フリーゲーム「OFF」の考察
注意
この記事はMortis Ghost氏作成のフリーゲーム「OFF」の考察です。
考察ですのでネタバレを大量に含みます。
また個人の解釈ですので読んでいる方のOFFの世界観(解釈)をぶっ壊す可能性があります。解釈違いだと感じたらこの記事を閉じて存在を忘れてください。
矛盾だらけのガバガバ考察です。
(2022/10/4) 気になったことを追記しました。
「彼の名前だって知らないんでしょう」、アビリティ名について、浄化後ゾーンのBGM、遊園地の写真(2022/10/5) アビリティ名についていろいろ間違っていたので修正
全体的に文章を修正
「OFF」の世界の成り立ち
この世界を作ったのはヒューゴ
ヒューゴは何らかの病気で、自由に遊ぶこともできなかった
ヒューゴ自身も自由にいろいろなことがしたいと願った結果、OFFの世界がゲームに落とし込まれて生まれたのではないか?
(いろいろなことをしたいだけではなく、もしかしたら理想の親を求めていたということも考えられる)OFFの世界はヒューゴの精神世界とかにあるわけではなく、ゲームの中に作られている気がする
そう考えた理由としては、ザッカリーがやたらゲームであることを強調してくることと、日本語OFFWikiにあるモーリス・ゴースト氏質問集日本語訳において、次のように述べられているから
よく言われているようにクイーンとバッターの子供がヒューゴではなく、ヒューゴがクイーンとバッターを生み出した
生み出されたばかりの世界はヒューゴが楽しめるものではなく、クイーンやガーディアンたちの手によって世界が創られていった
しかしだんだんとおかしくなっていき、ガーディアンたちは初心を忘れ、クイーンもヒューゴのことを気にかけなくなり、今の世界になった
結局OFFの世界はヒューゴにとって楽しい世界にはならなかった
ヒューゴとクイーン
ヒューゴはクイーンをママと呼んでいるが、ヒューゴの本当の母親は別に存在すると思う
ヒューゴの本当の母親がすでに亡くなっているか、もしくは理想の母親を求めているという理由でクイーンを生み出し、ママと呼んでいる
バッターについて
バッターの出自に関して私の考えは2つ
1. ヒューゴがバッターを生み出した(現実のパパをモデルにした)
2. 現実のパパ(ヒューゴの本当の父親)がOFFの世界にやってきたいずれにせよ、バッターがOFFの世界にやってきたのは最近の話であり、最初からいたわけではない
もしバッターが最初からいたなら、ガーディアン達がバッターを全く知らないのはおかしい
The RoomのChapter4でのガーディアン達との会話において、ママの話は出るがパパやバッターの話は全く出てこない
バッター=現実のパパだとしたら
(どうやってかはわからないが)ヒューゴが自分の作った世界に籠っていること、その世界がヒューゴが望んだものでなくなったことを知り、ヒューゴを現実に戻すためOFFの世界に入って浄化することになった
この説だと矛盾する点がいくつかある
・まず、バッターに対してヒューゴが直接パパと呼ぶシーンがないこと
・モーリス・ゴースト氏質問集日本語訳で、以下のように述べられてお
り、現実のパパに本当の名前がないのはおかしいと考えられること
・同じくモーリス・ゴースト氏質問集日本語訳で、以下のように述べら
れているが、現実のパパにあそこまで感情がないというのは考えにく
いこと。(この考えは少し弱いかもしれない)
・The RoomのChapter4で、「パパはいっちゃいました」という発言が
あるが、ニュアンス的にいっちゃったというともう帰ってこないとい
うイメージがあるので違和感を感じる
(2022/10/4 追記)
そういえばバッターは人間でないらしいのでそういう意味でもこの説はなさそう
ヒューゴがバッターを生み出した(現実のパパをモデルにした)
The Roomではたびたびヒューゴのセリフが入るが、そこで述べられているパパは、バッターのことではなくヒューゴの本当のパパではないか
OFFの世界がヒューゴにとって望んだ世界でなくなったことで、OFFの世界からの解放を望んだヒューゴがバッターを生み出した
このバッターは、ヒューゴの記憶(現実のパパにオルゴールやpanic in ballvilleを渡されたこと)を持っているが、持っているのはオルゴールや漫画を渡されたという事実だけで、現実のパパの人間性や何を思ってこれらを渡したのか等は反映されていない
加えてそれ以外は世界を浄化するという使命のためだけに生まれたので感情が欠落気味で使命に取りつかれている感じになった
なぜ"バッター"なのか
panic in ballvilleの影響
ヒューゴが現実のパパをモデルに作った説なら、その記憶からとりあえず野球選手(バッター)を真似してみようと思ったから
クイーンとクイーンのセリフ
そもそも、クイーンのセリフを言葉通りに解釈していいかは疑問
モーリス・ゴースト氏質問集日本語訳で、以下のように述べられている
以下、クイーンとバッターのやり取りで気になるところについて書いていく
1. 「長い間、あなたの到着を待っていたわ…」⇔「帰ってちょうだ
い。」
・矛盾している気がする
2. 「彼を気にかけ、世話をすることがお前の役割だった。」⇔「すべて
彼のためにやったことよ。私の子どもたちが幸せになりますように
って、私は心から願っているの。」
・私の子ども「たち」なので、ヒューゴ以外にも気に掛ける存在がいた可
能性
・そちらにウェイトをかけた結果ヒューゴを放置することになってしまっ
た
3. 「それじゃとても無責任じゃない、バッター…」
・現実に引き戻すのが無責任ということ?
・正直ヒューゴが現実に戻ったとしても結局辛い思いをするはめになりそ
う
4. 「コーヒーはいかが…あなた…?」
・一番気になるセリフ
・英語版でここの「あなた」が「my love」であることと、バッターが現
実のパパorパパをモデルにした存在だとして考えると、仮にもヒューゴ
の母親という存在としてバッターに何か特別な思いを抱いていたとか?
5. 「見て…あなたの目にそっくり…」→「両目とも、恐怖で満たされた目
だ。」
・恐怖で満たされた目をしているのはヒューゴっぽいが、あなた=バッタ
ーならバッターがそんな目をしているのは違和感がすごいので何か別の
存在を見てそう
「彼の名前だって知らないんでしょう」
(2022/10/4 追記)
The RoomのChapter1でクイーンと戦うときのセリフの一つ
最近この解釈にも複数あるというのを見て、なるほどと思ったので書いておく
このセリフは、
①「彼」が誰か
②誰に向かって言ったセリフなのか によって考え方が分かれる彼が誰かということを考えると真っ先に浮かぶのはヒューゴ
しかし、バッターのことを指しているとも考えられる
誰に向かって言ったセリフなのかは、バッターに向かって言ったor私たちプレイヤーに向かって言ったという考え方ができる
彼=ヒューゴで、バッターに向かって言った説
個人的にこれは違うのではないかと感じる
ヒューゴがバッターを生み出したなら、さすがに創造主の名前くらい知ってる気がする
彼=ヒューゴでプレイヤーに向かって言った説
ヒューゴという名前が初めて出てくるのはヒューゴ戦のワイド・アングルのはずなので、クイーンと戦った時点では彼の名前を知らない
OFFという世界のことを全然知らないのに好き勝手に介入するんじゃないみたいなニュアンスかも?
彼=バッターでプレイヤーに向かって言った説
確かに私たちプレイヤーはバッターの名前どころか、バッターについて知らないことがたくさんある
しかし、モーリス・ゴースト氏質問集日本語訳で、以下のように述べられているので、説として弱い気がする
でも個人的にはこの解釈が好き
プレイヤーに導いてもらうのはなぜ?
プレイヤーに導いてもらわなければいけないということは、バッター単体では浄化はできないということ
バッターがヒューゴの作った存在ならば、解放を望んでいたとはいえ基本的に招かれざる存在なので単体では世界に干渉できなかったとか
ただ、バッターはプレイヤーがいなければ何もできないというわけではないはず
何もできなかったらラスボス戦で戦えないバッター単体で干渉できることとできないことがあるのではないか?
ジャッジについて
ジャッジとザッカリーはプレイヤーを認識できるという点で一歩引いた存在というか特別
ジャッジとzone0の役割は門番のように、OFFの世界に来る来訪者を迎えることではないか?(ジャッジがzone1への通行証を持っているので)
しかしジャッジは「というのも君は、私がここで会う機会を得た、本当に最初の生ある存在だからだ。」と言っているのでこういったことは初めてなのかも
ジャッジとはその後zone1や2で出会うことになるが、zone2はヴァレリーがいたから、zone3は本調子じゃなかったので姿を現さなかったで納得がいくが、zone1に来たのはなぜ?
ジャッジはzone1で、「やれやれ!また君か?全く、君はどこにでもいるのだな。私をつけ回しているのだと思われてもおかしくないぞ。」と言っているが、むしろバッターの動向が気になって監視しにきたのでは?
ジャッジもヒューゴによって作られたのか?
The RoomのChapter4には出てこないので少なくとも最初からいたわけじゃなさそう
ジャッジとヴァレリーは外の世界から移り住んできて、クイーンからジャッジという名とzone0を渡されて住んでいたとか?
この考えだとジャッジは完全にOFFの世界の存在ではないので、バッターが干渉できた(ラスボス戦でプレイヤーの手を借りずとも浄化できた)
(干渉できるかできないかはヒューゴによって作られたかそうでないかということ?)
シュガーについて
シュガーは、zone0の地下室にいた
地下室自体はジャッジが作ったが、ジャッジはシュガーがそこにいることを知らなかった
(ジャッジが「ゾーン0にはどんな生命も存在しているはずがない。」と言っているため)シュガーについて一番気になるのは、バッターの姿がバッドバッターに見えていたかもしれないこと
バッターに対して敵意を持っている者にはバッドバッターに見えるという説を前提にすると、シュガーはバッターに対して敵意を持っていることになるが、そうは見えない
もしかしたらシュガーは見る人のとらえ方にかかわらず、真実的なもの(バッドバッターのほうがバッターの本質をよく表している)を看破できたとかではないか?
バッターがどのように見えるか
バッターの姿は見る人のとらえ方によって変わることが示唆されている
モーリス・ゴースト氏質問集日本語訳で、以下のように述べられている
各キャラにバッターはどのように見えていたか?
・エルセン
間違いなく人の姿。エルセンの性格的にバッドバッター見たらバーント
化してそうだしまともに会話できなそう
・ガーディアン達
基本的にバッターさんに対して敵意があるのでバッドのほうではないか
デーダンの「癪に障るニヤニヤ笑い」はバッドのほうな気がする
(でも個人的には人の姿でニヤニヤ笑いしてたほうが好き)
・ジャッジ
上の引用のとおり、最初は人として見ていたが最後はバッドバッターに
見えた
・ヒューゴとクイーン
バッドの方な気がする
(でも人の姿のほうが場面的には合ってそう)
・ザッカリー
ザッカリーもシュガーと同じくバッターさんの本質を看破していた
捉え方に関わらず人の姿にもバッドにも見えていたのかも
アドオン達について
The RoomのChapter4においてアドオン達は3人のガーディアンとの関連があることが示唆されている
イーノックとエプシロンについては技名が劇関連でなんとなくつながりを感じなくもないが他2人についてはこじつけになってしまう気がする
(以下はアドオン達とガーディアン達に関連があるという前提で書いている)
zone1でアルファが登場した際に、ジャッジは「私はそいつを手中に収めようととても頑張ったのだけれど、徹底的に失敗してしまってね。しかし私が考えるに… プレイヤー、世界の法則に従っていない君であれば、この霊的存在を仲間に加える事に成功するかもしれない。」と述べている
ジャッジには干渉できなかったのに、プレイヤーは干渉できたということは、アドオンもまた世界の法則に従った存在ではないということ
zone1での初戦闘終了後にバッターが「この"アド-オン"は俺の味方なのか… …使えるな。」と言っている
つまり、バッターにとってアドオンの加入は予期しないものであり、アドオン達にも何らかの意図があってバッターに味方した
アドオン達の意図
結局アドオン達の意図はなんだったのか
アドオン達はガーディアン達の初心が形になったものであり、ガーディアン達がおかしくなってしまったことを憂い、更生させるために生まれた存在(ヒューゴが作ったわけではない)ではないかと思っている
しかしこの説だとzoneを浄化する必要まではないし、バッターと違って世界をOFFにしたいわけではなさそうなのでzone3が終わったらもう協力する必要性がない気がする
あるいは今の世界の現状を見てもう世界をOFFにしたほうがいいと判断したのかも
batter=妻子虐待?
英語の「batter」には妻子を虐待するという意味があるのでストーリーと関係があるのではないかという説を聞いたことがある
私が調べた限り原語フランス語の「batteur」にはそういう意味はないので偶然かも
エンディングについて
バッターエンド
バッターが世界をOFFにしたことによってヒューゴが現実に戻ってくるのではないか
バッターの「お 前 は 使 命 か ら 逃 げ ら れ や し な い。」というセリフの意図は何か?
このセリフはジャッジに言った可能性もあるしプレイヤーに言った可能性もある(そういう説を見た)
どちらにしても上手い考察が思いつかない
ジャッジエンド
スイッチは切られないので世界は残る
つまりヒューゴは現実に戻れない可能性がある
ジャッジはOFFの世界が破壊されるという表層しか知らなくて、その裏にあるヒューゴを現実に戻すとかうんぬんは知らなかった可能性もある
バッター&アドオン達のアビリティ名について
考察ではないが気になるので書いておく
バッターのアビリティ名
バッターのアビリティ名が野球用語に関連するのは明白
~塁保守、走塁、ホームラン・・・
そう考えるとワイド・アングルってなに?
エプシロンのアビリティ名
エプシロンのアビリティ名が芸術関連なのも明白
実際にそういう単語が存在するのかはよくわからないが、キュビストとかフォーヴィズムとかはなんか聞いたことある・・・って感じ
オメガのアビリティ名
オメガのアビリティ名は写真とか絵系に関連している
~図法、~遠近法は英語版でいうと~ Perspectiveで、perspectiveはそのまま遠近法、透視図法といった意味
~フィルタは英語版で言うと~Blurで、blurにはぼかしといった意味がある
実際ガウスフィルタ(Gaussian Blur)と放射状フィルタ(Radial Blur)は実在する(そのほかはちょっとわからない)
アルファのアビリティ名
正直一番気になっているのはアルファのアビリティ名
ここのためにアビリティ名の節作ったまである
英語版OFF wikiに以下のような記述がある
「アルファのアビリティ名はプログラミングの用語に由来する」
アルファのアビリティ名と言えば~鎖と~(の)抱擁
日本語訳からはプログラミング要素を感じられない英語版(Ver3.0)では~String(~鎖)、~Bracket(~抱擁)となっている
Stringはプログラミングでいう文字列であり、Bracketはプログラミングの括弧のこと
英語版(Ver2.0)では~Chain(~鎖)、~Embrace(~抱擁)となっている
こちらはそのままの意味
原語フランス語版ではChaine~(~鎖)、Accolade~(~抱擁)となっている
意味を調べてみると、
・Chaine:鎖 (直接出てこなかったがGoogle翻訳とDeepLで「文字列」と打
ってフランス語に翻訳するとchaîne de caractèresと出る)
・Accolade:抱擁、ブレース(波括弧→{}のこと)つまりプログラミング由来の可能性もあるし、単純に鎖や抱擁といった意味の可能性もある
個人的には抱擁とか鎖の方がかっこよくて好き
その他気になっているが上手い考察ができないもの
・ザッカリーについて
ザッカリーもジャッジと同じく外の世界からやってきた
しかしジャッジよりも世界になじまず、さらに一歩引いた存在としている
気がする
・エルセンは何者?
これについては全く見当がつかない
・亡霊って何?
zone2の住宅街クリア後のジャッジのセリフや図書館2階の「わんぱくなこ
どもたち」、図書館3階の本、イーノックのセリフなど、亡霊について考
察できそうな要素はたくさんあるが、いい考察が思いつかない
・ガーディアン達について
The RoomのChapter4でデーダンと会話したときに、ペダロについて言及
している
これを聞くとペダロはOFFの世界特有のものではなく外の世界にもある可
能性
つまりガーディアン達も外の世界から来た存在?
・ゲーム開始時のセリフ
ゲーム開始時の「私たちはこれより、"ゾーン0"にあなたを送り出しま
す。」というセリフ
「私たち」とはいったい誰?まさか隠しエンドの猿じゃないよね・・・?
・"己に打ち勝つ者は二度勝利するのさ"
この言葉は、紀元前1世紀のローマの喜劇作家、プブリリウス・シュルス
『金言集』の言葉
あの場面でザッカリーがこの言葉を出すのにも意図があるはず
ここでの己=ヒューゴであり、現実逃避から目覚めることで心を成長させ
る(勝利1)、病気を治すきっかけになる(勝利2)とか?
・浄化後ゾーンのBGM
浄化後ゾーンで流れる「Not Safe」の中で、"Au secours"(フランス語で
「助けて」)と叫んでいる声が聞こえるが、誰が叫んでいるのか?
・遊園地の写真
遊園地のジェットコースターにバッター一人で乗った時に得られるアイテ
ムは「あなたの写真」だがなぜ「バッターの写真」でないのか
結局何が言いたいのかというと
もっといろんな考察が読みたい
今更遅いかもしれないがもっとOFFのファン増えてくれ
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