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坊っちゃん列車運行休止に思うこと

先月から完全休止してしまった、
伊予鉄道が運行する坊っちゃん列車。
私ももう10年ほど前に一度だけ乗ったことがあります。

普通の路面電車より運賃は高いし、
夏目漱石の坊っちゃんに出てくるマッチ箱のような汽車の再現なので、
あえてですが、内装も昔のままで、座り心地は良くないし音もうるさい。
道後の駅で人力で回転させてるのみても維持管理大変そう。
ですが、車内で車掌さんはホスピタリティ精神旺盛にいろんなことを話してくださったりして、興味深く、
観光資源としては素晴らしいものだと思っていました。

この列車の扱い、松山市としてはどうすべきなのか、
難しいところだと思います。
民間企業である伊予鉄道の列車なんだから市が肩入れしすぎはよくない、という意見もあるでしょうし、
大事なコンテンツなのだから、税金投入もありきで市も運行再開に協力すべき、
という意見もありそうです。

私は、悩ましいですが、
坊っちゃん列車はやはり観光コンテンツとして、
街中を走っていてもらいたいと思います。
そのためには、市からのある程度の資金援助はいたしかたないかと。

松山市って、公営企業が水道しかないんです。
(まあ、先に書いた水不足の問題もあり、水道運営だけでも大変と思いますが)
市立病院もないし、市営交通もない。
そういった、ともすると不採算になる公営の事業に対して、自己リソースを割かなくてすんでいるのだから、
市内の公共交通機関としての機能を果たしてくれる伊予鉄道に対して、
こういう時は可能な限り協力くらいしてもいいのかなと。

とりあえず、今、市では坊っちゃん列車を考える検討会的なものをやっているみたいですので、
ことの推移を見守っていきたいと思います。