身ごもった方々、全員が全員、子供を産んでいるわけではないのです。
(カエルの卵が全部孵ったら、地球が全部カエルで埋め尽くされるという例え話があります。)
生まれる前に消えてゆく魂。
生まれた後に消えてゆく魂。
様々です。
それは、誰にも決められないし、誰にも分からない神秘の世界です。
理由は、誰にも分からない。
だから、辛い思いをしている方が沢山おられます。
地底世界では、全ての魂(ワラワラ)が、地上には、行く事が出来ず、ペリカンに食べられるという衝撃的な表現をされていました。
宮崎駿監督は、命の不思議と命の儚さ、命の尊さを熟知されている様に感じました。
あの、一見、衝撃的な描写は…
「地上に行けるのは、一部の魂(ワラワラ)だけだよ。
地上に行けても、必ず赤ちゃんとして、産まれてくるとは限らないよ。
だから、この世に産まれてきた私達は、命を大事にした方が良いんじゃないか??
私達は、奇跡の連続で地上に産まれてこれたんだよ。」
というメッセージに思えました。
ペリカンも「本当は、ワラワラを食べたくなかったけど、食べられる物がワラワラしかなくて仕方なく食べていたんだ。まさに地獄の様だった。」と本音を漏らしながら亡くなってしまいます。
神様も、本当は、妊娠された方、皆に子供を産んでもらって、皆がハッピーでハッピーエンドで、終わりたいけど、それでは人生という名の試練にはならないので、神様自身が、苦しみや苦痛を感じながら、地獄の様な苦しみでも、乗り越えられる人間を選んで、過酷な運命を与えているのかもしれません。
コウノトリがワラワラを食べている様にも見えて、凄い表現力に圧倒されるシーンでした。

⭐︎地底世界でも、まさかの相続争い⭐︎
現実世界では、病弱だった眞人のお母さんの代わりに、妹である夏子さんが子供を身籠り、裕福な家庭の安定をはかっていました。
それを眞人くんが察知し、自分という存在が薄れていくことへの危機感を感じ、石で頭を打ちつけたりして、お父さんの気を引こうとしていました。

地底世界は、大叔父が支配していました。
大叔父と血が繋がっている、ヒミ、眞人、夏子が妊娠している子供(眞人の父親の子)が地底世界の王様の座を相続する事ができます。
眞人は、現実逃避した地底世界でも、相続争いに巻き込まれるとは、かなり皮肉な結果です。
夏子は、自分が妊娠した子供を地底世界の相続人にしようとし、出産を決意していました。
眞人は、驚きました。
自分は、夏子に嫌われていると勘違いしていたのですが、夏子の感覚としては、お姉さんが産んだ大事な息子を守り、現実世界に返してあげるという考えだったのです。
(夏子お母さんは、良い人です、泣泣)
そこで、後悔した眞人は、初めて「夏子お母さん」と夏子を呼びます。
涙が出そうになるシーン。
なんだか、胸が締め付けられる。

⭐︎あの塔は、宇宙から落ちた隕石⭐︎
人類のルーツを知っておられるのかな??
宮崎駿監督は…。
宮崎駿監督は、ピラミッドに詳しいのかな??
と、鳥肌が止まらないシーンとなっております…。
(人類の進化等の真実について、信じるか信じないかは、あなた次第ですよね…。)

⭐︎並行世界から現実へ繋がっているドア⭐︎
この世界では、ドアで現実に帰れました。
ドアノブを離すと並行世界に戻れなくなるので決して離してはいけないそうです!!
⚫︎並行世界では、現実世界より時間の流れが早く、現実世界での数分が、並行世界での1年だったと証言している人がいます。
映画の中でも、地底世界の時間説明をしているシーンがあり、設定が、かなり細かいです!!
これも、並行世界について、相当な知識がないと描けない描写です!!
宮崎駿監督は、多岐に渡る知識をお持ちです!!
そんなアニメ監督は、手塚治虫先生か、宮崎駿監督しかいない可能性があります…。
(並行世界について、信じるか、信じないかは、あなた次第ですよね…。)

⭐︎並行世界(地底世界)を選んだ大叔父、現実を選んだ眞人⭐︎
例え、この後、戦争が激化しようと、現実で生きる事を選んだ眞人。
戦争等の様々な苦難を乗り越える為には、キリコさんやアオサギの様な友達を作ると決意。
眞人は、並行世界の出来事で、もっと、前よりも、大人に進化したのであった。
(ヒミは、眞人の母親となり、火事で亡くなる運命でも、眞人を必ず産むと決意し、また自分として産まれてくるドアを開けます。
無限ループの世界線を描いています。)

⭐︎並行世界から出ると、ただの小さい鳥になる⭐︎
この描写がまさに、凶暴な恐竜から、小さい鳥に進化した様子に重なります。
鳥の進化の過程を表している可能性が高いですね!!

⭐︎並行世界の出来事は、普通忘れる⭐︎
眠った時に見た夢を忘れる様に、並行世界で起きた出来事や存在自体、普通忘れると教えてくれるアオサギ。
親切すぎる…!!!
(多分、彼は、サギじゃないし、詐欺師でもないと思う。)
眞人くんは、キリコおばあちゃんのお守り人形だけでなく、ヒミから、絶対に持ってきてはいけないと言われた石をポケットに入れてましたよ!!!
(触ってはいけないと言われた、おばあちゃん達のお守り人形を触るわ、石まで持ってくるわ、かなりの自由人ですね…勇気ある!!)

◉私が感じた「君たちは、どう生きるか」
総合まとめ
⭐︎人間は、進化出来るのか?⭐︎
恐竜は、絶滅する前に、一部の翼があるものが空を飛んで逃げ、最終的に鳥に進化しました。
では、私達、人間は、何がキッカケで、絶滅するのでしょうか??
戦争??(第三次世界大戦も含む)
核兵器の使用??
天変地異??
大災害??
AIの反乱??
そして、宮崎駿監督は、我々、人間(人類)に問います。
人間は、絶滅する前に、一部の人間が進化してこの地球を生き延びる事が出来るのか??
と…。
人間は、絶滅の危機に瀕した時、恐竜の様に進化出来ますか??
今、人間は、進化してますか??
それとも、
退化してますか??
それは、私達がどう生きるかにかかっていると…。
全滅(退化)か進化か??
人間(我々)は、今、重要な分岐点にいるのかもしれない…。

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