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ガンダムオタクから見たガンダムSEEDシリーズ

「それでも、守りたい世界があるんだ!」

先ず最初に、私はガンダムオタクです。
そして最初に断っておきます、私はガンダムSEEDシリーズも大好きです。映画も、もちろん鑑賞しました。
私はガンダムSEED DestinyからSEEDシリーズを本格的に見始めたので、SEEDから好きでずっと見てきた人とは、 Destinyに対しての感想はきっと違うことでしょう。もしかしたら、映画の感想も違うかも知れません。ちなみに無印SEEDもきちんと観ました。 Destinyが放送されている間に、無印を全話視聴しています。なので、同時に見た感じです。

ここまで記事を読んでくださっている方は薄々感じているかもしれません。

『本当にSEED好きなの?』

ガンダムオタクなのに、SEED  Destinyから本格的にSEEDシリーズを観た、って?なぜ?世代?
すみません、もう良い歳したオッさんです。
小さい頃からガンダム好きでした。
そしてすみません、私はガンダムSEEDシリーズが好きなのは本当ですが、今映画に盛り上がっている方たちのように手放しで好きというわけではないんです。ガンダムオタク特有の面倒くさい感じが出てると思いますが、ガンダムSEEDにまつわる紆余曲折を語っていきたいと思います。

私はSDガンダムからガンダム沼にハマり、良い歳になってもまだガンダムが大好きなガチ勢です。

SDガンダムに始まり、GWXと順調にプラモを買い漁り、説明書に記載されてある詳細過ぎる設定にワクワクする、そんなオタクです。コロコロよりボンボンを読んでいました。
SDガンダムシリーズの中でも、武者ガンダムワールドには特に惹かれ、『七人の超将軍篇』においてはそれぞれの武者が持つ剣や武器の名前すら覚えるほど、またプラモに付属するコミックワールドを揃えて読むくらい死ぬほど好きでした。
アニソンもガンダムソングは全部聴いていますし、ファースト〜Vの宇宙世紀シリーズも、中学あたりの時から見始め、高校卒業する頃にはOVA作品含め全制覇していました。特にΖにはどハマりしました。

ガンダムシリーズは幼い私に、人生や社会、政治や戦争と平和について考えさせ、また、生きる上での哲学や矜持を学ばせてくれたのです。ガンダムシリーズは私の教科書です。
ゴールデンウィークのGWも私の目を通せば『ガンダムウイング』に見えます。

そんな純粋培養された私が、ある時期を境にピタリとガンダムを見なくなった時期がありました。

そう、『機動戦士ガンダムSEED』の前半放映中でした。
耐えられなかったのです。

前作『∀』でも発表された当初は、そのビジュアルに「ええーっ!これ本当?」と声をあげたものでした。それまでの作品GWXの絵柄とあからさまに違う、牧歌的な雰囲気、日曜アニメ劇場みたいな絵柄のキャラクター、それに肝心の主役機、∀ガンダムの見た目にもショックを受けました。それもそのはず、SDガンダムから入門した私はGWXと、男の子向けカッコいいガンダムが好きだったのですから、ガンダムにジブリを求めてはいなかったのです。

私は漫画やアニメ、特撮作品が好きな典型的なオタクでしたが、嫌いなものもありました。(高校の頃は好き嫌いが特に激しかった)それは、戦わない作品です。笑わせようともしない、戦わない、そんな作品が好きでなかったのです。戦うというのは、フィジカルな話に限ったことではなく、対立したり、窮地に立たされないような甘ったるい世界で笑っているだけの作品が嫌いだったんです。特に萌え系アニメ、日常系のような、女の子キャラクターを全面に出してくる作品には嫌悪感すらありました。なんか男に媚びている感じで、男の男による男のための性玩具みたいなアニメキャラクターや作品が大嫌いでした。

そんな好き嫌い激しい高校時代でしたが、そんな私でも「好き」の幅を広げようと思い、少女漫画にも挑戦しました。そして、それはそれでかなりハマりました。何にハマったのかといえば『ベルサイユの薔薇』や『日出る処の天子』、『ファイヤー』など、まあ、昭和感あるもの+歴史系ばかりでしたが、ストーリーの繊細さに唸ったものです。そして、これらの作品には、ちゃんと戦いが描かれていました。登場人物たちは、厳しい現実と戦っていました。

他にも、武者ガンダムシリーズから発展して歴史にも大分ハマっていました。戦国時代から日本史の範囲はほぼ全て好きでした。世界史を好きになるのはそれよりも少し先でしたが、『大河ドラマ秀吉』や『毛利元就』など人物や社会の奥深さにのめり込んでいたのです。これらは私の第二の人生の教科書となりました。その後『あしたのジョー』に出会い、第三の教科書となります。

話は戻ります。
当時の私がなぜSEEDは無理だったのか?
先ずはキャラクターの第一印象です。
ストライクガンダムなどは、∀ガンダムを見慣れていただけに余計カッコよく見えていました。
しかし、キャラクターの絵が、ガンダムっぽくなさすぎ、と感じてしまい、拒否反応を起こしてしまったんです。
Ζにどハマりした直後のSEEDでしたので、最初は同人誌でも見ているような気持ちでした。
いえ、しかしですよ、私はそれで見るのをやめたわけではないんです。もしかしたら、ストーリーは面白いかもしれない。∀ガンダムもなんだかんだ面白かったし、終盤には∀ガンダムもカッコよく見えるようになっていたし、食わず嫌いはやめよう、と第一話を録画して見ました。

機動戦士ガンダムSEED第1話感想
オープニング曲がカッコイイと気に入る……が、キャラクターの絵に加えて、主人公キラの服装がなにこれ?と感じつつ、ストーリーも「ああ、またこの手のパターンか」とアムロ、カミーユ、ジュドーが通ってきた道の再現になんとなく退屈さを感じつつ、マリューのおっぱいが強調される謎にセクシーな演出にげんなりしつつ……
しかし、しかし!!最後に流れてくる歌『あんなに一緒だったのに』に完全に痺れてしまい、エンディング部分だけ何度も見返してしまいました。
続けて2話目も録画。
やっぱりエンディングが好き。
ストーリーの盛り上がりと共に流れてくるエンディング曲にすっかりハマってしまいました。
CD買いました。オープニングも、カッコよくてCD買いましたが、当時の私には『あんなに一緒だったのに』が響きまくっていたのです。
思わぬ名曲に出会い、つまらないと思いつつもなんとか見続けていたガンダムSEED。しかし!!
ついに断念する日がやってきます。
第8話『敵軍の歌姫』
ピンクの髪で天然、歌姫?ザフトの姫?
ガンダムシリーズ(他のロボット作品)で姫がヒロインというのはよくありますが、……歌姫ってマクロスシリーズみたいになるんじゃ?
歌で戦争解決みたいなのはやめてね。それはマクロスだからね!(「ゴロゴロしーたーいー」ええっ?連続?)

と、マクロスシリーズと被る部分に好感を持てなかったのもあり、また、ラクスの歌があまり作品として効果的に感じなかったのもあり、何よりピンクの天然キャラというコッテリした感じが苦手意識を引き出してしまいました。オープニング曲のアニメ映像には出てくるので、結構メインキャラクターだというのも分かっていましたが、その分、がっかりしたのです。
私も多感な時期です。好き嫌いが激しい時期です。マクロスプラスに感動してDVDまで買って何度も観ていた頃でした。SEEDの歌姫がなんとも安っぽく、軽い感じに見えてしまったのです。
このキャラクターをずっと観てるのもしんどいなと感じて視聴をやめてしまったのです……。

次回、なぜSEEDを好きになったのか?

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