福の三

歴史事実に基かないウソと 読んだ後、内容を忘れるくらい軽い話を作ってます

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最近の記事

漁夫の利

●愛知と三重がもめていた 三「お前の所、県の魚ってなんだ」 愛「車エビだけど、何か?」 三「車エビ。ギャハハ、県の魚って言いながら車エビ、バッカじゃないの」 愛「じゃあ、三重の県の魚って何?」 三「伊勢海老様!」 愛「おんなじ、エビじゃないか」 三「違うんだよ!車エビなんて、そこらへんの、エビのちょっと大きめやつじゃんか」 愛「じゃあ伊勢海老は?」 三「おいっ!!お前、伊勢海老様なっ! 伊勢海老様は、甲殻類の王様 まぁあ魚介類の頂点てっぺんいただきって言って

    • おじいちゃん

      僕がまだ小学生の頃 ウチのおじいちゃんの家に遊びに行った時 おじいちゃんは 古い自分のトラックを洗って ワックスをかけていた 僕もちょっと手伝い すると、おじいちゃんが、僕に向かって「明日に新しいトラックが来るんだよ」 「へーじゃあ このトラックは、どうするの?」 「もう永いことおじいちゃんが乗ったからなぁ いろいろガタがきたし、お役目は、終わりだね」 「壊しちゃうの?」 「そうだねスクラップだな」 「ふーん」と、その頃は、思っていた しばらくして 

      • FMDJ還暦ジジィの想い出

        「砂浜に書いた文字って好き」 そんな事を言ったのは、大学生の時に付き合っていた、2つ上の、彼女だった  大学一年生の夏にクルマの免許を取ったボク、 そんな僕に、二年生の時、出来たばかりの2つ上の社会人の彼女 その彼女を、ちょっと背伸びしてドライブに誘った 人に自慢できるような、かわいらしい彼女だったから、 ボクは、デートのときは、何かにつけて頑張った ドライブは、梅雨の晴れ間の暑い日だった 風呂なしのアパートに住んでいたボクは、もちろんクルマなんて、持っている

        • 化学の力

          ボクは、理系です 大学は、応用化学学科だし 卒業研究は、「2-2'ピリジルの光還元反応」 小学生のときは、時計、ラジオをすぐバラバラに分解した 中学になってからの数学の図形の 証明問題は、 なんて面白いパズルクイズなんだと夢中になって解いていた ボクは、理系です 中学2の頃、本屋さんに行ったら輸入雑誌が置いてあった 理系のぼくは、英語が……ぜんぜんダメだった、けど こういったモノから入ると 英語が出来るようになるのかなぁ~ と思っていくつかある輸入雑誌

        漁夫の利

          三重 答志島

          三重県にある答志島は、江戸から伊勢参りの途中で、寄った島で遊びの島だったんです、歓楽街で まぁ昔の旅なんてのは、男達で行く事が多かったので、伊勢参りの楽しみのひとつだったらしいです、ただ、伊勢街道からちょっと離れているので「遠き島」と呼ばれていたそうです 寛通5年の2月に、大寒波が来たそうです、 風も強く、海も荒れて2、3日渡船も出せず 雪に埋もれていたそうです やっと渡船が出たのはそれから五日後 遠き島に着くと、港には、足跡ひとつ無い一面の雪雪雪 いつもは、客引

          三重 答志島

          中2の秋

          「昭和中期生まれジジィの想い出」 中2の秋 ちょっと、寒くなりかけてきた秋 中学校から下校の時 ボクは、友達といつもと違う道を歩いて家に向かってた 日が傾きかけた夕方 秋の日は、つるべ 落とし なんで違う道を選んだのか、ぜんぜん覚えて無い 遠回りだったけど 知らない道ってちょっとワクワクする 用水路を越えて国道沿いを歩いていると トラックが、何台も走っている、道路の反対側に見慣れぬ自販機が…… ほぼ全面ミラー仕様の自販機 中が、全く見えない自販機 何