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ガンダムオタクから見たガンダムSEEDシリーズ(4)

「やめてよね。本気でケンカしたら、サイが僕にかなう筈ないだろ」

とうとう主役まで代わってしまったようだ。

あれよあれよとシンたちミネルバ隊は敵側に、そしてアスランが合流したキラたちが主役となった。なんだか感情が追いつかなくなってきた。
待って、と心の中で呟く。
ロゴスや連合のファントムペインの非道と戦ってきたミネルバ隊が公式から敵認定受けたの?

ストーリー面白い。だから毎回楽しみにして観た。何よりガンダムがカッコ良くて好きだ。OPもEDも何度変わっても毎回神曲揃い。なのに、なんだ、このモヤモヤした感情は?

そんな毎週の展開の隙間をぬいながら私はちゃっかり無印SEEDの全話視聴を開始!
いつの間にか止まらなくなり、DESTINYより楽しみになっていました。
なんだ、すごいぞ、これ……。
たった8話で挫折したのが本当に悔やまれる展開でした……。

機動戦士ガンダムSEED全話観た感想

面白くなるのは、キラがサイの手をひねり、冒頭の台詞を放つあたりから。キラのイヤなとこイイとこがドバドバ出てくる。
(キラ、こういうやつだったんだ……!?)
幻滅したのではなく、好きになったのです!
闇落ちしたみたいにキラとフレイは狂っていく。そんな中でアスランと再会、友情を確認したあとで、本気の殺し合い。ニコルの死。トールの死。
「バカなナチュラルの彼氏でも死んだ?」
「なんでこんな奴がここにいるのよ!」
悲しみと憎しみの波が何度も押し寄せる中で流れる『暁の車』に涙腺崩壊。ヤバい、完全に感情が持っていかれる。ミリアリアの悲鳴、痛いほど伝わってくる。
そんな中でニコルの死に激怒し、消息不明となったアスランやディアッカを心配するイザーク。
ここにきてイザークの優しさ、友情が垣間見えてくる。普段はアスランやニコルに対して憎まれ口ばかり叩くあのイザークが、実はすごく仲間想いだった。アークエンジェルについたディアッカと戦うイザークが、相手がディアッカだと気づかず、バスターを見て「貴様―っ!よくもディアッカの機体で!!」と叫ぶシーン……泣いた。泣きました!熱い涙が溢れてきましたよ。やっぱりイザーク好きだわ、と、改めて思った私でした。
ミリアリアの涙でアークエンジェル側についたディアッカも好きになりました。
それと……フリーダム初登場の衝撃!カッコよすぎ!強い!早い!BGMも合わさって凄まじいカッコ良さ。これまでの辛い展開が一挙に浄化される心地でした。スッキリ!と。
アスランと手を組み、ディアッカも加わりみんなで戦おう、と、決意を固めたシーンもよかった。
その後もナタルの戦死、不可能を可能にしたムウ、フレイの改心、と、怒涛の展開。最高!!
そしてラスボス、クルーゼ。「君の歌は好きだったがね」発言に、えっ?クルーゼってこういう歌好きだったの?ラスボスなのにアイドルソングみたいなの聴く人なんだ……と、戸惑いつつ……「キラくん」と君付けで呼ぶ可愛さもあり、でもなんだかんだ最後はちゃんとラスボス感あったクルーゼも良かったです。
あー、まだまだ語れますぜ。
「逃げるな!生きる方が戦いだ!」でカガリの良さも分かりました。うわー、最高だった!
8話で止めるとか、何してんだよ昔の私は……。
振り返ると、私は人間臭くて感情的なキャラクターが好きみたいです。観ていて楽しかったのは、キラ、イザーク、フレイ、ディアッカ、ミリアリア、すっかり好きになりました。もちろんアスラン、カガリも良かったですよ!
アズラエル、とことん悪人、でも、悪人になるまで、いろいろ辛い目に遭ってきたのは伝わりました。劣等感で心が歪んでしまったんですね。
ニコルはカトル感強め、スパロボだと相性良さそう、なんて思いました。
サイはサイ•サイシーと同名ですが、真逆な性格でしたね。もしサイ•サイシーならキラに手を捻りあげられても、するりとかわし「オイラが勝てないかどうかなんて、やってみないとわからないぜ」とガンダムファイトになったことでしょう。キラも全力で後悔するはずです。


今回はDESTINYについての感想を書くつもりでしたが、無印SEEDに熱くなりすぎてしまったので、次回にします。すみませんでした。。

次回、今度こそ機動戦士ガンダムSEED DESTINYの感想

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