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2023年の振り返り

はじめに

この文章は、高橋冴が2023年を振り返り、1時間半程度でとにかく頭の中にあるものを言語化したものですので、文章的に不明瞭であったりする点が多々あるかとは思いますが、その点をご了承いただいた上でお読みいただければと思います。


2023年1月から3月(1年生時代)

僕の2023年はバイトから始まりました。1月4日から初売りのお手伝いに入りました。バイトを始めてから半年が経ち、社会というものを曲がりなりにも理解できるようになりつつありました。1月の間は、寒さに耐えながらも授業に毎日出続け、そして普通にバイトをするという生活を送り続けることが出来ていました(今とは違って笑)。

今年の最初の3ヶ月では、故郷村上の「米坂線」に関して思いを巡らせることが多かったです。地域の宝物であるローカル線をどのようにすれば復活させることが出来るか。この難題に大学生ながらに挑戦し、様々な場所でピッチをさせていただく機会もありました。ただ、具体的なアクションに繋げることが出来ず、口だけになってしまったなという反省があります。

また、今年の3月にはビッグイベント、「フィリピン研修」がありました。高1の時にオーストラリアにホームステイに行った経験があるが故に、もう一度海外に行きたいと思い申し込みました。現地の大学で英語でのコミュニケーションの勉強をさせていただいたり、現地のお店に行ったりして、英語を用いて生活することの実感を得ました。ここでは、僕がお世話になっているコワーキングスペースである「SketchLab」で学んだ「アントレプレナーシップ」について英語でプレゼンさせていただく機会をいただいたり、研修最終日の交流イベントでの司会をやらせていただいたり、挑戦もさせていただきました。また、フィリピンで見た景色は日本とは大きく異なるものであり、勢いのある東南アジアの国々への関心が芽生えました。道路は十分に舗装されておらず、交通ルールもままならない、そして貧富の差を街中で目撃する機会も。現地の方から聞いた話ですが、多すぎる警察の給料で、国民への税金の還元がなされていないそうです。その沢山の警察官は、街中で煙草を吸いながら仕事に従事する。日本では見られない光景でした。また、フィリピンでは大学入学前では考えられないような挑戦的なことを行ったことも多くありましたが、これはもう少しブラックボックスの中に入れておくとして…

そして、3月の下旬には、「スケッチオーデション」というものにも参加しました。発表当日はフィリピン研修と重なったため参加できませんでしたが、私の相方がしっかりと発表してくれました。この発表がきっかけで僕の2023年の終わり方が大きく変わりましたが、それは後ほど記述するとして。この発表に向けて異国の地からオンラインで何度も打ち合わせをしていました。この打ち合わせの様子を見て富大の学生委員会の正委員長に立候補した友人がいます。彼は、立候補する際に僕の姿がきっかけで行動を起こそうと思ったと言ってくれました。大学に入学して以来、僕は様々な先輩や仲間の姿を見て行動を起こしてきましたが、このとき、遂に僕の背中を追ってくれる仲間が出来ました。

3月の終わり頃。スケッチオーデションが終わり、フィリピン研修も終わり、僕は燃え尽き症候群に陥りました。僕のやる気が完全に消え、パンクした状態になってしまったのです。自分の興味のあることや、成長できる機会に果敢に立ち向かっていた自分にとってはじめてのパンク期間でした。幸いなことに1週間程度で立ち直ることが出来ましたが、ひたすら自宅でサザエさんを見るという、やつれた状態になっていました。

2年生になってからの3ヶ月(4月から6月)

2023年度になり、遂に2年生になりました。「富山大学人文学部1年の高橋冴です」という自己紹介に「えー!1年生なの!?」という会話のパターンを使うことが出来なくなったものの、学部の勉強も専門性が増し、また後輩も徐々に生まれるようになりました。学部では念願の「人文地理学」を専攻し始め、コースの友人とともドライブに行ったり飯を食いに行ったりし、大学での友達にも恵まれました。授業は、英語の教員免許を取得するために、英米文化系の授業を取ったり、人文地理学の授業を取ったり、1年生とは大きく異なる大学生活を送り始めました。

ここで、教職の話に触れておくとします。高校時代から、高校の先生になりたいという夢があり、1年生の間に様々な経験をし、自身のキャリアビジョンを定めるようになりましたが、どうしても教員という夢を諦めることが出来ませんでした。教職課程は茨の道であると言われていながらも諦めきれず、しかも専門分野と異なる「英語」での教職過程を歩むこととしました。

2年生になり、はじめに直面した課題は、僕が所属する「学生キャリアサポーター」の改革です。詳しい言及は避けるものの、キャリサポの体質改善を副代表として行うこととなりましたが、団体を運営することの難しさを学びました。20人程度の団体ではありながらも、メンバーの意見を反映しながら団体の方向性を変えるには相当な労力が必要であることを学びました。しかし、ここで仲間に頼ることの重要性を学びました。キャリサポの代表やもう一人の副代表、また他のメンバーなど様々な方から意見を聞き徐々に改革を進めることが出来ました。この経験があったが故に、これまで以上に経営者の方々へのリスペクトが生まれました。

また、2年生になってからは様々な地域への見聞を深める機会にも恵まれました。5月の大型連休には友人の故郷である長野県開田高原に遊びに行かせてもらったり、岩瀬の曳山祭りを現地の人にガイドしてもらいながら見学したり、1年前の自分からは考えられないような経験を積んでいました。

そして、僕にとってビッグな出来事は二つありました。自分の車を手に入れたことと、愛犬の死です。予てより自身の活動や時間に制約を掛けていた移動手段の問題を解決するきっかけを親に授けてもらいました。立派な人間になって恩返しをすることを肝に銘じ、車で様々なイベントに赴いたり月一で実家に帰省したりなど、文明の利器の恩恵を受け続けることとなりました。しかし、6月の下旬に愛犬との別れも経験しています。愛犬が危篤になったという話を聞き、図らずも実家に車で帰ることとなり顔を見ることが出来ました。小学校に入学する前から一緒にいた愛犬がいなくなったことは僕と両親に大きなショックを与えたのでした。

発散から収縮へ(7月から9月)

7月は過去一忙しかった時期でした。予てより村上のために何かをしたいという思いがあった僕が、他の人が村上をどう思っているのか気になり、小規模なイベントを開催しました。結果オンライン交流会のような形で終わりましたが、自分の視点だけでは見られないような村上の良さが分かりました。

同様に7月と10月にはTSK株式会社さんのお力を借りてイベントをやらせてもいただきました。焼肉を食べながら自分について心理的安全性が担保された状態で話す。僕が実現したいと思っていた空間をTSKの方々が実現させてくださいました。

そして、7月下旬には「まちなかDialog」というイベントで登壇させていただく機会もいただきました。これまでどのように人生を歩み、これからどうしていきたいのか、それを90分のスライドにまとめ上げ発表をしました。この後、11月にこのイベントのオーガナイザーのSさんは僕を飲みに誘ってくださいました。

6月から9月にかけては、ENGINEインターンシップというプログラムにも参加しました。他の大学のメンバーと一緒に企業の課題を解決するという、かなり負担の大きいものではありましたが、プレゼン技術や多角的な視点など様々なことを学び、何より他大学の仲間とも巡り会うことが出来ました。

8月には、SketchLabの仲間たちと一緒に大きなイベントも開催しました。「スケッチピッチ」という夢を笑わない環境を富山にも作りたいという思いから生まれたイベントです。イベント前に、踏切無視で切符を切られ、かつ休日が続いたことで反則金を払えずにいた僕が、当日イベントの司会をすることになっていることを知り、とんでもない心理状態にありながらも司会を遂行しました。イベントの登壇者の熱量に感激する傍ら、僕らがこのイベントを作るきっかけとなった「EMCピッチ」で司会をされていた伊藤羊一さんを前にして司会をやることに緊張と興奮を覚えていました。

夏休み期間、僕は念願の一人旅を敢行します。四国と中国地方を3日ずつ計6日間旅行してきました。現地のゲストハウスに宿泊したり、朝からチューハイ片手に呑み鉄をしたり、大学生だからこそ出来ることを楽しんできました。

社会に価値を生み出す人間へと進化(10月から12月)

2年後期に入ってからの3ヶ月間は、経験を積むというよりかは、社会に価値を生み出すことが増えてきたように感じました。10月のビッグイベントとして環水公園で出店を出させていただき、そので故郷村上の「鮭の酒びたし」を販売しました。人に物を売ることの難しさや商売の難しさを学び、自分にとってはお財布も痛くなる苦い経験ではありましたが、大きな成長に繋がったと思っています。

学ぶフェーズとしては、日本政策学校というところに入学をして、志の高い仲間たちに囲まれながら、高度な視点で日本の諸課題を勉強する機会をいただきました。学生のみならず地域の違う仲間たちと切磋琢磨できる環境に恵まれており、その仲間たちが普段どのようなことを行っているのか、逐一Facebookで確認することが一つの日課にもなっています。

また、SketchLab関連で言うと、「未来共創会議」のサポーターを行ったこともありました。昨年度の参加経験を踏まえて、今年度の参加者にアドバイスをする役割を仰せつかった時は、正直断ろうかとも思いましたが、イベント毎に、自分に何が出来るかを考え、また運営や事務局の方々の動きを真似ながら自分に出来ることをやり続けました。このイベントの後方支援を行っていた会社さんの業務内容にも興味を持ち、未来を創る仕事にも関心を持ちました。

そして、この3ヶ月で述べなければならないことは「あなろまっち」かと思います。他世代交流が出来る場を作り、それが結果として地方創生に繋がるという仕組みで、シニアと学生の交流イベントを2回開催しました。はじめはスケッチオーデションで出たアイデアを実践するということで学生とメンタリングしてくださる社会人の3人でやっていましたが、1回目のイベント終了後に3人の学生が、そして2回目終了後にはさらに2人の学生がイベントの運営に携わりたいと志願し、8人の運営チームを束ねる代表となりました。図らずも一つのプロジェクトを束ねる代表となれたことに不安と使命感を覚えています。

人とのご縁に恵まれた1年間

2023年は、人とのご縁に恵まれ、そしてそのご縁の大切さを知った1年間でした。去年の終わり頃に出会ったKさんという方は、僕にご縁の大切さを厳しくも愛のあるお言葉で教えてくださいました。Kさんとはその後も何かと様々なイベントでご一緒させていただいたり、ご相談させていただいたりなど大変お世話になっており、来年も新年早々、Kさんから機会をいただいて「あなろまっち」のプレゼンをさせていただくこととなっています。

そのKさんのメッセージを胸に、様々な方との1on1を行いました。その中でも、今年僕に影響を与えてくださったのは、海の男Yさんです。2月のイベントで名刺を交換させていただいて以来、交流がなかったものの、前述の村上の良さを語る交流会の準備段階でお話しさせていただき、そこから様々なチャンスを提供してくださいました。政治という視点から地方を見ることや、地方で活躍する際のファシリテーションの重要性など、僕をより地域に価値をもたらす人間たらしめるために必要な視点を伝授してくださいました。Yさんとのご縁で、より全国に人脈が拡がりまた、より高度な視点を持つことが出来たと思っています。

また、「あなろまっち」に関しては、Nさんの協力なしでは為し得なかったと感じております。長年、市民活動に従事しておられるNさんとは2月に人生相談をさせていただいて以来、「あなろまっち」のメンタリングや会場をお貸しいただいたりなど何かとお世話になっております。

SketchLab関連では、事務局のNさんのことを触れざるを得ないと思います。Nさんは僕の公務員に対するイメージを覆した方で、気さくな性格でありながらも、目標に対するビジョンを緻密に作り上げておられたり、僕のやりたいことに的確なアドバイスをくださったりなど、常にLabではお世話になっています。

また、僕には僕が影響を与えた人もいます。富大の学生委員会の正委員長は、僕の姿を見て正委員長に立候補したと言ってくれています。様々な問題に頭を抱えながらも月一で飲みに行く際にその活躍ぶりを語ってくれます。他にも、今年キャリサポに加入した1年生も、時たま「さえさんの・・・」という話をしてくれているそうです。僕の姿を見て変わろうと思ってくれている人がいることにとても感謝しています。

強みを知った1年

この1年間を通じて、僕には「会場を盛り上げる素質のあるファシリテーターとしての力」と「目上の人に気に入られるための極意」を持ち合わせていることに気がつきました。

前者の部分に関しては、キャリサポやSketchLabで司会進行やイベント主催を行ったりしていたが故に自然と身についていたもので、対話を促進するためのグランドルールを定めたり、軽いボケをかましたりなど、何気なく僕がやっていたことが強みであることが分かりました。一方で、淡々として厳粛な進行が苦手であることも分かり、この苦手をどのように克服するかが来年の課題となりそうです。

また、後者に関しては、友人の真似をしていくうちに身につけたものでした。先生と仲の良かった高校時代の友人や、誰にでも優しくという母からの教えを忠実に守る大学の友人の話し方を真似していくうちに、先輩方や社会人の方々から可愛がられるようになっていました。その様子を見た人に、目上の人に気に入られるのが上手だよねと言われるようになり、自分の強みだと気がつきました。気がついてみれば、6月辺りからバイト先の店長にバイトのメンバーの中で唯一、呼び捨てで「さえ」と呼ばれるようになったり、社員さんに飲みに誘われるようになったり、同様に大学の先輩方からはいじられるようになったり、社会人の仲間からは「さえちゃん」呼びしていただいたりなど、人間として可愛がっていただいているようになりました。(一方で、最近は後輩からもいじられることが増えました。でも、これは後輩との付き合い方も上手く行きつつあるのかなと思ってます)

僕の人付き合いの上手さはかなりいろいろな人から褒められることが多く、富大起業部の部長からも、人との付き合いの大切さを部員に伝えて欲しいと言われることもありました。手段である起業を目標としてしまうことが大嫌いな僕にとって、何より大切なことは人とのご縁を大切にしながら、徐々に進めていくことであり、この点に関しては前述のKさんのお言葉あってこそかと思います。

来年に向けて

来年は、3年生。就活の年となります。自分が何をやりたいのか。社会にどのような価値を提供できる人間になりたいのか。それを問い続けながらもこれまで通り仲間を大切にし、人とのご縁を大切にし、自分の目標を追い続けていこうと思っております。

2023年は、大変お世話になりました。来年も本年同様、よろしくお願いいたします。(2023年12月30日 村上の実家にて)

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