豆苗セカンドライフ

豆苗を買った後、1週間ほど育てたセカンド豆苗を食した。
豆苗を買ったときは毎回育てているのだが、いつも食べるタイミングに迷う。
まだまだいける、もっと育ちそう、そろそろいいかな、でも今日のメニューには合わないの・・・、などと思っているうちに、もじゃもじゃとのびのび育ちすぎてしまう。

今回などは特にひどかった。根腐れしたし、葉が枯れ始めていた。
もう捨てるか、と思ったものの、食べ物を粗末にしてはいけないという教育が骨身に染みすぎて、捨てることができない。
こうなるともはや、1パックで2回食べられてお得、という感覚はどこか彼方へ消え去り、育ててしまった以上は消費せねばという義務感のみが残る。

結局、今夜作った牛丼風の煮込みに急遽投入。
健康に配慮し、根よりも数cm上で切り、枯れた部分をちぎり取る。
(本当に配慮している人はこのような野菜を投入しないことは分かっている)
入れる予定のなかった豆苗が、茶色い牛肉の中で緑色に輝いていた。
「うまい」とわしわし食す夫。
「根腐れした豆苗を食わされていることも知らずに・・・」という罪悪感を、豆苗入り牛丼とともに飲み下す夕餉であった。


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